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プラットフォーム依存のビジネスは超危険、プラットフォームに依存しないフリーランスが最強な理由

100の生業を持つ現代版百姓を目指す、破天荒フリーランスの山崎レモンサワーです。

今日も複業メディア「ウィズパラ」で扱ったテーマ「プラットフォーム依存のビジネスは超危険、プラットフォームに依存しないフリーランスが最強な理由」について話していきます。(元記事:https://wizpara.com/2257/

最近は、インターネットユーザに利便性を提供するだけでなく、情報発信者にマネタイズ手段を提供したり、マッチングプラットフォームで仕事を獲得できるなど、ビジネスに不可欠なさまざまなプラットフォームが出現してきています。

億を超える年収をたたき出すユーチューバーで注目を浴びるYoutube、SEOで多くのアクセスを獲得することで売り上げ増を狙える検索エンジン、影響力を獲得してマネタイズするインスタグラムやTwitterなどのSNS、自分が発信するコンテンツをマネタイズするとすればアフィリエイトASPやアドセンス、そのほか直接自分のスキルをマネタイズできるクラウドソーシングプラットフォームであるココナラ・ランサーズ・クラウドワークスなどなど・・・

インターネット業界で仕事をするなら、これらプラットフォームを駆使することがいかに重要かが、あらゆるところで説かれていますが・・・自分は今回、そこに疑問を呈します。

インターネット上で検索エンジンの役割をほぼ独占している、Googleにペナルティを受けたり、不当に検索順位を下げられたりしたことで、いきなり収益がゼロになった数々のアフィリエイトサイトや個人のブログ・メディアサイトなどを見てきました。

その他にも、有名ユーチューバーのチャンネルがある日突然、収益無効化判定となり、翌日から一切の収益を絶たれてしまうというような報告なども多く見受けられます。

今日は特定のプラットフォームにじぶんの収益源の多くを依存している状態が、フリーランスのビジネスにとっていかに危うい状態なのかを実例を踏まえて解説し、特定のプラットフォームに依存せずに収益源を確保していくことが最強のフリーランスであるということを伝えて行こうと思います。

極端なプラットフォーム依存で収益が絶たれた実例紹介


Google八分でインターネット上から存在しなくなるWebサイト

Google八分とは、村八分のGoogle板で、Google検索エンジン上からWebサイトが排除されて、インターネット上から姿を消すという死にも等しい状態におかれることを言っている造語です。

Wikipediaでは、

グーグル八分とは、グーグルの基準に該当するウェブサイトが、Googleのデータベースから除かれ、Google検索しても内容が表示されない状態になることである。Googleの検閲行為とも言われる。英語では「Censorship by Google」あるいは「Google Censorship」と呼ばれる。

となっています。

Webサイトに流入するアクセス数の大半は、今でも検索エンジン経由からが大半を占めているわけですから、Web制作事業者やWebマーケティング事業者、もしくはWebサイトを通じて集客をはかろうとする全ての事業者にとって、検索エンジンから除外される「Google八分」の状態は、死刑宣告にも等しい状態といえます。

検索エンジンから完全に除外されなかったとしても、検索順位を極端なまでに低下させられることによって、「Google八分」に近い状態におかれることも多々あります。

完全なる「Google八分」状態は、相当悪質なサイトや有害なサイト、Googleのポリシーから逸脱したサイトに該当するので自業自得といえますが、検索順位を極端なまでに低下させられる「半Google八分」状態は、善良な運営者が運営する健全サイトであっても、意図しないペナルティ判定を受ける事によって、頻繁にありえる話しです。
明確なペナルティ判定を受けなくても、その時代時代によって変遷するGoogleの検索エンジンポリシーにマッチしないサイトは検索エンジンでの露出を大幅に減らされる事になります。

今では「権威性」を重要視するGoogleのポリシー変更によって、「権威性」が担保できない個人のサイトなどが軒並み、検索順位低下に見舞われています。

アボセンスで、クリック広告収入源を断たれる

Webサイトに、サイトのコンテンツに応じて相性のいい広告を自動的に配置してくれてクリック課金の広告報酬を得る事が出来るAdsenseプラットフォームは、Webサイトを運営して収入を得ようとする個人や事業者にとって、非常に魅力的で強力なツールです。

クリック課金の広告マッチングプラットフォームは他に無い事もないですが、機能的にAdsenseに匹敵する魅力的なプラットフォームは皆無で、事実上Google一強の独占状態です。

ちなみにこのAdsenseの利用規約に抵触すると、Adsenseのアカウントは停止となり、サイト運営者はマネタイズ手段の大きな武器を失う事になり、ビジネスの死活問題ともなりうる非常事態です。

もちろんAdsenseの利用規約に抵触する方が悪いと言えば、それまでなのですが、この利用規約に抵触したかどうかは運営しているGoogleのAIプログラムのさじ加減で判定されているようなところもあり、一発退場というあまりに大きな代償が、ある日唐突に起こりうることを肝に銘じておかなければなりません。

Youtubeチャンネル収益無効化判定で強制引退のユーチューバーたち


最近、Youtubeチャンネル収益無効化判定されて、引退するユーチューバーがあとを絶ちません。

この収益無効化というのは、アカウント停止の一歩手前の状態とされ、そのまま動画の配信は可能なものの、動画配信で得られるはずの広告収入を受け取ることができなくなる状態です。

プラットフォームにがっつり依存している人たちの代表格がいわゆる専業ユーチューバーで、このプラットフォーム上でマネタイズの手段を断たれるというのは、仕事を奪われるのと同義になります。

ちなみに最近のYoutubeではルール・ポリシー・ガイドラインが厳格化され、下記のような条件にマッチしていると判定されたチャンネルは、事前警告なしにいきなり収益化無効判定を受ける事があります。

収益無効化になりうるガイドライン違反の例

●スパム行為・虚偽情報発信・詐欺行為
●著作権侵害
●性的コンテンツの発信
●子どもの安全を脅かすコンテンツの配信
●有害・危険なコンテンツの配信
●ハラスメント・いじめ・いやがらせ・ヘイトスピーチ
●独自性が無く再利用されたコンテンツの配信
●テンプレートにあてはめただけの繰り返しの多いコンテンツ
などなど

このガイドライン違反になるような過激なコンテンツは、注目を浴びアクセスを集めやすいという傾向もあることから、目の前の視聴数(お金)欲しさに、ついついYoutubeのガイドラインに抵触してしまい、一発退場となってしまうユーチューバーが増えている訳です。

この収益化ポリシー/ガイドラインは、頻繁に変更が繰り返されていますから、今OKなルールであっても、近い将来NGになり、ルール変更のチェックをおざなりにしていると、いつの間にか自分の過去の動画がガイドライン違反となり、収益無効化判定になってしまうこともありえます。

仕事を得るためにクラウドソーシングプラットフォームにお金をむしり取られる弱小フリーランスたち

クラウドソーシングのすべてが悪いとは言わないのですが、基本的には仕事を獲得する手段でクラウドソーシングプラットフォームのみを利用しているフリーランスは、疲弊していく事、間違いなしと確信しています。

クラウドソーシングの仕組みとして、発注者側がかなり有利なポジションであるため、仕事に求められる要件が高い割には、単価は抑えられる傾向があり、それでも仕事獲得手段が乏しいフリーランスの利用が一定数あるため、この状態は変わりません。

案件に求められる要件が高いのに単価が低いだけでも、相当、厳しいと言わざるを得ないのですが、さらに、プラットフォーム側が利益をあげるために、プラットフォームの利用者にマージン(利用料)が発生します。

それらは、発注者側が負担するものもあれば、受注者側が支払うオプション利用料などもあり、プラットフォームによりそれぞれですが、基本的には中間マージンが発生する時点で、そのしわ寄せは、立場の弱い受注者側にしわ寄せがいくことは想像に難くありません。

アフィリエイトASPやショッピングモールプラットフォームにノウハウやビッグデータを提供しビジネスを盗まれる

インターネット黎明期に隆盛をほこったアフィリエイターたち・・・いまはほとんどみかけなくなりました。

今見れば相当拙いと思われるサイトで信じられないくらい稼げているアフィリエイターというのが確かに存在していました。

自分の知り合いでも、数千万円の利益を短期間であげて、今ではアフィリエイターを廃業し、そのお金を原資に別のビジネスをやられているひとを知っています。

ちなみに、そんな稼げていたアフィリエイターは、なぜアフィリエイトをやめたのか・・・。

いまでも頑張って続ければ、多少稼ぎが減っても稼げるのではないか?と思う人は多いはずです。

実際に、取材を敢行して聞きましたが、今現在アフィリエイトで稼ぐのは至難の業だそうです。

理由は検索エンジンのアルゴリズム変更で個人アフィリエイターのサイトが軒並み検索順位が崩壊している事・・・

もうひとつは、アフィリエイトのプラットフォーマーであるASPにノウハウをすぐに盗まれ、ASP自体がビジネスの競合になってしまうという理由です。

Amazonなども、売れ筋の商品などビッグデータをすべてもっているため、一番売れている商品と瓜二つな商品をプライベートブランドとして、自社開発し、Amazon上で、オリジナルな商品よりも新たに開発したプライベートブランド商品の露出を高めることによって、大きな利益をあげ、もともとの売れ筋商品の発売元は、Amazon自体が競合になり、多くの利益を奪われる・・・・それとまったく同じ構図です。

絶対的なシェアを獲得したプラットフォーマーがいかに絶大な力を持っているかという事ですね。

プラットフォームのマネタイズ期が来たらとっとと逃げるべし


最初に夢を見せる初期のプラットフォームたち

前述で挙げてきた、プラットフォームたちが、たまたま悪質であると、そういう話しではありません。

そういうビジネスモデルだというだけの話しです。

最近のプラットフォームビジネスは、まずは圧倒的シェアを獲得するために、プラットフォームを利用する人たちに夢を見せて、破格の条件で利用する機会を提供します。

シェアの獲得が進み、利用者の多くが、これらプラットフォームを利用する事が、生活の一部で無くてはならない存在になった時(依存状態になった時)にようやく、今までシェア獲得のために、先行投資した巨額のお金を一気に回収するモードになります。

プラットフォーム利用者からは不満が噴出しますが、すでに生活の一部で、他の選択肢が無い依存状態のプラットフォーム利用者は、不平不満を言いつつも、プラットフォームを使い続けるしかないというカラクリです。

これは、アコギなやり方と思わなくもないですが、今主流のビジネスモデルです。

プラットフォームが圧倒的シェアを獲得し、利用者にとって生活の一部になり、依存状態となったら回収期に入ります。

ようは回収期では必ず疲弊するので疲弊する前にとっとと見切りをつけるべしということです。

完全なる依存状態だと、この見切りをつけて別の選択肢を探すという事がそもそも困難になるので、注意が必要です。

特定のプラットフォームに依存しないビジネスとは

これまで、特定のプラットフォームに依存するとフリーランスのビジネス的には、あとで疲弊しますよという話しをしてきました。

とはいえ、今のご時世で、検索エンジンであるGoogleや、動画プラットフォームの圧倒的王者のYoutube、インターネット通販の王者Amazonほか、手軽に手早く仕事を獲得できる主要なクラウドソーシングプラットフォームなど、インターネット上のプラットフォームをまったく利用せずにビジネスをすることは不可能です。

まったく利用するなという事ではなく、依存状態にならず、うまく利用してやるというスタンスを貫く事が必要になります。

プラットフォームとインフラの違いを見極める

プラットフォームとインフラの違いとは何でしょうか?

本来の言葉の意味は、それぞれWikipediaを調べてもらうとして、いまここでの話しの中での説明として、「プラットフォーム」は特定の利益を追求する事業者が、ビジネスモデル上利用者を依存状態にさせようと日々試行錯誤を繰り返しているサービスを指し、インフラとは、特定の利益を追求している事業者が専売特許的に展開しているサービスではなく、公共性が高い環境・基盤・技術のことを指し、たとえばインターネット自体、Wordpressなどオープンソースのシステム、水道・郵便・ガス・交通機関など過度な利益の追求が許されていない公のサービスなどです。

特定のプラットフォームへの依存は危険ですが、インフラへの依存はOKです。

OKというより、依存せずには生活できないですし、依存しても段階的に多くのお金を回収されるようになる性質のサービスではありません。
それがインフラたるゆえんなのです。

プラットフォームとインフラの性質を見極め、プラットフォームを利用してビジネスを展開する場合は、特定のプラットフォームのみに過度に依存しないように最新の注意を払うことが重要になります。

プラットフォームに依存している人たちを相手にビジネスをする

プラットフォームに依存しないビジネスをしようと言われて、一番真っ先に思いつくのは、プラットフォームに依存している人たちを相手にビジネスをするという発想です。

例えば、Youtubeで広告報酬を得ようとしている人たちに対して、Youtube上で露出を高めるためのマーケティング施策を提供したり、動画編集サービスやアイキャッチ制作サービスを提供したりすることです。

これらの施策は、別のプラットフォームでのサービスに横展開も可能で、Youtubeプラットフォームが大きなガイドライン変更・収益化ポリシーの変更に見舞われても、大きな影響を及ぼされずにすみます。

それどころか、大きな影響を及ぼされたプラットフォーム依存者たちから、大きな需要が発生することも期待できます。

プラットフォームのマネタイズ機能ではなくあくまでも集客手段として利用する

たとえばYoutubeのマネタイズ機能を使って、年間の自分の収益の100%を稼いでいる人にとって、それは過度なプラットフォーム依存状態で、収益無効化判定はもとより、Youtubeの検索エンジンアルゴリズムなどが大幅にアップデートされた場合、収益は一気に変動したり、最悪いきなりゼロになることも覚悟しなければなりません。

ただ、Youtubeを自社のPR動画をアップしておくだけの、利用の仕方に限定すれば、収益無効化におびえる事もありませんし、プロモーション動画をいつでもどこでも、閲覧者に見せられる事によって、集客の大きな武器として活用することができます。

この収益化の部分の仕組みはビジネスの根幹であり、この部分をプラットフォームに握らせていると、ビジネス上大きなボトルネックとなりかねません。

とくにマネタイズ機能はプラットフォームに一任するのではなく、インフラを活用し、お金を払う人から直接、費用を受け取れる仕組みを作っておくべきです。

イメージ的にはAdsenseのような広告マッチングサービスは極力利用せず、広告主を自ら探し出し純広告をはり、自ら直接、広告費を回収するというイメージです。

受託ビジネスであれば、クラウドソーシングプラットフォームを介した報酬の授受ではなく、必ず自ら顧客を開拓して、直接報酬を回収するという顧客獲得手段を構築するということです。

プラットフォームを避ける事で、オリジナリティのあるナリワイが創れる


これまで、ブームになっているプラットフォームにのっかってビジネスすることがいかに危ういかということを話してきました。

ブームになるからこそ、多くの人が集まり、ニーズが生まれ、仕事になるという面ももちろんあるでしょう。

ただ、際限なく利益を追求プラットフォーマーのどん欲なまでの回収期の荒業は想像を絶するものがあります。

プラットフォーマーが発するルールに従順にしたがいつづけ、マージンや利用料・広告料で利益は圧迫され、参入してくる多くの競合とのパイの奪い合いで疲弊していく・・・

おそらくどのプラットフォームでも最終的には大体同じ構図になっていきます。

ただプラットフォームを一切使わないでビジネスをするというのは極端です。

ひとつのプラットフォームに依存することは避け、インターネット上で露出を高めるなら、検索エンジン(Webサイト)以外にも、SNS、Youtube、Web以外の媒体なども絡めて、集客の選択肢を分厚くするというイメージです。

プラットフォームに利用されるのではなく、あくまで使い倒す、、、それには決して依存しないというスタンスが必要です。

また、こういった便利なプラットフォームを使わずに、マネタイズ手段(ビジネスの仕組み・仕掛け)を独自で考案することが、もっとも取り分が大きく安定して収益を上げられ、もっとも楽しいビジネスの醍醐味だと考えています。

プラットフォームにのっかるビジネスには本当の意味でのオリジナリティは発揮できません。

誰からも注目されていない本当の意味でのオリジナルなナリワイは、安直にプラットフォームを利用せず、一から仕組みを考案することで創ることができるものです。

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