2024年2月入社
ITソリューション部 システムエンジニア
会社の創業期には、今振り返ると
「よくあんな状況でやっていたな」
と思うような出来事が、意外とたくさんある。
今回紹介するのは、そんな創業期をともに走り抜けてきた、あるメンバーの話だ。
物語の始まりは、一本の電話だった
当時、彼は首都圏で働く予定があったわけでも、ましてや会社の立ち上げを手伝うつもりだったわけでもない。
ただ、社長とは昔からの友人関係だっただけ。
そんな彼のもとに、ある日社長から電話があった。
「会社を創ったからこっちに出て来て手伝って」
その誘いをきっかけに彼は地元を離れ、神奈川県へやってくることになる。
そして気がつけば、単に社員として働くのではなく、izanamiの前身となる会社を共同で立ち上げる形になっていた。
本人にとっても、まさに予想外の展開だった。
何も決まっていない。でも、仕事は始まった
当然、創業したばかりの会社に最初から整った環境があるわけではない。
まず必要だったのは生活する場所だったが、すぐに家が見つかるわけでもない。
そこで、家が決まるまでの間は社長宅や他の社員宅に居候し、時には事務所で寝泊まりしながら過ごした。さらに、車中泊をすることもあったという。
今なら少し驚いてしまうような生活だが、当時はそれどころではなかった。
会社を始めた以上、仕事をしなければならない。
そしてありがたいことに、創業期からクライアントワークが待っていたが、問題は彼自身にその経験がほとんどなかったことだ。
個人的にプログラムに触れた経験はあったが、IT業界で仕事をしていたわけではない。
ガッツリとした技術経験があるわけでもなければ、クライアントワークの経験もない。
つまり、技術も経験も十分ではない状態で、いきなり実際の仕事に飛び込むことになった。
それでも、やるしかなかった。
「とりあえず、やってみよう」
そんな気持ちで、目の前の仕事に取り組み始めた。
技術がないなら、別のところで勝負する
もちろん、最初からすべてがうまくいったわけではない。
分からないこともあれば知らないこともある。
技術面だけを見れば、経験豊富なエンジニアと比べて足りない部分は当然あった。
しかしそんな中で、少しずつ周囲から評価されるようになったのが、彼のコミュニケーション力だった。
もともと、人と話すことには抵抗がなかった。
クライアントの話を聞き、相手が何を求めているのかを理解し、分からないことがあれば確認し、自分の考えを伝え、相手とすり合わせる。
技術だけでなく、「人と一緒に仕事を進める」という部分で、自分なりの強みを見つけていった。
その結果、契約が延長され続け、気がつけば仕事を続けながら技術面の経験を積むことができていた。
「何とかなるもんだな」
と、彼は当時を振り返る。
何も分からないからこそ、とにかく目の前の仕事に向き合う。
その繰り返しが、次の仕事へとつながっていった。
「未経験」は、いつしか過去になっていた
ひとつのクライアントワークを経験すると、次の仕事ではできることが増えている。
そんな経験の積み重ねの中で、その後の彼は金融業など様々なクライアントワークに携わるようになった。
案件が変われば、求められる知識や技術も変わる。
そのたびに新しいことを学び、実際の仕事の中で使ってみる。
分からないことを調べ、試して、また次の仕事へ進む。
そうやってクライアントワークそのものを成長の場にしながら、少しずつ技術を身につけていった。
振り返れば、最初は「プログラムに触ったことがある」という程度だった。
それが、様々なクライアントワークを経験するうちに、技術も知識も増え、対応できる仕事の幅も広がっていった。
そして現在では、リーダーを任されるまでになっている。
創業当初、車中泊をしながらクライアントワークに向き合っていた頃には、きっと想像していなかった現在だ。
そして、これから
完璧な準備をしてからスタートしたわけではなく、むしろ走りながら考え、会社と共に成長してきた彼がこれから目指しているのは
「リーダーとして組織の方向性を示し、後進の育成に力を注ぐ」ことだ。
創業期から会社とともに歩んできた彼の物語は、まだ続いている。