こんにちは! 株式会社StarBoardの矢部です。
今回は、StarBoardでマーケティングとキャリアアドバイザーを担当するマッテオ リッチーさんに話を聞きました。候補者の集客から面談、見極めまで担う、私たちのチームに欠かせない存在です。
もともとはインドネシアでITを学び、画面に向かう仕事をしていたリッチーさん。そこから日本へ渡り、今は「人の人生」に向き合う仕事をしています。
日本とインドネシアをつなぐ仕事に興味がある方にとって、リアルなやりがいや難しさ、そしてStarBoardで働くイメージが見えてくるはずです。
プロフィール
- 名前: マッテオ リッチー
- 役職: マーケティング&キャリアアドバイザー
- 経歴: インドネシア・ポンティアナク育ち。高校・大学でITを学んだ後、日本へ。現在はStarBoardでSNSを活用した候補者集客、面談、見極め、企業とのマッチング支援を担当
※文中の「MA」「CA」「RA」「CS」は、StarBoard社内での役割名称です。
- MA(Marketing Advisor): SNS運用や応募者集客を担当
- CA(Career Advisor): 候補者との面談・キャリア支援を担当
- RA(Recruiting Advisor): 企業側への提案・採用支援を担当
- CS(Customer Success): 入社後フォローや定着支援を担当
画面の前から、人と向き合う仕事へ
――リッチーさんは、もともとITを学んでいたんですよね。そこから日本に来るまでの流れを聞かせてください。
高校はITの専門学校で、大学もIT学科でした。プログラムを書いたり、ネットワークを勉強したり、ヘルプデスクのようなこともしていました。
でも、7年間ずっと画面の前にいると、だんだん「このまま仕事にしたら、ちょっとつらいな」と思うようになって。人とコミュニケーションを取る仕事がしたい気持ちが強くなりました。
――ITができる人は、インドネシアでも収入面では有利ですよね。それでも別の道を選んだのは大きな決断だったと思います。
そうですね。でも当時は、まずインドネシアの外に出たい気持ちがありました。このままだとキャリアがあまり伸びないと思っていて。
最初はノルウェーに行きたかったんです。自然が好きだったので。でもお金がかなりかかる。オーストラリアも考えましたが、同じく高い。そんな時に、知り合いから「日本なら比較的安く来られる」と聞きました。
正直、最初から「絶対に日本に行きたい」という感じではなかったです。たまたまチャンスがあって、そのチャンスを活かしたという感覚ですね。
――日本に来て8年。来る前と後で、日本の印象は変わりましたか?
変わりました。来る前は、テレビやSNSで見る表面的な日本しか知らなかったです。自然がきれいとか、街がきれいとか。
でも実際に来て、日本人と一緒に働いてみると、日本人の真面目さや厳しさ、仕事の進め方が見えてきました。インドネシアと比べると、かなりシステマティックです。基準があって、その基準に従うことを大切にする。
良いところでもありますが、時々「そこまでしなくてもいいんじゃないかな」と思うこともあります(笑)。でも、その違いを知っているからこそ、今の仕事に活かせていると思います。
候補者を集めるだけではなく、「本音」を見極める
――今、StarBoardではMAとCAの仕事を担当しています。普段はどんな業務をしていますか?
まずはSNSの投稿を作って、アップロードします。そこで候補者の反応を見て、応募が来たらやり取りをして、面談を設定します。その後、候補者の見極めをします。
投稿を作る時は、ただ求人情報を載せるだけではありません。たとえば建設の仕事なら、候補者は「現場の人間関係が厳しいのではないか」と不安に思うことがあります。だから、社長が優しい会社ならそれを伝える。人間関係が良い現場なら、その情報を入れる。
給料だけでは、人は反応しません。働くイメージが湧くことが大事だと思っています。
――介護の求人でも、写真の見せ方を工夫してくれていますよね。
はい。介護は、仕事のイメージが湧きにくい人も多いです。だから、施設の雰囲気が伝わる写真や、楽しそうに働いている写真があると、候補者も「こういう場所で働くんだ」と想像しやすくなります。
仕事内容、夜勤の有無、職場の雰囲気。そういう情報をできるだけ具体的に伝えるようにしています。
――面談では、どんなところを見ていますか?
一番大事なのはマナーです。特にドタキャンはアウトです。予定が変わることはあります。でも、その時に連絡できるかどうか。そこに基本的な姿勢が出ます。
面談中の姿勢も見ます。カメラをオンにしない、角度がおかしい、服装がだらしない、話し方が真面目ではない。面談は本番ではないと思っている人もいますが、そういうところに本音が出ると思います。
――正直さを見抜くのは難しいですよね。オンラインだと特に。リッチーさんはどう見ていますか?
そこは、インドネシア人であることがメリットです。日本語で聞くと、覚えた答えしか出てこないことがあります。でもインドネシア語で聞くと、本音が出やすい。
たとえば「本当の退職理由は何ですか?」と聞きます。そこで「給料が安い」「仕事と給料が合わない」と正直に言ってくれる人の方が、私は安心します。
変に「キャリアアップしたいです」と言われるより、本音を話してくれる方が、こちらも条件を整理しやすいです。
人の人生に関わるから、ミスマッチを減らしたい
――この仕事のやりがいは、どんなところにありますか?
私が選んだ候補者を、チームやお客様が「この子はいいね」と判断してくれた時です。あの瞬間は、やっぱり「やった」と思います。
でも逆に、紹介した候補者がうまくいかなかった時は悲しいです。人が人を選ぶ仕事なので、見る人によって評価が変わることもあります。そこは難しいです。
――日本企業とインドネシア人材の間に立つ中で、特に難しいと感じることは何ですか?
一番難しいのは、日本側の期待と、本人の成長スピードのギャップです。
インドネシア人から見ると、その人の性格や伸びしろ、ポテンシャルも大切です。でも日本企業は、どうしても「早く仕事ができるようになってほしい」と期待します。
ただ、言葉の壁があります。日本語だけでなく、大阪弁や関西弁、地域ごとの話し方もあります。本人が頑張っていても、すぐには伝わらないことがある。そこで期待と現実に差が出てしまうことがあります。
――逆に、インドネシア人材側が日本に来てがっかりするポイントは何ですか?
一番大きいのは給料です。面接の時に聞いていた金額と、実際にもらえる金額が違う。月給だと思っていたら時給計算だった。残業がなくて思ったより稼げない。税金や社会保険で手取りが減る。
次に、仕事内容や住まいです。聞いていた仕事と違う。一人暮らしだと思っていたら二人暮らしだった。部屋が汚い、古い。そういう期待外れが重なると、不満が大きくなります。
だから私は、できるだけ最初に正直に伝えたいです。会社の良いところだけではなく、大変なところも伝える。たとえば「この職場はメンタルが強くないと難しいですよ。それでも受けますか?」と確認します。
――それは、リッチーさんらしいですね。きれいごとだけ言わない。
人の人生に関わる仕事なので、そこは大事にしています。来日してから「思っていたのと違う」となると、本人もつらいですし、会社も大変です。
だから、StarBoardが「どの会社でもいい」と考えていないところは、私にとっても働きやすいです。人材も選ぶ。会社も選ぶ。そこを大切にしているから、後々のミスマッチを減らせると思います。
StarBoardは、変化に敏感で前向きな会社
――入社して数ヶ月経ちましたが、StarBoardらしい文化や価値観はどんなところに感じますか?
一番感じるのは、前向きなところです。英語で言うと、アダプタビリティがある。仕事の状況、入管の状況、マーケットの変化に敏感です。
前の会社は、今あるシステムや仕事のやり方を守る感じが強かったです。でもStarBoardは、今決まっていることをやりながら、新しいこともやります。変化に合わせて動く会社だと思います。
――うちのチームは、確かにずっとアンテナを張っていますよね。では、他のメンバーとの連携では、どんなことを意識していますか?
私はCSの仕事も一部経験しているので、候補者を見る時に「この子を採用したら、CSが大変になりそうか」も考えます。
CSは、お客様に寄りすぎても、人材に寄りすぎても難しい。真ん中でニュートラルに見られる人が向いていると思います。だから候補者を見る時も、採用して終わりではなく、その後のサポートまで考えるようにしています。
――たしかに、MAやCAの段階での見極めが、その後のCSの負担にもつながりますよね。
そうです。だから、ただ人を集めるだけではなく、その人が入社後にうまくやっていけるかも考える必要があります。
これから伸ばしたいのは、外に向けて伝える力
――今後、StarBoardの中でどんなスキルを伸ばしていきたいですか?
まずは、日本のお客様ともっと話せるようになりたいです。キャッチボールができるように、もっと努力したいです。
最近はシステム開発のミーティングもあります。システムの言葉は難しいですが、勉強しています。内部の話を、外部の人にわかりやすく伝える力を高めたいです。
それから、セールスの力も伸ばしたいです。矢部さんや川口さんを見て、どうやって営業するのかを学んでいます。将来的には、LPKやインドネシア側の事業にも役立つと思います。
――人を集めるのも、学生を集めるのも、お客様に伝えるのも、本質的にはセールスですよね。
そうですね。今までは内部の仕事が多かったですが、これからは外部に向けた仕事にも力を入れたいです。
SNSで候補者を集めることも、企業や学校に価値を伝えることも、相手に「いいな」と思ってもらう点では同じです。そこをもっとできるようになりたいです。
指示待ちではなく、自分で考えて動ける人と働きたい
――最後に、これからMA・CAとして一緒に働く人に向けて、どんな人が合うと思いますか?
まず、指示待ちの人は合わないと思います。もちろん最初は教えます。でも、1から10まで全部指示されないと動けない人は難しいです。
たとえば「建設の候補者を10人集めてください」と言われた時に、どうやって集めるか、どんな投稿にするか、どんな人に声をかけるかを自分で考えられる人がいいです。
あとは明るくて、フレンドリーな人。SNSを使う仕事なので、あまり固すぎる人より、候補者と自然にコミュニケーションできる人が向いていると思います。
ITもある程度使えるといいです。ただ、最初から完璧でなくても大丈夫です。興味を持って触れる人なら、あとから伸びます。
――最後に、応募を考えている方へメッセージをお願いします。
自分の人生を成長させながら、他の人の成長もサポートしたい人と一緒に働きたいです。
日本に来るインドネシア人は、これからも増えていくと思います。その中で、ただ仕事を紹介するだけではなく、その人が日本でちゃんと生活し、働き、成長できるように支える仕事です。
簡単な仕事ではありません。でも、人の本音に向き合い、会社と人材の間に立って、正直な選択をつくることができます。そんな仕事に挑戦したい方を、私たちは待っています。
編集後記
リッチーさんの言葉から伝わるのは、候補者にも企業にも正直であろうとする姿勢でした。人を集めるだけでなく、人生に向き合う仕事。そのリアルな魅力が詰まったインタビューです。