1
/
5

ギークプラスとの出会い

Photo by Stanley Dai on Unsplash

“Hello my name is Hiro, I am from Japan. Pleased to meet you all.”


当時小6の私は、日本人が一人しかいない英国の全寮制の学校で、下手な英語で自己紹介をしていました。大好きだった愛知の田舎から、親元を離れての単身留学は、言葉の壁、人種の壁、文化の壁があり、12歳の私にはどれもが辛く苦しい道のりでした。

帰国したのは、大学入学の時。今度は久しぶりの日本文化に馴染めず、就職は外資系の証券会社。不動産投資銀行業務を通じ、プロロジスの日本進出への市場リサーチを任されました。その仕事がきっかけとなり、2006年に3PL会社(アッカ・インターナショナル=以下アッカ)を起業しました。

アッカは、通販向けの物流事業を中心に、事業を急激に拡大していきました。その中で、最も大きな転機となったのは、2017年にギークプラスが提供するAGVを導入したことです。実は導入前には、国内の大型物流展示会をはじめ、直接、欧米、インド、日本国内のAMRを視察し、その中で、中国にギークプラスというスタートアップが良いソリューションを作っているらしいという噂を聞きつけ、すぐに北京本社で先方とのミーティングをしました。当時ギークプラスは創業2年目、20〜30人程度のスタッフで、これから中国国内で販売し始める大切な時期だったこともあり、まだ日本への販売は現実的ではないという回答でした。しかし、帰国前に稼働現場を見られるというオファーがあり、広州の稼働現場へ飛びました。そこで目にした光景は、私の想像を超えるものでした。すぐに北京に戻り、なんとか日本に導入したいという思いを伝え、アッカで購入・サポートすることを前提に、日本での事業展開をどうすれば実現できるかについて、創業者と話を詰めたことを今でも鮮明に覚えています。この会議からおよそ6か月後には、日本国内で稼働を実現しました。そして、稼働現場を一般公開し、多くの企業に見学をしてもらい、意見交換をしながら日本ローカライズを進めました。


<2017年1月 北京にて契約締結の写真:左がGeekplus Technology Co., Ltd.のCEO、右が私です>

「数ある中から、なぜギークプラスなのですか?」と、よく聞かれます。

当時のハード・ソフト両面での優位性に加え、価格の競争力もあったことは大きな要因ではありましたが、私が最も魅かれたのは企業のスタンスでした。ギークプラスはアッカと同じベンチャー企業、またマテハン企業でありながらマーケットインの視点が強く、ユーザーが何を求めていて、自分たちが何を付加価値として提供できるかを重要視していました。その姿勢は、すごく自然に共感でき、この人たちと仕事がしてみたいという気持ちが、ギークプラスを選んだ1番の理由です。

私は、今年4月に株式会社ギークプラスの代表に就任しました。当社を通じ、日本の物流市場に提供できる付加価値は多いと感じています。アッカで培ったEC中心の3PL業務の経験は、ユーザーの視点から、当社の製品に限らず、他社ソリューションと組み合わせた提案を進めます。今年6月の関西物流展でも、プラスオートメーション社とロジザード社で共同ブースでの展示を行い、各社のマテハン・機能を組み合わせてのソリューションの構築も視野に入れ動き始めています。また先日、JIMH(日本物流システム機器協会)に加盟させていただき、右も左もわからない当社を、暖かく迎え入れていただいて、会員企業各社様との連携がスタートしています。我々のようなスタートアップや、大手企業等が協力体制を組み、様々なニーズに対応できるよう仕事を進めることが必要であり、楽しくも感じています。

株式会社ギークプラスでは一緒に働く仲間を募集しています
5 いいね!
5 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社ギークプラスからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?