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なぜ野球選手がリクルーターになったのか。キャリアの悩みをプラスに転換した話|Member Interview vol.1


今回インタビューを行ったのは、“元野球選手”という異色の経歴を持つリクルーター 清水さん。
アスリートからビジネスマンへと新しいキャリアを歩み始めて、何を思うのか。
ユニークなキャリアや、リクルーターとしての仕事の面白さについてお伺いしました。


Profile

MWH HR Products株式会社(MHRP) エグゼクティブコンサルタント
清水 久義


“野球を辞める”という選択肢はなかった。歩み始めたアスリートとしての道。


- 本日はよろしくお願いします!まずはこれまでのご経歴を教えてください。

ビジネスマンとしてのキャリアを歩み始めるまではずっと、野球が人生の軸でした。小学生の頃に始めてから中学、高校と続けてきて、大学時代は法政大学の野球部で過ごしました。周りにもプロを目指す人が多く、私自身も当時は社会人野球でプロを目指すか、指導者を目指すか迷っていましたね。

社会人野球の話はありましたが、就職氷河期ということもあり、野球を続けることが困難でした。ただ野球を続けたいという思いは強く、アメリカの独立リーグでプレーしている先輩を頼りに渡米することを決めました。英語は日常会話レベルでしたが、なんとかなるさ精神でとりあえず踏み出してみようと。(笑)ほぼ野球しかやってこなかった学生時代なので、野球を辞めるという選択はありませんでした。

- アスリートから新しいキャリアを選択するまでには、どのようなことがあったのですか?

アメリカでは、エージェントを通してトライアウトを受けました。一緒にやろうと言ってくれた球団があったので、その球団でプレーしました。契約終了後は、日本に戻りプロテストを受けていましたが上手くいかず。ここで自分のキャリアから一旦野球を切り離そうと思い、新しい道を考え始めました。

一筋縄ではいかなかった新しいキャリア。人材業界へ。

- ビジネスマンとして新しいキャリアを考える上で、悩んだことはありましたか?

大学を卒業してからアメリカに渡っているので新卒扱いにならない、また中途と言っても社会人経験があるわけでもない。競技を辞めた後のキャリアに悩むアスリートが多いですが、私も同じように困りましたね。大学卒業後は日本よりもアメリカに長くいたので、このままアメリカで就職できないだろうかと思い、ニューヨークに支店があった人材紹介会社に登録しました。

- どのような経緯で、人材業界で働くことを決めたのですか?

面接を受けていた際に、登録していた人材紹介会社の社長から「うちの営業になれば良いんじゃない?」と言われ、そのまま就職をしたのが人材業界でキャリアをスタートしたきっかけです。仕事探しをしていたら、それがそのまま仕事になってしまったような感じですね。(笑)

そこで2年ほどリクルーターを務めていたのですが、この頃にリーマンショックがありました。もちろんどの企業も採用活動を控えるので、人材業界も大きな打撃を受けます。リクルーターが必要なくなったことでバックオフィス業務が仕事のメインになり、最終的には私自身も解雇になったので、一旦日本に帰国しました。

- それから新しい会社でのキャリアを歩み始めるわけですね。

そうですね。しばらくして前職時代の知人に「ニューヨークで一緒に事業をやらないか」と声をかけられ、再びニューヨークで人材紹介・派遣事業に関わることになりました。

小さい会社だったので、人材紹介・派遣事業だけではなくいろんなことをやりました。日本からアメリカに進出する企業の手伝いや、結婚紹介、コールセンター、地元の日本人に向けた日系新聞の発行など…。社長が面白い人だったので、あらゆることにチャレンジしましたね。今までのキャリアを振り返っても、一番幅広く経験をさせてもらえたと感じます。

その後、2016年に日本に帰国し、Robert Walters Japan という日系・外資系企業向けの人材会社に入社。候補者に対してより深いコンサルティングがしたいと転職活動を行う中で、ご縁があって MWH HR Products の前身となる、 A・ヒューマンに転職しました。

チャレンジした経験、失敗した経験、全てが今の仕事に繋がっている。


- 現在、リクルーターとしてどの領域に注力されていますか?

人材業界でのキャリアも長くなってきたので、本当に様々な領域を経験していますが、現在はヘルスケア領域が中心です。A・ヒューマンに入社してから今まで約5年、医療機器やEAP(従業員支援プログラム)などヘルスケアというキーワードに関連する企業を幅広く担当させていただいています。

ただ私自身はどんなポジションでもやるというモットーで、ニューヨークにいた頃はパティシエの紹介で履歴書代わりにケーキの写真を送っていたこともあったくらいです。(笑)業界や領域に対してこだわりを持つリクルーターもいるとは思いますが、個人的にはリクルーティングのプロであれば、どんな領域でも扱うことができると考えています。

- やりがいを感じるのは、どのような時ですか?

やっぱりお客様から感謝の言葉をもらった時ですね。特に当社のリクルーターはクライアントと候補者の両方に接しますので、喜ばれる機会も2倍ですし、社内で言えば上司からも感謝されます。

転職は結婚やマイホームの購入のようなイベントと並ぶくらい、人生においても大きなイベントの一つだと思います。誰かの転機=人生そのものに関わると思うと、自分の達成感以上に嬉しさを感じることができます。

- クライアント・候補者・社内の3者と関わる仕事だからこそ、大変なことや難しいこともありますか?

ただ単純に候補者と仕事をマッチングさせれば良いわけではないのが、難しい部分ですね。 候補者もライフステージが変化する中で、自分だけではなく家族・お子さま・ご両親のことを考えて仕事を選ぶ必要があります。それぞれのご状況に合わせた仕事の選び方をご相談いただくことはもちろんですが、そこから人生相談に発展することも多いです。

個人的には、これまでにチャレンジ経験、失敗経験がある人の方がライフイベントの相談をしやすいと思っていて、私の場合にも自身の失敗経験がプラスに働きます。「自分だから相談に乗れて、自分だから答えられることがたくさんある」そうやって経験そのものを活かして仕事ができるという意味でも、やりがいは大きいです。




- 最後に、MWH HR Products のリクルーターに向いているのはどんな人ですか?

何か1つのことを一生懸命やってきた方は、この仕事にとても向いてると思います。リクルーターには、一つのことを深く学んで研究するタイプの人と、それよりもまず行動が先に立ってトライアンドエラーをしながら進めていくタイプの人がいると思うのですが、当社の場合には後者の方が合うのではないでしょうか。例えば何かスポーツをやったことがあって、動きながら考えていく経験がある方だと、活躍していただきやすいのではないかと思います。ちなみに今は社内でもフットサルをやっています!そうやってみんなで盛り上げて、動いて、アクティブに仕事がしたいという方がいれば嬉しいです。

また当社には、事業会社出身の専門性が高いベテランリクルーターが多いことも特徴の一つなのですが、そういう人にも臆せずいろんなことを聞いて吸収して欲しいですね。学びたいという気概がある方であれば、活躍の場は十分にあります!

- 清水さん、ありがとうございました!


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