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広告業界の過去28年間を振り返ります。Vol.2

電車で、リクルートスーツの女の子二人が何かこちらの方を見ているんです。

別に私に見とれているってわけではなさそうで、どうも座席に座りたいみたい。

で、私が一つ座席をズレてあげたところ隣に座ってきました。(ちゃんとお礼を言ってくれましたよ。)

何気に会話が耳に入ってきます。

どうも就活の話をしているようで、どうも最近就活を初めてばかりって感じ。

もう、こうなると耳ダンボ状態。

名刺を出して、「よかったら互助交通で働きませんか」って声をかけたくなってきます。

まあ、声をかけた瞬間、えらいことになりそうですが。

おはようございます。

1998年11月、今から22年前にTOWNWORKが発刊。

この頃から、求人が新しいフレーズに突入したように思えます。

当時、有料で手に入れていた求人情報がフリーペーパーという形で無料で手に入るようになったわけです。

その分の費用は、求人を出す企業側の負担となり、広告掲載料が今までに比べて一段と跳ね上がってしまいました。

また、広告掲載料金によって記事の大きさに差があり、多くの広告費を捻出できる大手企業と、できない中小企業の格差が生まれだしたのもこの時期からだと思います。

当時もまだ応募は電話でしたが、情報が無料で手に入ることから就活に対する重みが大きく変わり始めたような気がします。

その後しばらくして求人は紙媒体からWEB媒体に変化していきます。

正直、いつ頃からだったかは記憶にありません。

TOWNWORKが発刊されてから数年後には、WEB媒体での求人広告が主流になってきたように思えます。

この時代になると情報の収集も無料。

応募はボタン操作一つで簡単にできてしまいます。

TOWNWORKなどの求人誌と同じく広告費用に合わせて広告の掲載料が変わるとともに、それに加えて掲載順位も差がでる仕組みが加わります。

広告誌などの場合は、広告掲載料に差はでるものの、広告順位に差はなく、求職者の目には一応均等に触れることになります。

ですが、WEB広告になると広告費用をかけることのできる企業は掲載順位も上になり多くの求職者の目にふれることになるものの、広告費用の少ない中小企業では、広告を掲載してもしたの方に埋もれてしまい、誰の目にも触れずに終わってしまうわけです。

小さな記事だと、正直掲載するだけ無駄。

加えて求職者の責任感の欠如が顕著になってきます。

応募も電話するわけでもなく、マウスをクリックすればおしまい。

募集に対して、何の責任も負わず、連絡をとっても電話にもでないなんてケースも少なくありません。

電話をしたら、「なぜ電話するの。普通メールでしょ。」なんて怒られることも。

なら、なぜ募集したのだという話なんですが。

これは新卒採用でも同じ。

予約してもキャンセルすらせずに当日現れない。

そんなこともざらにあります。

今年開催する予定のインターンシップで、今までにない感じが見受けられました。

とりあえず予約。

枠の決まっているインターンシップだととりあえず予約を入れてきます。

で、実施時期近くになってキャンセル。

面白そうだなって思うものは仮押さえって感じなんでしょうね。

企業側のことや、本当にインターンシップに魅力を感じて予約をしたい人のことはそっちのけなんです。

互助交通のインターンシップも、現状30人の枠に対して、延べ42人が予約。

13人がキャンセルして現在29人。

ちょっと驚きです。

また情報が乱立することで、求職者も併願して募集することが多くなってきました。

よく言えば情報を比較しやすくなったのでしょうが・・・

求人広告が紙媒体からWEBに移行することで、大手企業の独占化が進むとともに、求職者の求人に対する意識、働くことに対する意識が悪いほうに大きく変化したように感じて仕方ありません。

数年前から、求人広告サードシーズンに突入しているように感じています。

その点については、折をみて。

互助交通有限会社では一緒に働く仲間を募集しています
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