なにをやっているのか
はじめまして。株式会社ローカルベンチャールーム代表の富田と申します。
私は東京のリクルートグループで、HR(人材)領域に従事し、とても刺激的な毎日を送っていました。
そんな折に起きた「熊本地震」。たまたま帰省していた私は被災し、そのまま避難所へ。
その日を境に人生観が大きく変わり、大好きだった会社を離れ、九州に戻りました。
一年間「なにもしない」という時間を過ごしつつ、プログラミングやソーシャルビジネスを学ぶ場に。
そこで感じた「せっかく地方都市に戻ってきたのだから、地方経済に貢献しなきゃ」という想い。
その想いから、本震があった4月16日を設立日にして、当社を立ち上げました。
私たちが取り組むのは、「地方都市の経済向上」です。
そんな私たちの事業ドメインは、大きく分けて2つございます。
■地方都市に存在する「企業」の経営を支援する
リクルート時代に出会った多くの経営者。その方々から、私はたくさんのことを学んできました。
でも「素晴らしい経営者」というのは、実は東京だけにいるわけではありません。
様々な場所で素晴らしい事業を手掛けている経営者に対峙し、日々の悩みや未来ビジョン、
理想の組織をつくりあげていくために、一緒に向き合わせていただいています。
業務でいうと「コンサルティング」かもしれませんが、「経営者との直接対峙」にこだわっているため
外部の第三者的な安全地帯からモノをいうのではなく、一緒に動く当事者として取り組ませていただいており、
お客様の会社の一員である当事者意識をもって、企業の成長に伴走させていただいています。
■地方都市で挑戦したいと考えている人の「起業」を支援する
もうひとつの取り組みとして、まだこの世にない「起業」を増やすことに取り組んでいます。
実は、地方都市でも開業率は決して低くなく、起業にチャレンジする人が多く存在しています。
でも東京と大きく異なるのは、「商圏範囲」「経営経験・経営知見」「規模・スピードの追求」です。
この「規模・スピード」について、たとえばEXITを見据えたベンチャーブームが盛んではありますが、
地方都市においては、むしろ「地域に密着し着実に成長を志向する起業」が多いのが現状です。
当社は、この考えは非常に理にかなっていると思っていて、急成長を実現することを目指すのであれば、
ネットワークや豊富な人材、商圏の広がりを考えても、東京で起業するのがベストだと思うのです。
でも地方都市で起業する人は「地域愛」あるいは「個人的な事情」などがあって、地元起業を選んでいます。
そのような「普通の起業」に対して、いまサポートするプレイヤーが少ないと考えています。
「だって、そのような会社は、お金をもっていないではないか…」
これを打破するための仕組みとともに、地方都市での起業を量産することで、地方経済に向上したいと考えています。
なぜやるのか
そんな当社が掲げている理念・ビジョンならびに大切にしている考え方です。
■企業理念
「起業・企業」を支援することで、地域経済の向上に寄与する。
社名に「ローカルベンチャー」を掲げている通り、私たちは地域の起業・企業を支援させていただくことで、ともに地域経済の向上に寄与したいと考えています。地域活性や地方創生という言葉がメディアを賑わせていますが、進展どころか今日も減退を辿っている地方都市が多いのも事実。これらが起きている現状を問題解決で捉えようとしても、影響因子が複雑かつ多岐にわたるため、遅々として進まないもの。そんな考えから、当社は「企業活動の発展による地域経済向上」という側面に絞って取り組み、事業活動を通じて少しでも地域経済の発展に貢献していこうと考えている次第です。この理念を、私たちのpurposeとして、常に忘れることなく取り組んでいきます。
■Vision
Grow Together.
ひとりではできないこと、一社では実現できないことに、みんなで取り組む。
このような当社が掲げるビジョンは、「ともに成長していく」というもの。この考え方には、二つの要素が含まれています。「Grow(成長)」は単なる事業規模の拡大という結果だけでなく、その実現に至る「プロセス」にこそ、成長のエッセンスが含まれています。つまり結果としての数字上の成長だけでなく、それらに立ち向かっていく過程にこだわっていきたいというのが一点目。もうひとつの要素である「Together(一緒)」は協働していく意味だけでなく、「孤独にしない」という意味も含んでいます。頑張って立ち上がった企業の挑戦を、孤独にすることなく、一緒に立ち向かっていく。真の「共創」を、どんな形で実現していくべきか。これらの取り組み自体に新しい挑戦を行っていく覚悟で臨んでいきたいと思います。
■Mission
Think globally, act locally.
地球規模で考え、地域視点で動く。視野は大きく、行動は着実に。
当社では、ミッションを「絶対に守るべきやり方」として捉え、掲げています。ビジネスにおいて、様々な思考や行動を行う際に大事にしたい考え方はなにか。思考プロセスにおいては、できる限り制約や常識を取っ払い、マクロで考えること。そして実行フェーズにおいては、ただの夢物語や机上論にならないように、着実に進めていくマイルストーンをミクロで考える。この視野言動を価値の源泉として捉え、様々なシーンで発揮して参りたいと思います。
■Value
Give & Give
先義後利。目の前の利得ではなく、目の前の人の困りごとに向き合う。
当社が大事にする価値観をバリューとして定めています。この「Give & Give」という奉仕の精神。利得ベースで動くのではなく、貢献ベースで動くこと。この徹底こそが、いつしか利益としてつながるという性善説に立って、「先義後利」の精神を大切にしていきます。
どうやっているのか
まだ立ち上がったばかりの会社なので、風土や環境というモノも正直存在していません。
でも大事にしたいのは、「徹底した自律」。すなわち、性善説に立って「自律を信じて任せる」こと。
これは、当社の普遍になると考えています。