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寝たきり高齢者旅行③

青森の地に降り立ち、そこからレンタカー。空港の近くのレンタカー屋さんへ。手続きのためカウンターに行くと、聞いたことのある珍しく名前が呼ばれ!?振り返ると地元城陽の知り合いでした。こんなところで出会うなんて!!なんか、聞いたら同じ便に乗ってたらしいです。

青森で城陽の人に会うなんて!!!

夕方になったので、お泊りの施設へ。ほんと快くお迎えして頂き、丁重にしていただけました。普段はヘルパーさん1人しか来ないのに、看護師さん3人態勢。すごい!!老人らしく、なんで泊まるのやと言うてましたが、預けました。

夜は施設の社長と懇親会。しっかり情報交換を行いお互いの会社の今後を語り合いました。

なんだかんだで青森って通ったことはあるのですが、こんなにゆっくりと訪れたのは初めて。学生時代に青函フェリーと青春18きっぷで北海道から京都へ交通費をケチりながら帰った日以来。その時も電車の時間があるので30分程度の滞在だったと思います。青森の街ってなにもないと勝手に思っていましたが、すごくいい!!と思いました。やっぱり地方のお店って文化が濃いんですよね。みずコブって初めて食べました。つまみにちょうどでおいしかったですよ。


朝が来てようやく、故郷の街へ向かう日。本当にだどりつけるんけるんだろうか?不安に思いながら、故郷の街へ車で移動。とりあえず実家のあった近くのJRの駅へ。駅は変わったのかそこではピンとこなう様子。いても仕方ないので、本籍のあった住所のところへ徒歩で移動。その途中もピンと来ていない様子。本籍の住所付近に着いたがまだわからんとのこと。

すると、傘毛持っていないのに結構な勢いで雨が降ってきました。雨宿りと近くに偶然あったお寺の門で雨宿り。しばらくすると通り過ぎるっぽい。スマホで見ると10分くらいでやみそうな感じ。まあ待ってるかと待っていると、何かを言い出した。道路を挟んで向かいにあるお菓子屋さんになにか覚えがあるらしい。手がかりもないので、とりあえずお菓子屋さんで聞いてみよう。

お菓子屋さんに入り、ご主人に聞いてみる。が、なんかピンと来ていない。先代のご主人に相談されるとそのお菓子屋さんの裏通りに昔、住まわれていたような記憶がと。それ以外は何も覚えていない様子。とりあえずそこの家にばあちゃんがいるかもだし、聞いてみ。

そこが実家だったようだが、今は変わっていて別の方の家になっていた。何を言い出したらと考えながらチャイムを鳴らす。チャイムは鳴っているが誰も出てこられない。なにも事前に連絡もしていないので留守でも仕方ない。次回行くのかはわからないが、仕方ない。

次の手がかりのお墓を探すことにした。お寺もその集落には複数あって、本人の言うところの近くに神社があっての一言だけで絞り込んだお寺。向かいだすとその途中の道を覚えているらしく、案内みたいなのが始まった!お寺の路地を行けと言う。すすんでいくとお墓があった。そのお墓のうちどの墓なのか?苗字でと思ったが、同じ苗字の墓がいたるところに。この町というか集落にはこの苗字が多いらしい。下の名前が刻まれているのだが、親の名前は無かった。なんとなく覚えているお墓の通りでそのあたりで拝んでおくことにした。かなり探したが見当たらないのでそれしか仕方ない。しかし、それでもその場に立てたことが本人にとって大きなものになったはずだ。

その土地に立ち、その土地の空気をすう。青森弁を聞く。そんなことが何より大事なんじゃないかと思った。

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