こんにちは!株式会社藤和設計採用担当です。
本日は、城東支店、支店長の有賀さんにインタビューをしてまいりました。
- 株式会社藤和設計が担当する測量の概要
- 測量部門のキャリアアップ
- 測量の仕事のやりがい
についてお話しして参りますので、測量の仕事が気になっている方や未経験から新たな仕事にチャレンジしたい方はぜひ最後までご覧ください。
城東支店_支店長の有賀さんプロフィール
28歳で未経験で藤和設計に入社。30歳で係長、32歳で課長に昇格。現在は測量部門の管理職として活躍。
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ーー株式会社藤和設計が行っている測量について詳しく教えてください。
測量には、大きく分けて公共測量と民間測量の2種類があります。公共測量とは、道路や河川を対象に測る測量です。民間測量とは、宅地や畑など市街地を計ります。
当社は、後者の民間測量を主に行っています。その多くは相続や土地売買をスムーズに行うための測量となります。また、大きな土地を分譲するといった開発許可のような仕事も受注できることが当社の特徴です。
ーー有賀さんの1日の仕事の流れを教えてください。
測量の日と事務の日で、スケジュールは大きく異なりますね。測量の日は、二人一組で動きます。9時に会社に集まり現場に移動します。大体10時30分頃から測量を開始します。測量自体は、16〜17時頃までかかることがほとんどです。18時頃に事務所に戻ってきます。
事務の日は、空いていれば1日中図面を描いています。ただ、隣地の住民への説明に伺ったり、役所の担当者のいる時間に来訪したりするので、決められた時間に描いているわけではありません。予定が空いたタイミングで、図面を描くようなスケジュールで動いています。
週5日の勤務のうち、測量する日は2〜3日、事務にあてる日は2日程度です。
ーー二人一組で行う測量チームの役割を教えてください。
一人が測量の機械を覗いてレーザーを鏡のようなプリズムに当てます。もう一人は、プリズムを持ちます。当社に未経験者が入社した場合、使い方を覚えるために機器を覗く役割を担ってもらうことが多いですね。
一人ですべて完結できるようにするために、測量後のデータ整理の割り振りは特に設けていません。
ーー未経験で入社すると、どのような流れで仕事を覚えていきますか?
まずは、境界確定測量の流れを覚えていくために、現場の測量からスタートします。境界確定測量とは、土地の境界を正確に測量し、隣接地の所有者との立会いのもと、合意を得て境界を確定させることです。
第一として測量機器を一人で扱えるようになることが目標です。次にCADを使った図面の作成と境界確定の立会いを覚えてもらいます。
当社の場合は先輩社員と1対1、OJTで新人を育成していきます。仕事の内容はマニュアル化されているので、先輩から教わった後に資料で見返せるのです。
ーーどのくらいで独り立ちできるようになりますか?
自分の裁量で仕事ができるようになるまでの目安は、1年ですね。とはいえ1年は中央値であり、正直なところ半年で独り立ちしてほしいと考えています。
実際に三ヶ月から半年で自分の力で仕事をできるようになる人はいます。隣接の土地に住む方に説明して判子を押していただくのは、入社して1年後にできる方が多い印象です。
しかし、お客様と良好な関係を保ちながら境界確定に関する課題解決をできるようになるには、3年間くらいかかりますね。そのくらいの仕事の経験をすると、基本的なエラーが発生しなくなり、先輩からのフォローがなくなります。
案件ごとに対処法が異なるため、経験値を積むしかない部分もあります。
ーー測量部門のキャリアアップの例を教えてください。
私は未経験から入社して、2~3年で係長、4~5年程度で課長に昇格しました。他の営業所では、未経験で入社して3年半で主任、4年半で係長に昇格したメンバーもいます。
給料ベースでは1年目は月収25万円、年収350万円からスタートします。担当として売上が1人であげられる様になると5万円昇給して月収30万円、年収にすると420万円程度まで上がりますね。そして勤続年数に限らず一定水準の売上が上げられるようになると月収40万円、年収560万円程度まで上がる方も少なくありません。
ーー昇格・昇給の判断基準を教えてください。
弊社の昇格・昇給基準は、測量の数による売上です。年間売上1,500万円、2,000万といった500万円ごとに昇給の基準が設けられています。
たとえば1件の測量が60万円だと仮定すると、年間約30件で2,000万円の売上になります。30〜40件の測量を1年で完了できるようになると、役職が主任、係長と昇進する可能性がでてきます。
1件の測量が完了するまでに2~3カ月かかるため、30件を達成するには約4~8本を並行して進めなければなりません。未経験者からすると途方に暮れる数字かもしれませんが、経験を積むと徐々に慣れていきます。
売上をメンバーに還元する仕組みが整っているので、弊社は仕事を頑張りたい方に向いているでしょう。
ーーどのような瞬間に仕事のやりがいを感じていますか?
測量は、相続や売買などで不動産が世の中へ流通する際の最初の段階です。相続税の支払いや引き渡しなどの予定もあるなかで、スケジュール通り測量を完了させられたときは、安堵の気持ちと達成感で満たされます。
また、他の測量会社に断られた難易度の高い土地の測量を完了した時は、当社でしかできないという自負とやりがいを感じています。
ーー藤和設計の強みはなんでしょうか。
創業37年のノウハウの蓄積とベテランスタッフを含めた豊富な人材が所属していること。
「藤和さんなら解決してくれる」という信頼が多様なお客様とお付き合いをさせていただく根本だと思います。
ーー有賀さんは測量の将来をどのように考えていますか?
ChatGPTやGeminiなどの生成AIが流行している一方で、測量の仕事が完全に代替されることはないと考えています。不動産の売買では、不動産登記簿謄本に書かれている数字ではなく、測量で計測する実測数値が必要になるためです。
また、境界確定は近隣住民に説明をして、納得していただいたうえで、書類に押印していただきます。時には、近隣住民に感情の折り合いを付けてもらうために交渉する必要があるため、人間でなければまずできません。
ただ、CADの図面や事務処理は、生成AIで効率化はされていくと考えています。とはいえ、なぜこの図面を書いたのかは、測量した当事者でなければ説明は難しいと言えます。
境界は、過去から引き継いできた資料と現況の状況から概ね判断できます。しかし、隣接している地権者の感情により、思うように進まないことも多々あります。
境界を納得してもらうためには、どうしても人間同士の対話が必要になります。状況に応じた判断が、生成AIによってできるとは現状では考えられないですね。