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こゆみらいの学校1限目実施レポート

「いまより自分をちょっと好きになる」をテーマに、何か新しいことを始めたくてウズウズしている人が一歩踏み出すきっかけを見つけるための学びの場「こゆみらいの学校」。

昨年の2021年に初めて開催され、大盛況のうちに終わった講座が「こゆみらいの学校2022」として今年も開催されます。2022年9月1日~10月30日の期間、全5回の講座に加え、11月13日には希望者によるチェレンジ出店イベントも開催予定。1限目となる今回は、2人の講師をお迎えして「最初の一歩を踏み出すためのカギ」について話をしてもらいました。

【1限目】

日時:2022年9月1日(木)10:00~12:00

内容:「オリエンテーション/ロールモデルに触れる」

講師:梶尾直子氏、林田茉優氏

場所:総合交流センター「きらり」内

【講師紹介】

梶尾 直子氏/株式会社こさじ 代表取締役

2児の母として育児を経験し、世の子育て世代はこんなに大変なんだと痛感。「あえて頑張りすぎない」ことを心がけた結果精神的な余裕も生まれ、子どもとふれあう時間も有意義にできた、という自身の経験から、自分もだれかの「手間」を省いて、少しでもゆとりを生み出せるような商品やサービスを提供しようと決意。2021年に福岡で「株式会社こさじ」を立ち上げ、まずは実家の食品加工工場と連携し、野菜を使ったピューレなどの商品のD2C事業から開始。「手間抜き」をキーワードにした食品の商品開発を行い、ECサイトなどで展開中。

林田 茉優氏/株式会社吉開のかまぼこ 代表取締役社長

2020年福岡大学経済学部卒業。学生時代「痛くない注射針」を開発した岡野工業の廃業をきっかけに中小企業の後継者未定問題に興味を持ち、福岡大学ベンチャー起業論にてCONプロジェクトを発足。福岡の老舗蒲鉾屋「吉開のかまぼこ」の復活に向けた支援活動を始める。大学卒業後、日本の技術・伝統を次世代へ繋ぐ為にCON株式会社を設立。同年、一般財団法人日本的M&A推進財団の本部メンバーにジョイン。2022年12月に3年間支援を続けた株式会社吉開のかまぼこの代表取締役社長に就任。日本の後継者難解決のモデルを目指す。

やってみたいことはたくさん!でもなかなか実行できない原因は?

初回ということで、オリエンテーションからスタート。本講座の目的や講座を進めていく上でのお願い事項について説明の後、受講生の自己紹介タイムへ。「こんなことにチャレンジしていきたい」「今やっていることをもっと広げていきたい」など受講理由はさまざまですが、この講座で何かを掴んで帰りたいという意欲が伝わってくるのは皆さん同じ。受講生の中には、昨年の講座が面白かったのでまた今年も参加したという人もいました。

多くの人が、何かを始めたいと思っていても実際の行動に移せていないのが現状。では、すぐに行動に移せない原因はなんなのか?

「チャレンジを阻むものは何か考えてみよう!」をテーマに、意見を出してもらいました。

「チャレンジを阻むものは何か?」

・収入の不安

・何から始めたらいいか分からない

・失敗が怖い

・モチベーションが持続できるか不安

・仲間がいない

・家族の理解が得られるか不安

・周りに受け入れてもらえるか不安

考えているだけでは課題は解決しない、何はともあれまず行動を

今回のゲスト講師、梶尾直子さんと林田茉優さんのトークセッションへ。自身がやりたかったことを事業として展開しているお二人が、どのようにして最初のチャレンジの壁を乗り越えてきたのか、事業スタート時のお話をお聞きしました。

——お二人も最初の一歩を踏み出す時には、先ほど受講生から上がったような不安はありましたか?

梶尾さん「全部ありましたし、今でもあります。私の場合は、楽しく何かをやっている自分を子どもに見せたいというのが大きなモチベーションになっていました。とにかく自宅で試作品をたくさん作り、ネットでお金をかけずに始められる事業について調べたり、いろんな方に話を聞いたりして、やりながらその都度課題を解決していきました」

林田さん「私も不安はありました。まずは小さな課題から解決していって、漠然とした不安を早く無くしていくといいと思います。一番いいのは相談相手を見つけること。自分のやりたいことに関係の深そうな人、経験のある人に話を聞き、参考にしたり成功モデルを真似しながら進めてきました」

チャレンジする前も後も不安は尽きないけれど、何はともあれできることから「まずは行動してみる」と口をそろえるお二人。

梶尾さん「法人化を決めたけど、手続きがとても大変そうというイメージが強くありましたが、調べていくときちんとフォーマットがあって、それに沿って準備をすすめていけばいいと分かり、会社を立ち上げるのって意外と簡単なんだと思いました。全体で見ると難しそうなことでも、一つ一つこなしていけばとてもシンプルなことだったりします」

林田さん「やらないと分からないこともあるので、とにかくやってみること。違っていればやり直せばいいし、やりながら自ずと次に解決すべき課題も見えてきます。「自分はこういう想いでここういうことがやりたいんだ!」と常に原点に立ち返ってモチベーションを保つことで、めげずに続けられるのではないでしょうか」

思わぬ発見や出会いにつながったクラウドファンディング

事業展開の一つとして、クラウドファンディングにも挑戦されたお二人。始めた経緯や、やってみて気づいたことなどをお聞きしました。

——事業の立ち上げと同じく、クラウドファンディングも始めるのもなかなか一歩踏み出せない人が多いと思います。お二人が踏み出せたきっかけは?

梶尾さん「いざ会社を立ち上げたものの、最初は人脈もお金もない状態でした。いろんな人から話を聞く中で行政の支援があることを知り、講座を受けて最終的にクラウドファンディングサービス“Makuake(マクアケ)”での出店に挑戦しました」

林田さん「昔からのお客さんや吉開のかまぼこをまだ知らない人、いろんな人に向けて情報を発信したいと思った時に、商品開発までの経緯や復活に至った経緯など、企業ストーリーをしっかり伝えられるクラウドファンディングが効果的だと思いました。また、お客様の反応を見て、時代に沿った商品の提供方法を知り、企業経営に反映するためのテストマーケティングとしても活用しました」

——実際やってみて、気持ちの変化や気づいたことはありますか?

梶尾さん「私は子育て世代をターゲットに商品を作っていましたが、クラウドファンディングの顧客分析を見た時に介護関係者の方もいて。思わぬところに需要があったことを知ることができました。実績作りにもなりましたね」

林田さん「出店までの準備はかなり大変でしたが、応援してくださるたくさんの方々や、こちらの想いに共感し共に仕事をしていける方とのご縁もあり、クラウドファンディングをやったからこその出会いがありました」

ゲスト講師のお話をお聞きした後は、それぞれ講師のもとに分かれて、気になることを直接聞いていく質問タイムへ。

時間が足りなくなるほど受講生の皆さんは興味津々に講師へ質問を投げかけていて、惜しまれつつも1限目が終了しました。

次回は、9月15日(木)に「好きからアイディアを生み出す」をテーマに実施します。次の講座のレポートもお楽しみに♪

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