3月にLINEヤフーを辞め、4月にeiicon(エイコン)に転職しました。
コンサルティング事業本部でPMをやってる、渡邉 祐貴(わたなべ ゆうき)です。4月に入社して、今回、社内で新しくスタートする入社エントリーシリーズの第1弾として、この文章を書いています。
巷で書かれる「40代のキャリアパス」とか、大企業からスタートアップへの転職における「セオリー」からすると、私の選択は少し特異に見えるかもしれません。自分でも、割と特殊な考え方をしてる自覚はありますが、視野の拡張、変化や成長、組織への直接的影響度、といったキーワードにピンとくる方はこの選択に共感できる部分があると思います。
このエントリーで、少しでもみなさんのキャリアを見直したり選択肢が広がる一助になれると嬉しいです。
1. ボトルネック解消と向き合ってきたBizDevキャリア
私のキャリアのスタートは、いわゆるビジネス職とは少し遠いところにあります。多摩美術大学 環境デザイン学科で建築を専攻していました。一見、今の仕事とは無関係に思えるかもしれませんが、空間や構造、あるいは人の動線や街のシステムを設計する左脳と右脳を行き来する思考プロセスは、ビジネス開発や設計のベースになっています。
大学卒業後は、ネット専業広告代理店のオプトに入社。デザイナーやクリエイティブディレクターとしてクライアントのマーケティング支援に携わる中で、代理店ビジネスが抱える構造的な課題を目の当たりに。「他社との差別化が難しく、価格決定権を持ちにくいため、営業利益率が低い」というものです。
自社メディアで成功し利益構造を変革する競合を横目に、低利益率の脱却、価格決定権を持つ自社プロダクト開発を志し、同期とO2O関連の新規事業を立ち上げました。BizDev(事業開発)としてゼロから立ち上げ、その後事業は分社化。黒字転換まで組織をなんとか引っ張る役割を担いました。会社や経営の視点からボトルネックを見つけ、それを解消するための事業をつくるという自分のスタイルは、この時につくられたんだと思います。
その後、LINE(現LINEヤフー)へ転職しました。ここでのミッションは、デジタル販促事業領域という「ディスプレイ広告」「メッセージ広告」に次ぐ、“3つ目の事業の柱”を創り出すこと。販促事業は2年目で20億程度まで伸び、アセットのある企業のスケールインパクトを実感しました。
また、当時のLINEは、広告在庫の飽和という壁にぶつかっていました。そこで、デジタル販促プラットフォーム事業の周辺領域としてニーズの大きかった、「店舗に来店した瞬間の、購買直前アプローチ」という新たな価値提供を実現するリテールメディア事業を起案。高単価広告メニュー創出によるRPM(1,000回表示あたりの収益)の改善を目指しました。
LINEとヤフーの合併後は、FMCG(日用品・消費財)領域のエンタープライズ企業を中心に、事業拡大のための戦略立案や企画を担当しましたが、一貫して組織単位の課題やボトルネックの解消、という視点を持ちながら起案していくスタイルは貫いてきました。
本業の傍ら、いくつか副業にも取り組んできました。スキンケア・ヘアケアブランドのマーケティングコンサル、インドアゴルフ施設のSNSコンサル、趣味が高じてキャンプブランドのアンバサダーを少し。領域を限定せず、自分の知見を社会に還元する活動を続けてきました。
2. 40代突入と、中期キャリアの再設計
キャリアの中で、転機になったのはLINEとヤフーの合併でした。
広告プラットフォームの統合に伴い、PMを務めていたプロダクトの撤退を判断。ちょうど40代に突入したタイミングも重なり、これからの10年、15年という中期的なキャリアを考える機会がありました。
振り返ると、私の社会人生活は3年目以降、常に新規事業と向き合ってきたものでした。多くの失敗を経験しましたが、それ以上に、高い志を持つ仲間たちとプロジェクト型でゼロから価値を創り出すなんとも言えない楽しさ(それ以上の苦痛も笑)を感じていました。
急がず時間をかけて考え、至った結論は、割とシンプルなものでした。
「新規事業が好きだし、組織に属する働き方の中では、業界変革や社会的インパクトを自身の貢献実感をもって実現したい」という自覚です。
選択肢はいくつかありました。これまで協業してきた事業会社のBizDev職、イントレプレナー(社内起業家)として培ってきた経験やノウハウを活かした新規事業の包括的支援の道。ジョブチェンジの度合いと難易度等を人材紹介エージェントとも割と時間をかけて会話しました。
最終的に選んだのは、後者の「支援」という道でした。転職難易度は高いものの、より幅広い業界や領域に触れられ、自分自身の視野も広げられる。その選択こそが、長期的に見て自分が進むべき方向なのだと、最後は潜在意識も含めて納得感を持って決断しました。
3. eiiconとの出会い、「正直すぎる」面接(笑)
転職活動を始めて、ありがたいことにこれまで協業してきた企業から、BizDev軸でお声がけをいただきました。ただ、「自身の視野を広げるためのジョブチェンジ」であると自身に言い聞かせながら、新規事業”支援”の軸で複数社と対話を重ねました。
エージェントからは、「これまでのキャリアの軸をずらすジョブチェンジは、転職市場において難易度が高い」と何度も言われましたが、そんな中でカジュアル面談の機会をもらったのが、eiiconでした。
実はeiiconという存在については、以前から認知していました。eiiconの株主でもあるキャンプ仲間の先輩から、キャンプでお酒を飲みながら、オープンイノベーション業界の動向や、eiiconのユニークな立ち位置について話を聞いたことがあったからです。自前主義ではなく、異なるアセットを掛け合わせて新しい事業をつくる「共創」を重んじる事業創出を支援する企業として、頭の片隅に残っていました。
その後、選考プロセスに進み、部門長、役員、そして代表の中村とも面接を実施。そこで強く感じたのは、「全員が正直で誠実」ということでした。
具体的な内容は伏せますが、他社の採用面接ではあまり語られないような、社内のリアルな課題や泥臭い現状が、どの面接でも率直に共有されました。等身大で対等に向き合おうとする姿勢や、提示条件に対する期待値調整などのコミュニケーションから、飾らないし媚びないし、一人ひとりが自分の考えを持っている、そんな印象を受けました。
私には家族がいて、持ち家もあるので、未上場企業であることや条件面が気にならないわけではありませんでしたが、その懸念を無視できるくらい期待感を持たせてくれるeiicon社員との出会いでした。
条件面談までは日数が開きましたが、「この組織で仕事がしたい」という想いは日々大きくなり、条件面談の場で、入社の意思を伝えました。人事には少し驚かれましたが(笑)、自分の中では自然な決断でした。
4. 手弁当な現場と、この年齢で感じる「成長痛」
4月に入社して約2ヶ月。久しぶりに100人規模の小規模な組織に身を置いてみて、最初の印象は「粗削りで手弁当な現場」(笑)スタートアップだから当然です。ただ、それを補うための、双方が頼り合い、聞いたりアドバイスしたり、といった会話が活発で、これがとても印象的でした。
かつて代理店時代に分社化を経験した時の、あの泥臭く、一人ひとりが何役もこなさなければ回らないカオスな臨場感を思い出して、懐かしいとすら感じました。
ネガティブに捉える人もいるかもしれませんが、私にとってはプラスだと思っています。やりたいけど手が回っていない課題が山積してるということは、それだけ「ボトムアップでの提案や推進」が歓迎される環境で、自分で仕事をつくっていきたい私にとって立ち回りやすい環境でした。
直近は、優先度高く着手したいと考えられていたAI活用まわりの環境整備や推進に取り組んでいます。
現在は、「コンサルタント職」と「BizDev職」を5割ずつ兼務するというミッションを持たせてもらっています。
特にコンサルタント職においては、自分がプレイヤーとしてBizDevを実行するのとは大きく異なる難しさがあります。クライアントの新規事業担当者に対して伴走し、メンタリングを行いながら、自分の中にあるあらゆる引き出しを駆使して彼らをエンパワーしていかなければなりません。正解が一つではないオープンイノベーションの世界で、一歩引いた立場から相手を導くアプローチには、正直、今も少なからず苦戦しています。
それでも、担当する顧客の業界は多種多様で、日々インプットや試行錯誤を重ねながら一歩一歩進めていくプロセスは新鮮。41歳になった今でも「成長痛」を感じられる日々は、素直に楽しいと思えています。
また、社内を見渡して驚いたのは、想像以上に多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルたちが集まっているということ。
slack上でも常に知見を交換し合う活発なコミュニケーションが行われていて、「協力」や「共創」というのが企業文化として自然と根付いているんだなと実感しています。
5. これからの展望
今後の目標は、フェーズ別に2つあります。
まず、短期的には、上場に向けて確実に数字を達成する体質を組織全体でつくること。大手企業に対する深耕営業の手法確立、支援領域を拡大していきたいと思っています。また、まだ未成熟なオープンイノベーションというマーケットに対して、マーケット自体をつくりスタンダードを確立していくなかで自社発の新規事業を立ち上げ、軌道に乗せること。
そして、中長期的には、組織として一皮剥け、市場からの期待を受けながら上場すること。上場のプロセスを当事者として経験することは、私のキャリアにとっても初の挑戦です。自身が組織の成長に大きく貢献している実感を持ちながら、上場という景色を見たいと思っています。
6. 求める人物像
最後に、どのような人と一緒に働きたいかについて、少しだけ触れさせてください。
ある程度の年齢になって、自身の得意領域を極めてきた優秀なビジネスパーソンであれば、相応の役職や安定した環境、条件のもとで働いてるケースが多いと思います。冒頭で述べた通り、41歳でそこから抜け出す私の考え方は稀有かもしれません。
でも、もし以下のような思いを少しでも抱えているなら、eiiconは今後のキャリアの選択肢になるかもしれません。
・主体的に組織や社会への貢献を考える思考性を持つ人 ・環境は与えられるのではなく自分でつくっていくもの、と思える人 ・変化を楽しみ、自身の影響や貢献による組織成長を実感したい人
私は美大で建築を学び、広告代理店、媒体/プラットフォーマー、現在の事業創出支援。変化のあるジョブチェンジをしてきましたが、eiiconには、もっと多様で、面白いバックグラウンドを持ったメンバーたちがたくさんいます。
「日本をオープンイノベーション先進国へ」
この大それた、でもとても社会的意義の高いミッションを、本気で信じて取り組んでる仲間たちがいます。
変革を求められるあらゆる業界、業態の変化の渦中で、新しい景色を一緒に見に行きませんか。
株式会社eiiconでは、共に働く仲間を募集しています。 少しでも興味を持っていただいた方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。
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eiiconでは現在、事業拡大と組織づくりを見据え、共に未来を創る仲間を積極的に募集しています!
「まずは話だけでも聞いてみたい」という方も、ぜひお気軽にエントリーください。