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「地域おこし協力隊にはどれくらい隊員がいるの?」~男女比や年齢構成まで紹介~

地域おこし協力隊にはどれくらいの人が参加しているのか気になりますよね。総務省から発表された資料「令和3年度 地域おこし協力隊の隊員数等について」によると、全国で6,000名を超える隊員の方が全国で地方創生に向けた活動をされています。この記事では全国で活躍される隊員の方の人数や構成比などについてご紹介します。


目次

①地域おこし協力隊の現在(2021年)の総隊員数と推移
②地域おこし協力隊の都道府県別隊員数
③地域おこし協力隊の男女比
④地域おこし協力隊の年齢構成
⑤地域協力隊任期終了後に活動地域へ定住する割合
⑥地域協力隊の都道府県別に見る、任期終了後に活動地域へ定住する割合

①地域おこし協力隊の現在(2021年)の総隊員数と推移

平成30年度から3年間は5,500人で変わらない状況が続いていましたが、令和3年度の地域おこし協力隊の人数は令和2年度から500名近く増え、2009年の制度発足以降初めて6,000人を突破しました。総務省の目標としている8,000人まで着実に歩みを進めています。団体数については昨年度より20団体増えて、1,085団体という結果になりました。

②地域おこし協力隊の都道府県別隊員数

都道府県別の地域おこし協力隊の受け入れ隊員数を見てみると、北海道が最も多く821人、ついで428人の長野県が2番目、255人の高知県が3番目、243人の福島県が4番目、238人の新潟県が5番目という順番になっていました。反対に少ない都道府県は愛知県が15人、大阪府が3人、神奈川県が0人でした。

③地域おこし協力隊の男女比

令和3年度における地域おこし協力隊の男女比は、男性が59.3%で3,567人、女性は40.7%で2,448人でした。すでに任期を終了した隊員の中での男女比では女性が38.2%となっていますので、徐々に女性で隊員を希望して活動される方が増えている傾向にあります。

④地域おこし協力隊の年齢構成

全国の地域おこし協力隊の年齢構成についてですが、10代が0.2%、20代が33.6%、30代が35.0%、40代が20.2%、50代が8.2%、60代以上が2.8%となっています。任期を終了した隊員の年齢構成比では20代29.6%、30代39.7%となっていますので、令和3年度では大幅に20代の参加者が増えていることが伺えます。

⑤地域協力隊任期終了後に活動地域へ定住する割合

地域おこし協力隊の任期終了後の動向についてですが、同じ地域に定住する人が53.1%、近隣の地域に定住する人が12.2%ということで、地域創成活動に参加した65.3%の人が同じ地域内で定住している結果となりました。地域おこし協力隊に参加した人の半数以上が活動した地域で住み続けているというわけです。地域おこし協力隊の制度では任期終了後の就労支援や起業支援もおこなっていますので、国のサポートを受けて住み続けることを希望する人が多いようです。53.1%の同じ地域に定住をした人のうち、41.4%は起業しており、39.1%の人は就業していることがデータとして確認されています。その他の方は就農・就林が11.5%、事業承継が1.2%となっています。

⑥地域協力隊の都道府県別に見る、任期終了後に活動地域へ定住する割合

地域おこし協力隊の都道府県別の定住率についてですが、大阪府と東京都が高い数値を出していますが、母数としての数値が少し足りないため実態を把握できるのは3番目の山口県からでしょう。山口県への定住率は77.4%、静岡県への定住率は76.8%、熊本県の定住率は73.7%という結果になりました。

全国で活躍される地域おこし協力隊の動向や都道府県別の状況についてご紹介しました。地域によって定住率に差があるデータもご紹介していますが、数字の高い地域から環境が良い、数字が低いから環境が悪いとは一概には言えません。自身との相性もあるでしょうから、実際に参加する際は希望する地域について、具体的な活動など事前に入念な調査をするようにしましょう。

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