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【MVP賞受賞者インタビューvol.11】二重の顧客を抱える法務。厳しさの裏に潜む責任と献身

ワンスターは経営戦略に対して最も結果を出したメンバーをMVPとして、半期に一度開催される総会で表彰し、社員全員が称賛する文化があります。

今回から局長以上(一般的にいう課長以上)の役職者の中から選ばれるMVP賞というものが新設され、1回目の受賞者となったMさんにお話をお伺いしました!

16期下半期に受賞したMさんは元々クリエイティブディレクターの局長から、2020年にコーポレートサービス本部の本部長に異動されたという経歴の持ち主の方です。

まずは業務内容を教えていただけますか?

総務、法務、コーポレートITの3領域の責任者です。

総務とコーポレートITは、チームメンバーが主に担当しているため、個人としての主幹は法務とオフィス移転の管理等を行っています。

法務は、事業部側からの依頼に基づき契約関連や法律上の疑問に対して答え、リスクを明確するといった業務を行っています。

オフィス移転に関しては、昨年の2022年の年末に移転したのでもうすぐ1年経ちますが、オフィスビルの選定や家賃を含む条件交渉、デザイン・PM会社選定のためのコンペ実施、プランニングやデザインの監理、移転費用の価格交渉・予算管理、スケジュール管理等を担当しました。

幅広い業務を担当されているんですね!

MVP受賞時はどのような気持ちだったのでしょうか?

今回、はじめて創設された賞だったのでとても驚きました。40歳を超えてから、何かを受賞する機会は少なくなると思っていたので素直に嬉しかったです。

新設されたMVP賞の1人目の受賞者となりましたね!

受賞の理由はなんだと思いますか?
またその過程で苦労したことがあれば教えてください!

半期の成果というよりも部署の立ち上げ時(2020年7月)から、通算しての表彰かと思っています。苦労などはすぐ忘れてしまうのですが、思い返してみると3つほどあって、

1つ目は事業部からバックオフィスに移動した際、仕事の種類が変わったことへの理解とそれに慣れることです。

事業部のときは、皆でサッカーや野球のような団体競技をやってるような感覚で、数字(得点や打率など)という分かりやすい目標や進捗がありました。勝ち負けが明確で、チーム全体で協力・応援して結果がでれば歓声が上がるような環境でした。

一方バックオフィスは、立ち上げ時は一人組織だったので、登山をしているような感覚でした。分かりやすい目標は無く、自ら登る山を決めて、その準備も自分自身で行う必要がありました。

また、事業部や会社全体の動向(山登りで言うところの天候)に影響されやすく、特にコロナ禍では相談する相手が社内にいなかったりと、孤独な競技という感じでした。

2つ目は顧客の定義が変化したことです。

経営学者のピーター・ドラッカーは「マネジメント」という著作で、顧客を単に経済的な意味に留まらず、社会的な意味も含め「自分(自分の組織)が成果を上げるために満足させるべき相手」と定義しています。事業部にいた時、顧客=クライアントやクライアントの商品を購入するユーザーというのが直感的に理解しやすかったのですが、バックオフィスに移ってからの顧客の定義は少し異なりました。

当然クライアントは顧客であり続けるのですが、これまでとは違い間接的な貢献になり、より直接的な顧客としてはワンスターで働く社員や会社自体が挙げられます。社員の満足度を単独で追求すれば、時にはコストをかけ過ぎたり、リスクを許容し過ぎることもあります。しかし、会社自体も顧客として捉えることで、コスト意識・ガバナンス・コンプライアンス・ルール遵守などをバランスよく意識することが必要で、そのバランス感覚を掴むのに苦労しました。

3つ目はオフィス移転のプロジェクトです。

長期にわたるこのプロジェクトでは、コストとスケジュールの継続的な管理が必要とされました。移転に伴うさまざまなタスクの中で、漏れやミスが発生すれば、それが直接業務に影響を及ぼす可能性があります。リスクを常に意識しながら、移転プロジェクトを管理し続けるのは難易度が高かったですね。

環境がガラッと一変したんですね。

バックオフィスが孤独な競技とのことでしたが、新しい環境でわからないことも多い中、どう切り抜けたのですか?

基本的には慣れなんですが、孤独な中でも自分の強みを認識できたことも切り抜けられた要因かなと思います。

法務に関しては個人で勉強する他に、競合他社の法務担当の方とお話の機会をいただいて、自分の方向性の妥当性を確認したり、逆に先方の抱えている課題についてお聞きしたりしました。

そこでわかったことは、法務においては法律の知識の深さだけでなく、自社の事業部やサービスへの理解も同等に重要であるということです。

例えば弁護士先生に相談する際には、サービス内容を弁護士先生に理解してもらうことが前提になるので、ワンスターのサービスを全く知らない人にもわかりやすく説明する必要があります。

僕はもともと事業部にいたのでその辺りは詳細に理解しており、法律の知識は足りていないけど、自分にも強みがあるんだと自信に繋がったのを覚えています。進むべき方向性や自分の置かれている立場について知ることができた良い機会だったと思います。

法務をやる上では組織やサービスの理解も重要なんですね!

現在は3部門の本部長ですが、仕事をする上で意識していることは何ですか?

役職は単に役割・立場なので、そこまでこだわりは無いですが、個人として意識していることは
①自分が正しいと思うこと、立場上やるべきことや言うべきことをしっかり表明し実行する。
②その結果に対して過度な期待をしない。
③感情よりも課題に向き合う。という3つです。

①バックオフィスは少人数組織で、ブラックボックスになりがちな面があります。やろうと思えば手を抜いたり不正ができてしまうので(しないですけど…)、倫理観、使命感、責任感が強くなければ厳しいかと思います。

②また、会社にとって良いことと社員にとって良いことが常に一致するわけではないので、自分の行動や仕事が必ずしも社員から感謝されるわけではありません。そこを理解して淡々とやり続けることをが求められますね。

③本来、仕事は顧客に価値を提供したり、自分たちのサービスに向き合うことです。感情に一喜一憂したり相手の感情に気を配ることは大事ですが、自他の感情に向き合うことよりも、顧客や自社のサービス自体の課題にしっかりと向き合うことが、成果を上げて改善を図る上では不可欠かなと思います。

業務内容的にも、パフォーマンスに波があるとリスクになりますので、マインドと精神を安定させ、一定以上の仕事の質を長期的に保ち続けることを意識しています。

(社内ではフットサル部に所属していて、仕事終わりに汗を流してます!)

正しい判断と課題への集中を常に心掛けているのが伝わってきます!

最後に、今後の目標や挑戦したいことはありますか?

まだ明確では無いですが、1年後くらいには何か大きなチャレンジをしたいと考えています!

それが今の領域を深く掘り下げていくのか、まったく新しい領域への挑戦になるのか、自分のやりたいことと、会社の状況を総合的に考慮しながら決めていきたいと思います。

このように将来のことを考えられるようになったのも、メンバーがIT領域と総務を主体で行ってくれていることで、僕の主幹業務の仕組みや言語化が進み、安定してきたおかげだと思っています。

また、現在法務が1人という状況は会社にとってリスクでもあると思うので、新たにメンバーを迎え、業務の引継ぎや育成を進めたいと思っています。

1年後の挑戦がどんなものになるのか、今から楽しみですね!

本日は貴重なお時間、ありがとうございました!

3部門の業務、チームワーク、そして個人としての成長と責任感まで、多面的な洞察が印象的でした。前向きかつ柔軟な今後の挑戦への姿勢も際立っており、とてもためになるインタビュー内容だったと感じています。



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