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代表の髙村はなぜ”SHO-CASE”を作ろうと思ったのか

私は元々起業したいとか、会社を作りたいとか思っていたわけではありません。

高専を卒業して新卒で会社に入った時は、たぶんどこにでもいるような新社会人で、むしろ人よりも覚えも悪かったし、周りにも迷惑かけたし、今でもよくやってたなと思うくらいです。

1年や2年会社員として働くとちらほらと”あの人が会社を辞めた”とか”先輩が会社を辞めた”とかいう話を聞くと思いますが、それでも「ふ~ん」くらいでしか思ったことはなく、まさか自分も会社を辞めることになるなんて思ってもいなかったですし、辞めるか残って続けるかというより、目の前の仕事を覚えることで精いっぱいでした。

5年で会社を辞めて、フリーの現場監督として働き始めた時も、いつか法人化するとか、いつまでフリーでやり続けるかも何にも考えずに新しい環境にドンと身を置き、後先はあまり考えていなかったです。(今思えばほんとに無謀で親もよく許してくれたと思いますよ。25歳で独立とか)

半年ほどフリーで仕事を続けていたタイミングで前職の先輩から声がかかりました。横浜の商業施設の改装工事の管理者の人出が足りていないとのことで、お世話になった先輩の依頼なので私はその現場の管理を請けることになりました。そして現場が始まる前にたまたま現場の近くにあったコワーキングスペース「mass×mass」に立ち寄ったところ、その場所で行われる無料のビジネス講座(ソーシャルビジネス講座※現在は開催してない)というのがあったので、現場も夜間工事だったし、日中ちょっと無理してでもその時間を使って効率よく勉強しようと思い、申し込みをしました。

そこで夜間現場をやりながら、ビジネス講座(財務会計のことやマーケティングのことなど計10回ほどの講座)で勉強をして、卒業の際に自分の事業アイデアを発表する場があったのですが、その時に発表したのが今の「SHO-CASE」の原型になるものでした。当時考えたアイデアは「人出不足な施工現場を救う、職人を紹介しあえる掲示板」みたいなアイデアで、今の「SHO-CASE」とはできることは全く違いますが、現場の課題→それを解決するソリューションを見つける、というのを必死に考えるという点では、このとき自分が業界の課題にちゃんと向き合った初めてのタイミングだったのだと思います。

そんな最中、ある日テレビを見ていると”現場と職人をつなぐマッチングサービス「助太刀」”のCMを目にします。ちょうどビジネスにも興味を持っていた時期だったこともありましたし、この業界でアプリの広告を出しているのも珍しかったので興味本位で検索をしたところ、当時まだ「助太刀」がリリースされて間もないころだったので、代表の我妻さんが「エンジニア起業家養成学校”G'sアカデミー”」の最終発表会で優勝した、という記事がHPに掲載されていました。

なんだその学校!?と思い、すぐに”G'sアカデミー”を検索して、「自分でお金出してプログラミングを学べばアプリ開発できるんだ!」と思って早速サービスアイデアを考えて申し込みをしました。

ビジネス講座で考えていた「掲示板」のアイデアではなくもっと構想を練り、「施工現場専用のLINEのようなチャットツール」という案でアイデア試験を通過し無事スクールに入学することが出来ました。

G'sアカデミーでは、社会人向けの週末コース=DEVコースと平日みっちり授業のあるLABコースというのがあり、私はDEVコースの方を選択し、およそ半年間その学校に通うことになりました。

その半年間の中で初めの3か月はプログラミングの勉強、残りの3か月は卒業制作のための期間で最初の3か月で勉強したことを集約して成果を出すという感じでした。

初めの3か月間ではhtmlに始まり、phpやjavaを勉強し、素人ながらもプログラムを組むことによって自分が作りたいものが出来上がることに楽しさを感じてました。ただ、徐々に授業が進むにつれてLaravelなどの難しい言語が出てきた辺りでついていけなくなりました(笑)

それでも、自分がやりたいこと、作りたいことは段々明確になってきていて、施工現場の課題を解決するために必要なのは現場の入退場管理だ!というのを学校に通いながら答えを出し、現場ページを作れる機能や、個人アカウントを作れる機能、入場した人をリストで表示できる機能など、頑張って作ろうとしたんですが、自分一人じゃ中々うまくできませんでした・・・・

そんな中、私のやりたいことに協力したいと言ってくれたのが、当時学校でよく席が一緒になって仲良くさせてもらっていたN氏でした。

授業を受けるときの席は4人テーブルが10台くらいあって、基本自由席なんですが、ある程度回を重ねるごとに段々自分の場所って固定されていくんですよね。なので授業の後半はだいたいいつも同じメンバーと席が一緒になってました。その時ずっと同じ席だったのかN氏でした。

彼は元々エンジニアだったこともあり、二人で協力して(というか最後らへんはほとんど彼に作ってもらい・・・)無事卒業発表を終えることが出来、結果は11組中4位、あと少しで入賞というところでしたが、4位の順位を聞いたときに2人で握手した時のことは今でも鮮明に覚えています。結果G'sアカデミーに入って本当に良かったと思っていますし、なにか作りたいもの、世の中の解決したいなにかがある人はG'sアカデミーに行くことをお勧めします。

卒業後は、「SHO-CASE」をどうしていくか2人で話し合い、まずはデザインをきちんとして人前に出せるレベルにしようということでデザイナーを探し、やっと見つかり、デザインを整え、プロトタイプが出来てきた辺りで業界の知り合いに見せてみたりして、卒業してから半年経った辺りでようやく某企業で使っても良いかもという声をいただけることになり、それならば法人化ねせばと言う感じで会社を設立することになりました。

そして現在、現場でのトライアルを実施している段階で、これから資金調達や仲間集めなどなど、事業として成長していく第1歩をようやく踏み出せた感じです。ここまでこれたのもN氏がいたからです。彼には本当に感謝しかありません。彼とはもし事業がこの先どうなっても、良い関係を続けていきたいと思っているし、彼自身が以前そう言ってくれたのが本当にうれしく思っています。

そしてここまで続けることが出来たのは、何より自分が現場を経験しているからであって、現場然り、プログラミング然り、作り手の気持ちになって現場目線で寄り添える開発者、起業家、経営者になっていきたいと強く心に決めています。

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