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「デザインはアートではなく問題解決の手段」事業会社でのデザイナー経験を経て、クオーツに入社した理由

全てのスタッフが、職種の垣根を越えてクライアントの事業課題に向き合っているデザイン制作会社クオーツ。大学時代から「情報設計の仕方について、もっと深く考えたい」と思っていた松永さんが、HRメガベンチャーでのデザイナー経験を経て、クオーツでデザイナーとして入社された経緯を伺いました。

松永こころ / UIUXデザイナー

1997年生まれ。大阪芸術大学デザイン学科デジタルメディアコース卒業。HRメガベンチャーにて2年間、デザイナーとして従事。2022年6月よりUIUXデザイナーとしてクオーツに入社。

情報設計について学んだことがデザイン自体への考察を深めた

――大学時代はどんなことを学んでいましたか?

アプリの企画やUI・UXデザインを学べる学科を専攻していました。もともとはイラストレーターに憧れていたのですが、現実的な進路を幅広く選べるデザイン学科を選択しました。

ただ作るのではなくユーザーについて考え、より効果を出すにはどうすれば良いかロジックを組んで企画し、ストレスなく使用できるデザインとはどう言ったものなのか、作る手前の情報設計について深く学びたいと考えていました。

――授業ではどんなことに取り組んでいたのでしょうか?

ターゲットとなるようなペルソナを伝えられ、そのペルソナの想定課題から考え、アプリの企画からデザイン設計という流れでアウトプットしていました。例えば、ペルソナの課題が「運動不足」だとしたら、そのままトレーニングやエクササイズのアプリを作ってもいいのですが、さらにテーマを深堀りして、疲労回復につながるアプリを考えたり。そうやって作ったアプリが、実際に使いやすいデザインなのか、そもそも想定していたニーズや課題はあっていたのか、なども考えながら制作していました。極めて実践に近いことを経験させていただいてたと思います。

大学在学中のポートフォリオの一部

――リサーチからアウトプットまで学ばれていたんですね。

授業では企画をしデザインを作成するところまでを行い、実装し実際に動かすまではしていませんでした。さらに実践的なことを学びたい、社会で通用するデザインとはどういったものなのかを知りたいと考え、クオーツの前身であるガシューという会社に紐づく、学生団体にも参加していました。代表の白石やCOOの松江との出会いもここだったりします。

――大学の4年間で身についたことは?

学校としての教えが実践向きだったのか、「デザインはアートではなく問題解決の手段」だと言うことを、徹底的に刷り込まれました。アプリの企画・デザインの授業で、課題に即したデータ収集からデザイン、そしてデザイン完成後も意図した行動を取ってくれるかをひたすらに話し合い改善を繰り返した経験も大きかったです。最初に就職した会社での業務や、クオーツへ転職しようと思った時にも、学生時代から培ったこの考え方が、私の背中を後押ししてくれました。

デザイナーとして問題解決できる場を選び、HRメガベンチャーのデザイナーに

――新卒時の就職活動は、どんなことを意識していましたか?

アプリのデザインができる会社に入社したかったのですが、アプリを専門に作っている会社は少ないので、そこはこだわらず、視野を広く持とうかなと。むしろ、「デザイナーとして問題解決ができる会社」を意識して、就活を進めました。Webの制作部署を抱えている一般企業なども受けて、最終的には東京にある、HRメガベンチャーのデザイナー職で内定をいただきました。

――そこではどんな仕事をしていたのでしょうか?

最初の半年はサービスを利用するユーザー向けのプロダクト改善にまつわる業務をしていました。私が行っていた業務は、サービスを継続利用してもらうための一つの指標であるユーザーのログイン率向上を目的としたプロダクト改善を行っており、ポップアップの表示方法や効果が良い文章の検討を中心とした戦略的な改善業務がメインでした。

――戦略に関わる分野にも携わっていたんですね。

数字を見て改善していたという点ではそうかもしれませんね。プロダクト改善業務を半年ほど経験させてもらい、その後、広告運用を行うデザイン部署に移動しました。

――ここではどんなことをしていましたか?

こちらでは完全にマーケティング部署と連携をしながら、新規ユーザー獲得をミッションに掲げ働いていました。ユーザーの興味を引く広告を作成し、如何にサービスの魅力を伝え使用していただくかを考えデザインしていました。常時、8種類ほどのLPが広告として回っておりその数値や反応を見ながら、「背景の画面が赤だったら?」、「白に変えたら?」などと、仮説を立てつつデザインを進めていました。マーケティング部署とすり合わせて制作したデザインでも、成果に繋がらないことも多々あったのですが、なぜ仮説が当たらなかったのか?という原因分析もチームで一緒に振り返り、成果が出るまで改善していくことにやりがいを感じていました。このあたりの問題解決のフローは、大学時代のアプリ作りの勉強が役に立ったかなと思います。

デザイナーとして表現や技術の幅を広げるためにクオーツへ

――充実していそうですが、転職を考えたのはなぜでしたか?

前職ではデザイン作業だけでなく、事業部で定められた目標を達成するためにどうしていけば良いのかを考え行動していました。ただ作るのではなく目的を明確にし、より効果を出すためにはどうすれば良いのか仮説を立て分析する力が身に付いたと思います。デザイナーとして一番重要な考える力が身についてきた反面、ゼロベースでも良いものを作れるようになりたいと新たな目標ができ転職を考えました。ただ、職場環境がとても良かった分、「転職したいけど……じゃあどこに?」みたいな感じで、具体的な解決方法がないまま時間が過ぎていました。

――そんな中でクオーツへ転職を決めた理由を教えて下さい。

学生時代に「ガシュー」のお手伝いをしていたのがきっかけです。大学のOBで、代表取締役の白石や松江とは、在学時期はかぶっていませんが、面識はありました。松江に相談したところ、だったらクオーツへ来ないかと声をかけてもらい、今に至ります。地元の関西圏に戻れることは転職条件の一つだったので決め手になりましたし、何よりも学生時代から、白石や松江の企業理念やスタンスも理解していたので、安心感を持って転職できると思いました。

また、「事業成長に繋がるデザイン」を作ることを徹底しているクオーツですが、まさに解決策は何百通りもあり、表現方法に規制がなく、かつ、セールスやディレクターとチームを組み課題の抽出から、世の中に製品をリリースするまでの制作工程を一気通貫で関わることが可能だったので、デザイナーとしての引き出しの多さ、スキルが身に付くと感じたことも大きな理由です。

クオーツにマッチするのは、「事業成長に繋がり、制限の無い提案ができることにワクワクする方」

――今、クオーツ社ではどんな仕事をしていますか?

コーポレートサイト・LPの新規作成やWebサイトのリニューアル案件を担当中です。直近だと、クライアント先に複数のデザインパターンを提案させていただきました。ニーズに合わせた案を、全く別の切り口から0ベースで作ることになるのですが、クライアントの方とお仕事をすること自体初めてなので日々模索しながら業務に取り組んでいます。

――デザイナーとして大切にしていることはありますか?

まだ修行中の身なので、大きなことは言えないのですが(笑)。「課題や目的をブラさないこと」でしょうか。クライアントと弊社との間で洗い出した課題を解決するための策や、目的を達成するためのアウトプットの方向性をしっかり認識しておくこと。ここが曖昧になってしまうと、アウトプットするデザインもずれてきてしまうので。

――クオーツ社のデザイナーには、どんな人が向いていると思いますか?

何か条件や制限がある中で、編集的なデザインをしたいという方よりは、0ベースで何かを作れるようになりたいと思っていたり、何もない状態から作り出すことが好きな方でしょうか。

また、その作りたいものが、事業課題に直結するものがよいという意向を持っている方はドンピシャでマッチすると思います。クオーツでは、上流の戦略から関わり、課題解決ができるデザインを作ることができます。上司である清野も言っていますが、それに紐付き、耐久性のあるデザインも作ることが可能です。

クオーツのクリエイティブディレクターが"一過性のデザイン"ではなく、"耐久性のあるデザイン"にこだわる理由 | 株式会社クオーツ
"本質を捉えた強い耐久性のあるデザイン"を目指して、クオーツ社でクリエイティブディレクターとして活躍されているのが清野さん。前職では、大手百貨店のグループ会社である広告代理店で働かれていました。これまで彼女が培ってきたキャリアと、クリエイターとして大切にしていることを伺ってみました。 清野明香 / クリエイティブディレクター ...
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本当に幅の広い提案を行うので、様々なデザイン制作を通して、自身の強みとなるデザインも見つかるのではと考えています。

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