受賞時の感想からお聞かせいただけますか?
嬉しさもありますが、正直驚きのほうが大きかったですね。
取り組み自体で上位にいる感覚はあったものの、総会で表彰されるとは思っていなかったので。
キャンペーンのために何か特別なことをしたというより、「普段からやっていることが結果につながった」という感覚が強かったです。
普段の積み重ねが形になった瞬間でもあったんですね。
では、この顧客紹介キャンペーンがどんな仕組みなのか、改めて簡単に教えていただけますか?
広告運用とは別で、各部署が新しいサービスの開発を進めています。
それらのサービスを、既存のお客様や社外のパートナーに紹介するとポイントがつく制度でした。
私は普段から社外の方とお会いする機会が多く、会話の中で「この企業さんには、このサービスが合いそうだな」と感じる場面が自然とあります。
なので、キャンペーンだからという感覚より、普段のコミュニケーションの延長線で紹介が生まれていったという印象です。
自然に紹介の機会が生まれていたんですね。既存顧客だけでなく新規紹介まで意識されていた理由はどこにありますか?
根底には、この業界でナンバーワンのプレイヤーになりたいという気持ちがあります。
同時に、ナンバーワンの組織をつくりたいという思いもあります。
そのためには、部署の枠を越えて会社全体が前に進む必要があると考えているので、他部署の取り組みも“自分ごと”として捉えるのが自然でした。
また「会社全体が良くなることは業界の発展にもつながる」と思うので、新しいサービスが企業に役立ちそうな場面があれば、自分の領域に関係なく紹介したいと思っています。
結果的に、新規紹介も特別なアクションではなく、“会社の成長に貢献したい”という考えの延長線にある行動だったと感じています。
なるほど!今のような姿勢の土台となる“当事者意識”は、どのようにして芽生えたのでしょうか?
入社当時のワンスターは30人ほどの規模で、“自分たちで会社をつくっていく”空気がありました。そのため、当事者意識は比較的早い段階から持っていたと思います。
また、新規営業責任者をしていた時期があり、外部の方と関わる機会が多かったことも大きかったです。会社や業界の動きが自然と入ってきて、「どうすれば組織に貢献できるか」を常に考える習慣が身につきました。
加えて、私はダイレクトマーケティングは日本が誇れるマーケティング手法だと考えています。数字に向き合う緻密さや、顧客との丁寧なコミュニケーションは日本文化と非常に相性が良いと思っています。
だからこそ、この価値をもっと世界に広めたいという気持ちがありますし、ワンスターが強くなることは業界全体の発展にもつながると感じています。
“業界の未来を良くしたい”という視点が、ご自身の役割意識にもつながっていたのですね。組織を“自分が動かす”という感覚が強くなったのは、どのタイミングからですか?
局長に昇格した後、3年間目標未達が続いた時期が転機でした。
それまでの勝ちパターンが崩れ、セクションリーダーの延長線上の仕事では組織もクライアントも前に進まないと痛感したんです。
そこから、長期的な視点で組織をどう導くかを自分が考えなければならないと強く感じるようになりました。
同時に「ナンバーワンのプレイヤー」「ナンバーワンの組織をつくる」という想いも、より明確になりました。
思い通りに成果が出ない経験があったからこそ、より主体的に組織と向き合うようになったのですね。
Tさんが考える「ナンバーワン」とは具体的にどのような状態なのでしょうか?
単に数字やシェアではなく、クライアントもメンバーも、関わる人すべてが幸せでいられる状態のことだと思っています。
また、数字・サービスレベル・ノウハウといった、自分たちが定義した領域で「1番」を取れている状態だとも考えています。
前職での新規事業の経験や、ワンスターの成長の軌跡を見てきたことが、その考えに影響しています。
“誰かの幸せに繋がるナンバーワン”ということですね!
「長期的な視点で組織をどう導くかを自分が考えなければならない」とおっしゃっていましが、現在ワンスターにはどんな課題があると思いますか?
主要事業であるD2C領域の成長率が鈍化しており、このままでは次の成長ステージである売上300億には届かないと思っています。
だからこそ、新しい挑戦をどれだけ生み出せるかが組織にとって重要です。
業界全体を見たときに、今のワンスターに足りないと感じるのは「自分が組織をつくる」という気概と新しいチャレンジの量の2つです。
そのためには一人ひとりが「自分の手で会社を動かしている」という実感を持てる環境が必要だと思います。
挑戦する機会があり、失敗も受け入れられる文化がより促進されれば、組織はもっと強くなると感じています。
メンバーの挑戦を後押しする文化が、組織を前に進める力になるということですね。このキャンペーンを通じて、気づいたことはありますか?
紹介活動をすることで、他部署がどんなサービスを作っているのか、どんな領域に注力しているのかが、以前より分かるようになりました。
その結果、提案の幅が広がったり、提案漏れに気づけたりと、良い影響が多かったです。
普段から外の方と話す機会が多い分、会話の中で「これは他部署の取り組みにつながるかもしれない」と感じる場面も増えましたね。
他部署の動きが可視化されることで、ご自身の活動にも広がりが生まれたのですね!
最後に、今後のキャリアや組織づくりについて考えていることを教えてください!
今のワンスターは、変化が求められているタイミングだと思っています。
組織が大きくなるほど動きづらくなる部分もありますが、それを乗り越えて、挑戦を増やしていく文化をつくりたいです。
個人的には、もっと経営に近い場所で組織づくりに関わりたいと思っています。
会社の未来をつくる側に立ち、メンバーに次の一歩を見せられる存在になりたいですね。
“会社の未来を自分ごととしてつくっていきたい”という強い想いが伝わってきました!
本日は貴重なお時間、ありがとうございました!
今回のインタビューを通じて、Tさんが一つひとつの行動を「自分の役割を広げる機会」として捉え、組織の未来を本気で考えているのがよく伝わって来ました!
今後のワンスターの発展に期待ですね!