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「Oops WOMB」から紐解く、ブランドマネージャーの資質

私たちSQUIZは、EDやAGAなどの"特に若い方が相談しにくかった悩み"や"子宮や卵巣から起こる様々な悩み"に対し、オンライン診療サービス「Oops(ウープス)」を通して医薬品やその他のソリューションを提供するスタートアップです。

多くの方が抱える悩みであっても、医療機関を受診することにハードルを感じる方も少なくありません。私たちは医療をより身近な存在に感じてもらい、悩みにポジティブに向き合えるようなブランドづくりにこだわってきました。

今回はSQUIZのオンライン診療サービス「Oops WOMB」のブランドマネージャーの小川と、代表の平野との対談を実施。これまでのブランドストーリーから、SQUIZのブランド作りのこだわりを語り、現在積極的に採用活動をしているブランドマネージャー職に向いている人物像を紐解きます。少しでも会社に興味を持った方は、ぜひお気軽にご応募ください。

届けたい人に正しくメッセージを届けるために、細部まで考え抜く

―まずは、「Oops WOMB」の立ち上げの経緯を教えてください。

平野:小川の熱量を感じたからこそのブランド立ち上げなので、まずは小川の入社経緯から。EDのオンライン診療「Oops LOVE」とAGAのオンライン診療「Oops HAIR」がある中で、第3のブランドを立ち上げたい気持ちは元々あって。そんな中、知人の紹介で小川と出会いました。会話をする中で、ブランドマネージャーとしての資質があると感じてスカウトし、入社してもらうことになりました。

小川:「Oops LOVE」と「Oops HAIR」は、平野の原体験から生まれたブランドです。平野の想いを聞く中で、私の想いものせられるブランドをぜひ立ち上げたいと思い、子宮まわりの悩みに寄り添うブランド「Oops WOMB」が生まれました。というのも、私自身が多くの不安や悩みを経験し、また、薬を取り巻くネガティブなイメージから、ピルを飲むことを躊躇し、後悔した経験もあります。そういった人を減らすために、世の中のイメージを変えるべく、ピルや子宮まわりの不安や悩みに寄り添うブランドを立ち上げました。

ブランドマネージャー 小川友菜/2019年に新卒で入社した企業で、美容ブランドの起ち上げや新商品の企画制作、SNS運用などを担当。2023年に株式会社SQUIZに入社。

―特にブランド立ち上げ時は、苦労もあったのではないでしょうか。

平野:競合がまだいないEDとAGAのオンライン診療とは異なり、ピルのオンライン処方はすでに先発のサービスがある中での参入。他とどう差別化し、新しい価値を作っていくかは課題でしたね。一度世の中に出るとブランドのイメージはなかなか覆しにくいからこそ、立ち上げ時は特に迷いも大きかったですね。

小川:そうですね。だからこそ、とにかく考え抜きました。立ち上げる前にブランド作りに携わるメンバーで座談会をしたのですが、ピルに対するイメージもそれぞれ異なっていて。ピルを長年飲んでいる人もいれば、ピルに対して怖いイメージがある人も、また、ピルを「自分のためのもの」と思えない人もいました。こういった無意識のネガティブイメージをどう変えるかを考えた先に、今の方向性を見出しました。

例えば、ブランド名の「WOMB」は子宮という意味で、タグラインは「子宮との365日に、ちょっぴりピースを。」です。世の中には、「ピルを飲むのはこういう女性だ」というメッセージも多い中で、人物像を決めつけるのではなく、あくまで「子宮まわりにつきまとう不安」にフォーカスしています。その不安をピースにするために、私たちがどうサポートしていくかをメッセージの軸に置いています。ここが他のブランドとは大きく異なる部分です。

平野:ただ、タグラインで「子宮」というワードを出すことで悲しい思いをしてしまう人がいないかなど、あらゆるところに想像を張り巡らせていました。

小川:実際、手術で子宮や卵巣の一部を摘出した経験のある方に話を聞いたりもしました。

平野:これらは一例ですが、とても緻密にブランド作りをしている自負があります。きちんとヒアリングをするのもとても大事なことですし、モデルの人選や、イラスト、デザインの配色もこだわり抜いて、大切にブランドを作り上げています。

小川:一方、デザイン面では特定の人だけに好まれる雰囲気から離れることを意識しました。そのため、様々な体型や肌の色、ファッションの系統の方が取り入れていることがわかるビジュアルイメージにしています。自分たちが届けたい人に正しくメッセージを届けるためにどうするべきか。この点には今も常に向き合っています。

平野:ブランドマネージャーは、小川のように世の中の人がどう反応するかを理解していて、細部まで想像できる人が向いているのだと思います。

代表取締役 平野巴章/広告クリエイターとして多くの企業のマーケティングやブランディングを担当。2021年株式会社SQUIZを設立。

世界でも評価された、オンライン診療×クリエイティブでの社会課題解決

―先日、「Oops WOMB」は、世界3大デザイン賞である「iF DESIGN AWARD」でGOLDを受賞しましたが、どのような点が評価されたのでしょうか?

小川:デザイン賞と言っても、「見た目がオシャレ!」「表面のパッケージがカッコいい!」といった評価ではなく、まさに私たちが届けたかったメッセージが認めていただけたのだと思っています。と言うのも、日本はまだまだ子宮の悩みをオープンに話すのは恥ずかしいという風潮や、痛みは隠すものという風潮もあってか、ピルの普及が諸外国に比べて遅れています。

平野:ピルに関する悩みは世界共通とは言え、特に日本の普及率の低さは際立っています。

小川:そういった世界から見ても際立っていた日本の課題に対し、オンラインというサービスの利点と遊び心のあるパッケージでアプローチし、さらにピルをライフスタイルプロダクトとして展開する新しさが「Oops WOMB」にはあります。その点を高く評価いただいての受賞でした。今回、GOLDを受賞したのは世界中からの11,000エントリーの中から75件。類を見ない高い評価と言えます。

平野:また、2022年に「Oops LOVE」も世界最大級のデザイン賞「Pentawards」で金賞を受賞しています。やはり、Oopsはデザイン面でもグローバル視点でわかりやすい懐の大きさがあるのだろうなとも思います。一般的なオンライン診療サービスを展開しているだけだと、世の中の風潮までは変えられません。オンライン診療という土台の上に、懐の大きいビジュアルアイデンティティを掛け合わせていることが、私たちの強みでもあり、評価いただいている点です。

―「Oops WOMB」の今後の展望は?

小川:ピル処方に限らず、ごまんとある子宮まわりの痛みや不快感に1つずつピースを足していけるサービスを展開していきたいです。すでにプロダクトに落とし込み、おりものシートの展開も始めています。

平野:私は3つのブランドの統一感は見ていますが、ブランドの中身や方向性は各ブランドマネージャーに任せています。なので、「Oops WOMB」に関しては、私より小川の方が圧倒的に思考しています。今後も小川の方向性にお任せします!

「面白いと思うもの」の面積が大きい人ほど、ブランドマネージャー向き

―ブランドマネージャーとしてのやりがいはどんなところにありますか?

小川:私たちがブランドを作ったことで、届けたい人に想いが届いたと感じると、やりがいを感じます。ユーザーからは、よく「ピルっぽくなくて嬉しい」と言っていただけることが多いのですが、これはとても良いことだと思っていて。ピルを「飲まなきゃいけない面倒な薬」ではなく「自分のためのケアの一つ」というポジティブなイメージに変えられている証拠だと感じています。

もちろんブランドを進める上では悩むことも多いですが、ブランドづくりの良い部分も悪い部分も全部背負うことこそ、ブランドマネージャーの仕事です。だからこそ得られる喜びや達成感もあります。



―ブランドの価値を高める上で大切にしていることを教えてください。

平野:ブランドづくりでは、「世の中の価値観をどれだけ変えられるか」が大切だと考えています。取り扱う問題が根深ければ根深いほど、私たちの存在価値が出るもの。だからこそ、世の中の課題に対する感度を高めることや想像力を膨らませる力が大切です。そのためには、一人一人の意見から、本質的に何を思っているのかをくみ取る力が必要になってきます。

小川:ブランドマネージャーは、ユーザーのことを一番わかっているべき立場であると同時に、「自分はわかっている」と驕らないことが大切だと思っています。たとえ有名な賞を受賞できても、価値を決めるのは、ユーザーであり、社会です。そこにいかに届けられるかを想像して追求しています。 

平野:そういった意味で、ブランドマネージャーは「普通の人」の感覚があることがとても大切。バイアスが強い人はあまり向いていないと思います。「自分が面白い・良いと思っているもの」という領域と、「他人が面白い・良いと思っているもの」の領域の重なっている面積が大きければ大きいほど、社会に届くものが作れる人だと思います。結局は「想像力」が強い人がブランドマネージャーに向いていると思いますね。

 ―では、SQUIZのブランドマネージャーに必要な素質は?

平野:経歴よりも、もっている素質を重視したいです。ポイントは3つあります。1つ目は自分の想いをブランドにのせられること。2つ目が、右脳と左脳のバランスの良さ。デザインやクリエイティビティへの感性という右脳的な部分と、ロジカルシンキングができる左脳のバランスは、ブランドを伸ばす上では重要です。3つ目は、メンバーと協力しながら前に進んでいける推進力とやりきる力があることですね。

SQUIZなら、 会社のリソースや予算を使ってのブランドの立ち上げ経験が可能!

―今回採用するブランドマネージャーは、新しいブランド担当となりますが、次はどんなブランドを立ち上げる想定ですか?

平野:まずはオンライン診療サービスでできる領域であることが条件です。そして、その担当者の熱量を注げて、私たちでも課題を解決できると感じられる分野です。とは言え、オンライン診療の枠に止まらず、「Oops WOMB」がおりものシートというプロダクトに落とし込んでいるように、様々なかたちで広く展開できるブランドにしたいと思っています。

―最後に、今SQUIZに入社する面白さを教えてください。

小川:人数も少ないまだまだこれからの会社だからこそ、何でもできることです。もちろん責任も大きいですが、ブランドの全てに向き合える分、面白みもすごく大きいと思います。

平野:売上や利益はかなりのスピードで伸びているので、スタートアップにしては潤沢にマーケティング費用が活用できます。例えば、27歳の小川がOops WOMBのために約1年間で使用している予算は、世の中的に見てかなり大きいと思います。

小川:そういう意味でも、稀な環境下かもしれません。ブランドの立ち上げから予算を使い、世の中に広めていくことをできる環境はなかなかないと思います。

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