皆さんこんにちは!株式会社大阪機器工作所の広報担当の青木です!
今回は大阪機器の新しい挑戦——「動画」で仕事内容を発信する最初の“きっかけ作り”について紹介します。
未経験からでも挑戦しやすい環境がある一方で、「仕事内容が分かりにくい」という課題を抱えています。
今回の動画という新しい挑戦について、作成過程での大変さや、伝えたい思いについて菅俣社長にお話を伺いました。
「伝わらない」という現実から始まった
青木:今日はお時間をいただきありがとうございます。
まずは動画への取り組みについて、いつ頃から、どんな経緯で始まったのかを教えていただけますか?
菅俣社長:動画への挑戦は2025年の12月に動画制作を専門とする会社さんと出会い、2026年1月から徐々に動き出しています。
青木:動画配信をしたいという思いは前からあったんですか?
菅俣社長:はい。ずっと前から動画を作りたいと思っていました。
最初は「YouTubeみたいなものに載せた方がいいのかな」という漠然としたイメージからスタートしたんです。
どんな動画を作るか話し合いをする中で、YouTubeの動画ではなくアニメーション動画を作成することになりました。
青木:作る動画の内容や目的が変わったんですね。その変化には、どんな課題意識があったんですか?
菅俣社長:一番の課題は、うちの“仕事内容が伝わりにくい”という点です。
面接でホームページを見てきてもらっても、同業でない限りまず理解してもらえないんですよ。
たとえば「トラック」と言っても、一般の人がパッと思い浮かべるのは高速道路を走る大きなトラックじゃないですか。
青木:分かります、大型トラックのイメージがありますね。
菅俣社長:でも実際に私たちが扱っているのはそんなに大きなものではないし、作業内容もまるで違う。「トラック部品の修理・オーバーホール」と言ってもイメージがつかないんですよね。
青木:それで、アニメーションで説明するという方向になったんですね。
菅俣社長:そうなんです。
動画制作の会社さんと話していて、「アニメーションで分かりやすく表現できますよ」と提案していただいて。
確かにその方が相手にとって分かりやすいし、取っつきやすい。
まずはトータルで何をやっている会社なのかが分かるものを作りましょう、ということになりました。
初めての制作、絵コンテ作りで社員が団結
青木:実際に制作が始まって、最初に文字や絵コンテが上がってきた時はどんな気持ちでしたか?
菅俣社長:文章は、逆に恥ずかしいくらい綺麗に仕上げていただいて、社員にも「すごい」と言われました。
ただ絵コンテは、想定外のものが届いて、ちょっと話し合いを追加しました。
青木:想定外のものができていたんですね。詳しく教えてください。
菅俣社長:しっかりヒアリングしてもらえたと思っていたものの、トラックのイメージが想定と違っていました。
これまでも「間違われる」と悩みだった“誇張した”大きさのトラックが描かれて、それを少ない人数で扱っているように見える絵コンテになっていたんです。
正直、「これは違う」と感じました(笑)。
現場の写真まで撮りに来てもらったのに、なぜこうなってしまったんだ...と、イメージの擦り込みの強さを感じました。
青木:制作側も「トラック=大きい」のイメージが根付いてしまっていたんですね。
菅俣社長:そうなんです。
だからこそ今は、現場の社員も一緒に添削に加わってもらっています。
私だけでは気づかないことも、現場目線で「こういう作業の形はない」とか「この大きさはおかしい」って言ってくれて、本当に助かっています。
青木:今はどのくらい進んでいる段階なんですか?
菅俣社長:何度かやり取りを重ねて、絵のOKが出たので、次はいよいよ動いたアニメーションが届くという段階です。
青木:完成が楽しみですね。
絵にしないと伝わらない——大阪機器の仕事の本質
青木:そもそも、動画で伝えたい大阪機器さんの仕事の核心ってどんなところなんでしょうか?
菅俣社長:私たちの仕事は「オーバーホール」です。
故障した機器を持ち帰って、分解して、洗浄して、組み立てる。
つまり「組み立てるだけ」じゃない——そこが私たちの仕事の本質で、理解されづらいポイントでもあります。
普通のものづくりは、部品を「組み立てる」イメージだと思うんですけど、うちは分解から洗浄まで全部やる、そしてその過程を一人で全部できる作業なんです。
青木:それが他社とは違う大阪機器さんの強みなんですね。
菅俣社長:そうです。
でも言葉で説明しても伝わらないし、写真を撮ってみせても、部品の名前を知らない人には何をしてるのかわからない。
過去に、写真や動画を撮ろうとしたんですが、映像にしたとしても、トラックの下部やエンジンまわりって真っ黒で見えないんです。
絵にすることで初めて、「分解→洗浄→組み立て」というトータルの流れが伝わり、だから絵にするしかなかったんだと、動画を作り始めてから改めて気づきました。
「他の会社がやっていないから、やりたかった」
青木:ちなみに、同業の会社さんでもこういったアニメーション動画に取り組んでいるところはありますか?
菅俣社長:やっていないですね。やっていないからこそやりたかったんです。
「他と違うことをやりたい」という気持ちはずっとありました。
何かで伝えられないかなと思い続けて、一、二年どころかもっと前から考えていたんです。
青木:今回ようやく形になってきた、ということですね。
菅俣社長:そうなんです。動画を作る専門の会社さんとの出会いも、たまたま求人をお願いしていた会社さんの感謝祭で話したのがきっかけで。
縁って大事だなって思いましたね。
『まずは来てみました』という気軽な一歩を大切にしたい
青木:この動画を通じて、どんな方と出会いたいと考えていますか?
菅俣社長:「仕事内容に興味を持ってくれた人」ですね。
うちの仕事ってどのカテゴリーにも属さないような仕事なので、知らない人がほとんどで当然です。
だから「わからないんですけど、来てみました」というくらい間口を低くしたいと思っています。
青木:未経験の方でも挑戦しやすい環境ということですね。
菅俣社長:そうです。アニメーションを見て興味を持った人が来てくれて、実際に見学してもらって、「あ、意外とやれそう」って思ってくれたら嬉しいです。
うちの現場はトラック部品を取り扱うので、業種独特の匂いもあるし、実際に見てもらわないと難しいところもあるので、まずアニメーションで全体像を掴んで、そのリアル版を見に来てもらえたら嬉しいです。
「考える」ことの大切さを、動画を通して伝えたい
青木:さらに深いお話を聞かせてください。
動画を通じて、採用や広報以外にも伝えたいことがあるとお聞きしたのですが、どんな想いがあるんでしょうか?
菅俣社長:実はこの動画作り、大きい意味では「私たちの仕事の役割について考えてほしい」という想いがあるんです。
「本来なら捨てられるものを持ち帰って直す」ということを、私たち大阪機器は50年以上前からやっています。
今でこそリサイクルやSDGs(持続可能な開発目標)が注目されていますが、うちはそれをずっと続けてきた。
日本は従来、長く使うことを大切にしている文化があったものの、消費社会の中でそういう発想を忘れがちになっている気がしているので、私たちの仕事でその文化を思い出してもらいたいと思っています。
青木:古いものを大切にしながら、新しいものと組み合わせていく、ということですか?
菅俣社長:そうです。古いことだけにこだわるわけじゃなくて、ミックスしていけばいい。
そうやって考えを持ち続けることが、これからを生き抜く力になると思っています。
この動画を見て「これもオーバーホールできないか」とか「自分の仕事に活かせないか」と考えてくれる人が出てきたら、それが一番嬉しいですね。
単純な作業であれば機械でも代替できる時代ですが、人間には、自分で考えるという力があるはずなんです。
青木:その思いは、社員さんとの関わりにもつながっていますよね。
菅俣社長:もちろん。「どんな小さなことでもいいから、考えたこと言ってみて」って社員にはよく言っています。
そこから突破口が開けることもあるし、考えることって本当に面白いんです。
青木:大阪機器という会社の全体像や、新しい挑戦に対するワクワクする気持ちが、動画になっていろんな人に届いてほしいと思いました。
動画完成を目前に、菅俣社長の目には「これからどうなるんだろう」というワクワクが溢れていました。
オーバーホールという仕事の価値や、社長の「考える面白さ」への信念が、一本のアニメーションに込められようとしています。
この挑戦が、どんな人に届いていくのか楽しみに感じました。