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【CEOインタビュー】仕事とプライベートどちらも全力で。生産性高く、最大限の成果を出す人と組織で働きたい。

「Unlock Your Value.」というミッションのもと、「Customer Success」「Be Oneteam」「Extreme Ownership」の3つのバリューを掲げているアルダグラム。日本国内にとどまらず、世界中の現場の生産性をUnlockすることを目指し、この1年で社員数は約2.8倍に拡大。様々なバックグランドを持つ人材が、国内外から参画している。

そんなアルダグラムが大事にしている価値観/つくりたい組織とは。共同創業者兼CEOの長濱光に聞いた。

ーーまず、バリューを教えてください。

 アルダグラムのバリューは3つです。

1つ目は、自分たちの成長よりもまず第一にお客様の継続的な成功と社会に良い変化を生み出すことにコミットしようという意味の「Customer Success」。
2つ目は、個をリスペクトしたうえでチームとして切磋琢磨して大きな目標を達成しようという意味の「Be Oneteam」。
最後に、成果への圧倒的なコミットメントと、すべての仕事を自分事として捉えて、“自分が行動して解決する”という意識を持とう、という意味の「Extreme Ownership」です。

ーーこのバリューはどんな経緯で策定されたのですか?

 3つのバリューは2021年6月に刷新しました。バリューを決めたときの社員数は、5人。成果への圧倒的なコミットメントや人間性としても互いに尊重する姿勢があり、阿吽の呼吸でコミュニケーションが取れている関係性でした。

 そこでまず、この5人がそれぞれ大事にしている“信念”を分析したらどんな結果が出るのか?この疑問から始まり、早速「これまでどんな想いを大事に働いてきたのか」「今後どういう組織にしていきたいのか」「どんな仲間と共に働いていきたいか」といった内容を深堀し、とことん議論し合いました。

 すると、ある共通のキーワードが浮かび上がってきて、これらを落とし込み、新たなアルダグラムのバリューとして策定したのが、今現在の「Customer Success」「Be Oneteam」「Extreme Ownership」の3つのバリューです。社員数が60人を超えた(2023年8月時点)現在でも、やはりこの3つが、我々の組織を支える礎となっています。

ーー長濱さんは、日常的にもこれまでのお話でも「リスペクト」という言葉をよく発していますが、これにはどういった考えがあるのでしょうか?

「相手は自分と違う人間だ」という前提で、それを認めようと思っているからですかね。 

 当然ですが、すべての人は平等です。しかし、得意領域や個性・社会においての責任や役割は違います。それらがまったく同じということはあまりなくて、私が得意なことがあれば別の人の方が経験豊富で得意なことも必ずあると思っています。ただ、どちらかというと私は得意でない領域の方が多いと思っているぐらいなので、それを補完してくれるアルダグラムの仲間を信じていますし、それこそが「リスペクト」ということかなと思っています。

 また、世界中の"現場"の生産性を高める現場DXプラットフォームをつくるためには、私や渥美(共同創業者兼COO)だけの力では到底及びません。
 なので、メンバー1人ひとりの個性が存分に発揮され、各自が裁量・責任・自主性をもったうえで最大限の成果を発揮していく組織をつくっていきたいと考えています。

スティーブ・ジョブスの言葉で、こんな名言があります。

It doesn’t make sense to hire smart people and tell them what to do. We hire smart people so they can tell us what to do.
(賢い人を雇い、彼らに何をすべきかを指示するのは意味がない。賢い人を雇うのは、彼らが我々に何をすべきかを指示するためなのだ。)

“smart people"とアルダグラムで一緒に働かせてもらう機会を教授している私と渥美の考えが詰まっています。

 ありがたいことに、外資系コンサルティング企業やITメガベンチャー・スタートアップ等、多種多様なバックグラウンドを持つ仲間が集まってきてくれているので、彼ら・彼女らの能力が最大限に発揮される会社でありたいと思っています。 そして、お互いの得意領域や個性をリスペクトしたうえで、顧客に対して誠実に向き合いながらチーム一丸となって高い目標を達成しようという雰囲気が醸成されています。

 人事はアルダグラムのことを「優秀×誠実さが共存するOneteamなスタートアップ 」と表現しますが、まさにそうかなと思っています。豊富な経験値や能力の高さ・成果への圧倒的なコミットメント力がある「優秀さ」と、ポジティブで文字通り“良い人”の多い「誠実さ」が共存できている環境だと思っています。

ーーもう少し具体的に、長濱さんのつくりたい組織についてお聞かせください。

 アルダグラムは「Unlock Your Value.の組織」をつくっていきたいと考えています。
あくまで「Customer Success」をベースとした圧倒的な事業成長が最も重要なことではありますが、その事業成長を牽引するのは人ですので、各個人の能力が最大限に発揮される必要があると思っています。

そのため、組織開発においては「Unlock Your Value.」の“Your”をメンバー1人ひとりと捉え、“Your”=メンバーのValue(価値・能力)がUnlock(開花・解き放つ)する組織をつくっていきたいと考えています。

では、「Unlock Your Value.の組織」をつくるためには何が必要なのか。
私は2つあると思っています。

 1つ目は、個の成長意欲/達成意欲です。
アルダグラムにいくら圧倒的な成長機会があったとしても、大前提としてその機会を使って自身を成長させようという個人のマインドと努力がなければ、何も始まりません。
経験やスキルの「現状維持」は「退化」です。なぜなら、同じ経験値・スキルの状態で年齢を重ねれば、周りの努力し続けるプロフェッショナルは新たな経験を積み、スキルが向上するため、相対的に現状維持は自身の価値が押し下がることになります。
常に次のステージに自らをプッシュしていけるような自己成長/自己研磨をし続けた先にしか、組織成長・事業成長はないと思っています。

ただ、個人の成長の意思と会社の成長の意思という2つの未来がしっかりと、どこかで交差していることが重要です。
例えば、アルダグラムがある学校のバスケットボール部で全国大会を目指していたとして、バスケ部員のAさんは手先が器用だったため、自分自身の成長のために手品の習得に努力を続けた場合、これはバスケ部にはあまり活かすことができないスキルになってしまいます。
つまり、ここでお伝えしている「個の成長意欲/達成意欲」には、会社の事業成長で担う役割や責任をまっとうし、自身の目標を達成することも含まれています。
任された責任を果たすことや目標へのコミットは、いわば会社とした「約束」なので、その約束を何が何でも守りぬく意識を持ち合わせて欲しいです。仮に目標がビハインドしているなら、どのようにすれば達成できるかを考え、必要な助けは積極的に仲間に求め、成果にコミットすることを大事にしてほしいなと思っています。

また、アルダグラムは、そういった「個の成長意欲/達成意欲」をただ見守るのではなく、自主性が発揮されやすいように未来のワクワクする世界(MissionやVision)を示しづつけたり、目的・目標・適切な権限を移譲したり、自己研磨できる環境を提供し続けることが大事だと考えています。


 2つ目は、相互理解・相互信頼です。

各個人の能力が最大限に発揮されたとしても、個の力だけではどうしても限界があります。より大きな目標を達成していくためには、「Be Oneteam」になることが重要です。
 私は、そのようなチームになるために必要なのが、相互理解・相互信頼だと思っています。アルダグラムでは、まずは相互理解が深まるように、ものごとの背景や意図、そして目的をまず明確にチームに共有する/聞き手もそれを知ろうとするカルチャーがあります。各チーム・各個人がどのような目的と役割をになっているのか、どんな日々の取り組みをしているのか、お互いに理解したうえで仕事を進める必要があると思っています。このような考えからアルダグラムでは、各個人のOKRの全社公開やWin Session(※)、シャッフルランチ、部活動制度など様々な取り組みを行っています。

(※)補足
■Win Session:会社支給のちょっと良いお弁当を食べながら、各自の業務について成功事例などを共有する場です。週1回3名程度のメンバーが発表し、お互いの事例を聞きながら業務理解を深めています
■シャッフルランチ:月1回チームを跨いで相互理解の場を設けています。One Teamとなり一緒に仕事をする仲間とコミュニケーションを取る時間を大切にしています。
■部活動制度:業務外で社内交流を活性化するため、共通の趣味を持つ社員で集まり活動しています。 例:ゲーム部、釣り部、フットサル部、キャンプ部など

ーー「Unlock Your Value.の組織」、素敵ですね。もう少しパーソナリティに踏み込んでお聞きします。長濱さんはどんな人と一緒に働きたいですか?

メンバーには、「人生を豊かにして欲しい」と思っています。そのため、最終面接では候補者様が「どんな人生を過ごしたいか」「どんな人で在りたいか」といった質問をし、その方がどんな考えを持っているか傾聴しています。
例えば、アルダグラムの人事メンバーは「生きている時間の中で、1秒でも多く笑っていたい」というポリシーがあるとよく言っていますが、それもすごく素敵なことだと思います。

人生の豊かさの定義は100人いたら100通りあって良いと思います。
しかし、先ほどお伝えした個の成長意欲/達成意欲は持っていて欲しい。「仕事はそこそこに、プライベートが充実していれば良い」という方は、恐らくアルダグラムにはフィットしないと思います。
一方で、「仕事だけしていたい」という人が多いかというとそうでもなく、アルダグラムには「仕事もプライベートも全力で、どちらも諦めることなく圧倒的な幸せを得る」というマインドのメンバーが多いです。

仕事は、生きている時間の50〜60%ぐらいを占めるので、その時間をできる限り有意義なものにしてほしいなと思っています。この有意義の定義は、先ほどお伝えした成長意欲/達成意欲を通して「圧倒的な幸せを得る」ですね。

ただ、メンバーの人生が豊かになるためには、仕事からのみ得られる達成感だけでなく、プライベートも大事にしてほしい。プライベートと一言でいっても、その中身はさまざまです。家族を連想する人もいれば、パートナーや大切な人と過ごす時間や趣味・勉強に費やす時間、ペットとの時間を連想する人もいると思います。つまりその定義はメンバー1人ひとり違って当たり前です。
 ちなみに、私の場合「家族の幸せ」がとても大事です。「家族」を幸せにするということは、責任を持って幸せにすると決めた最も身近にいる人の人生をより豊かにすることだと思います。幸せな家族が増えれば増えるほど世の中が幸せになる、家族は社会の最小単位なので、家族という単位が幸せにならなければ幸せな社会はないと、本気で思っています。

アルダグラムには、私以外にも子育て中のメンバーが多く在籍しており、アルダグラムの一員である前に、家族を幸せにすることに共感しているメンバーが多く在籍しています。毎日子どもを保育園に送ってから出社しているメンバーも多いですし、子どもの急な発熱があって仕事を抜けなければならなくなった際も、運動会や参観日への出席もメンバー同士が理解のうえでサポートし合っています。

 ただ、これは決して「家族や自分の時間を優先して、そちらに時間を使う分、仕事の成果は多少減っても仕方ない」という意味ではありません。

 家族に限らず、プライベートの予定やライフイベントは年齢を重ねれば重ねるほど、取り組まなきゃいけない/解決しなきゃいけないことも増えていきます。子どもの送り迎えや家族の介護などのプライベートな事情で仕事を一旦抜けなければいけなくなると、どうしても仕事に使える時間が限られてしまいます。
一方で、自身が成長すればするほど、仕事においての責任や求められる成果はどんどん増えていきます。そのような状況の中でも、人生を豊かにするために仕事とプライベートのどちらも圧倒的な幸せを求めて欲しいと思っています。一つのことに割り当てられる時間が限られているなら、今まで以上に高い意志と生産性の高い活動をする。自分自身をコントロールして、より濃度の高い時間と活動を過ごすことで、仕事とプライベートから圧倒的な幸せを得て欲しいです。アルダグラムのメンバーも、仕事とプライベートどちらも「そこそこに過ごす」ことなく、どちらも100%以上に/全力で向き合おうという気持ちを持っています。

 この両輪を回しながら圧倒的な幸せを得ることは決して簡単なことではないですが、フレックスタイム制やハイブリットワークを上手く活用して、各自で活動をコントロールしながら最大限の事業上におけるパフォーマンスと成果を発揮し、自己成長や目標達成ができるように働いています。会社としても、メンバー一人ひとりが自己の裁量と責任で生産性を向上させ、家族100%以上/仕事100%以上で取り組めるような環境づくりをしていけたらと思っています。

ーー家族についての価値観について、もう少しお伺いさせてください。このように考えるようになったきっかけはあったのでしょうか?

 私が育ってきた環境が大きいですが、中でも20代前半である方と出会ったことが大きく影響しています。その方は、当時50代で弁護士をされているアメリカ国籍の方でした。弁護士として圧倒的な成果も残しながら、家族との絆も圧倒的に築いていました。まさに仕事もプライベートも全力投球で向き合い、成果を出している方でした。

 20代の私は、そんな彼を見て衝撃を受けるとともに、「自分も50代になったとき、仕事も家族も圧倒的に胸を張れるような人生にする」と決心しました。創業を決めた時、こういった価値観に対しても自然と波長があったのが、共同創業者である渥美です。

 未来の自分が次の世代に胸を張れる姿の実現できる会社を実現すると目標を掲げ、今それを形する努力をしています。そして、20代前半のときに強烈な印象を受け、今でも尊敬しているこの方のように、家族や自分の周りの人たちに誇れる会社を創りたいですし、そんな想いを共感し大事にしていただける方々と、これからも共に働いていきたいです。この点において、少しでも違和感を感じたら、お互いにハッピーではなくなってしまいますから。

ーー最後に読者へ一言をお願いいたします。

 アルダグラムは、生産性高く働いて仕事100%以上・家庭100%以上を実現し、世界中のノンデスクワーカーの生産性向上を実現しながら、次世代に信頼残高を残すことのできる「日本発のグローバルプラットフォーム」を本気でつくっていきます。

共感いただける方、ぜひ一緒に実現させましょう!

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