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わたしたちの価値観 vol.4

八咫烏のエンブレム
開かずの金庫が...

テレビ東京系列の番組で「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」に「開かずの金庫を開けろ!」という名物コーナーがありますがご存知でしょうか?実は取材を受け2月26日に放送されました。

人気番組ですからご覧になっている方はご存知かもしれませんが同番組でおなじみの八咫烏がトレードマークの竹内金庫は日本最古の金庫製造会社です。明治期のものはすべて特注品だったそうで鍵開け名人でもとても難しいそうです。錢屋本舗には竹内金庫製の金庫が2つあり、ひとつは現役で使用していますが、古い小さい金庫が今回の番組に取り上げらました。ダイヤルに刻まれた目盛りは数字ではなくイロハで明治期の型だそうです。「開かずの金庫 錢屋本舗」で検索して頂いたら番組のHPのアーカイブで紹介記事がご覧いただけます。


果たしてお宝は…

金庫の中身はともかく、番組では紹介されませんでしたが創業者繫吉が愛用した煙管(キセル)が残っています。雁首といわれる先端の刻み煙草を詰める火皿の部分をわざと小さくした特注品だったそうです。愛煙家が減った今では死語かも知れませんがもともと「ちょっと一服しようか」というと「休憩しようか」という意味でした。以前の号でとにかくよく働く人だったと書いたことがありますが、火皿を小さくしたのは一口で吸い終わって休憩をしない為だと聞きました。創業者の人となりがわかる煙管は創業時の大福帳と共に錢屋本舗にとっては大切な宝です。



さてイロハ式ダイヤルは?

鍵開け名人は流石でした。すぐに最後の文字を突き止めて、番組内でも一気に盛り上がりました。しばらく話すうちに見事に開けられ、終了後に開け方も教えて頂けました。その言葉を指定して特注したはずですが、言葉は、とても簡単なものでした。わざと簡単に開けられるように注文したとしか思えないのですが、そこにも先の特注の煙管と同じ創業者の人となりを感じました。無駄な時間を省きたかったのだと思います。



空の金庫の意味

名前が錢屋本舗ですから「ゼニ」が出てくると番組でも期待されましたが出るはずはありません。小売りをしていない会社の金庫には金品を入れておくことはあまりないと思います。あったとしても、そんなものを入れたままにしておくはずはありません。番組では何かを期待されるのは当然ですが、何も出なくて良かったと思っています。

この金庫は錢屋カフヱーの壁に歴史を振り返る写真を飾ってある一角があり、今はそこにおいてあるのですが、元々は社長室にありました。父は使ったことはなかったと言っていますが、祖父は使っていたかも知れません。きちんとした人でしたから新しい金庫を使い始める時に古い金庫から必要なものを移し替え、無用なものは処分したという事でしょう。

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