みなさまこんにちは!Mutualの吉田です。
Reapraを卒業してMutualという会社を立ち上げたのが2022年の7月。もうすぐ4年が経とうとしており、気づけば、これまでの社会人人生で在籍期間が最も長い組織が自分でつくった会社という状況になりました。
起業時のエントリーを書いてから、会社としての方向性や今後やっていきたいことについて全然書いてこなかったので、近況報告も兼ねて、改めて今後どのようなことをやっていこうとしているのかということをまとめていきたいと思います。
起業してからこれまでの振り返り
起業時のエントリーを見ていると、当初自分はIRコンサルティング、IRマーケティング、ファイナンス人材教育をやっていきたいと言っていました。
当初はIRコンサルティングからやっていこうと思い、色々試行錯誤しました。
とにかく案件を獲得しないと死ぬので、サービスメニューをつくり、ドメインをとってホームページを作成し、名刺をつくり、会社概要資料をつくり、営業を開始。ところが、今まで学生時代に携帯ショップでのバイト以外「営業」というものを一切経験してこなかった自分は、そもそもどのように営業をすればいいのか、どうすれば見込み客を集められるのかも全然分からずにいました。
「とりあえずテレアポをしよう!」ということで、上場企業の決算短信に載っている電話番号をリスト化し、架電。初めて電話したとき、めちゃくちゃ緊張して声を震わせながら「弊社はIRコンサルティングを提供しているのですが、ぜひ一度お話しの機会をいただけないでしょうか。。?」といきなり依頼をふっかけ、断られまくったことを鮮明に覚えています笑
声震わせた兄ちゃんが、サービス内容や会うメリットも伝えずいきなり「会わせてくれ」と言って会ってくれる人がいるほど世の中甘くないことを知りました。
テレアポ以外にもいろんな人に声がけをして案件がないか、誰か紹介してくれないかを聞いて回っていたのですが、幸運なことにもともとつながりのあった上場企業から、IR資料の作成支援の案件を受注。相場と比べると格安での受注でしたが、この初受注は本当に嬉しかったことを今でも覚えています。
また、それ以降も縁あっていくつかの会社で業務委託の案件をいただくことができ、とりあえず当面はお金に困らなくてもよさそう、という状態になりました。しかし、業務委託先の1つであった上場企業のCEO(当時)に、初めて挨拶したときにこう言われました。
起業して一番悲しいこと、辛いことは、個人で受託ばかりを続けてそこから抜け出せなくなることですよ。うちでの経験を活かして、早く事業をつくっていってくださいね。
この言葉は今でもめちゃくちゃ心に残っています。そこからしばらく、キャッシュを絶やさないために受託を続けながら、新規サービスの立ち上げを模索する、という日々が続くことになります。
新サービス立ち上げトライ→失敗を繰り返す
そこからIRに関連して色々なサービスを立ち上げようと試行錯誤しました。立ち上げようとしたサービスとしては、例えば以下のようなものがあります。
- IR面談の日程調整に特化したBPOサービス
- スポンサードリサーチのサービス
- IR資料作成支援サービス
しかし、結局どれもほとんど中途半端な結果に終わりました。
「IRは予算が限られているから、コンサルで高額なお金をいただくのは難しいな..」
「BPOは、単価が低い上に、IR担当者の仕事を奪う側面もあるから担当者向けに提案しても受注が難しいな..」
など、色々言い訳をしてなかなかサービスとして立ち上がらない状況が続いていました(今思えばやりようはいくらでもあるなと思いますが)。
ただ、その間も色々動いた結果、QA Stationというサイトを立ち上げることができました。これは上場企業の質疑応答の情報を、データベース形式で閲覧できるようにしたサイトです。
Notionで作っただけのサイトではあるのですが、当時在籍してくれていたインターン生と一緒に「どうすればUI/UXを最大化できるだろう?」と考えながら色々工夫してローンチしたのはすごく楽しい経験でした。今でもアクティブに活用してくれている企業が多数いて、アクセス数や利用企業数も徐々に増えているのは嬉しい限りです。
ちなみに、QA Stationは今はQ&Aだけをまとめたサイトですが、今後大きな活用余地を秘めたサイトだと思っています。
IRデータベースの立ち上げ
「受託は悲しい」という言葉をくれたCEOがいた会社でIR業務を受託していたとき、機関投資家・アナリスト対応を効率化する仕組みをつくりました。
結局その会社では約1年間ご一緒させていただくこととなったのですが、業務委託契約を終了する際のCFOとの面談中、「僕らIR系でこんなサービスをやっていこうと思ってるんですけど、どう思いますか?」と聞いた時、「いや、それよりもこの作ってくれた面談管理の仕組みを売っていった方がいいんじゃない?」と言われました。
私は「え、これですか。。?これ売れますかねww」と言いつつ、半信半疑でサービス化をしてみました。サービス名は、分かりやすく「IRデータベース」としました。
その上で、つながりのあったとある会社のIR担当者にIRデータベース紹介してみたところ「めちゃくちゃいいじゃないですかこれ!」と言われ、あっさりと受注することができました。
「え、これ本当に売れるんだ。。!」と驚き、そこから何社か立て続けに受注することができました。
ただ、当時はまだIRコンサルとIR資料作成をやっていなかったのと、IRデータベース単体でそこまでスケールさせていくことも難しいだろうと思っていたので、IRデータベースを本格的に広げていこうとはしていませんでした。そのため、利用企業数も片手で数えられる状況が続いていました。
IRデータベースへの注力
そこからまたしばらくが経ち、インターン生や社員が入り、少しずつ関わる人も増えました。ただ、やはり幹になるような事業はまだ定まりきっておらず、相変わらず受託を続ける日々が続いていました。
「起業してもう3年経つのに、この状態が続くのはそろそろやばい。。」という危機感に加え、周囲の経営者からも「まずは1つの事業にフォーカスすべき」という助言をいただき、IRデータベースに絞り込むことを決意。サービス設計を改めて見直し、セキュリティ面やリーガル面の対応も改めて強化した上で、本格的にサービスを広げていくことを決意しました。
そこから少しずつ仲間も巻き込んでいき、営業活動を強化。その結果、ありがたいことに利用社数も徐々に増えてきており、おかげさまで時価総額が数兆円にものぼるような大手企業様にも導入が進んでいます。「導入してIR業務が効率化され、本当によかったです」等のお声をいただくこともあり、そのときは本当にやってよかったと重み明日。
会社としてやっていきたいこと
ということで、ここまでが起業してからこれまでの超ダイジェストですが、ここからはこれから会社としてやろうとしていることを簡単にまとめていきたいと思います。
日本から次世代の産業創造を担う企業がもっと輩出される必要があるということは、誰もが唱える当たり前のことですが、私も本当にそうだと思います。というか、輩出されないと日本の未来まじで暗くない?ということを真剣に思っています。
では、そのような企業が輩出されるためにはどうすればいいか?
単純な唯一解があるわけではないということは自明ですが、持続的な成長を志向してより健全なリスクテイクを行う企業が増えるということは1つの重要な要素になるのではと思います。
そして、そのような企業による健全なリスクテイクを生み出すためには、長期的な視点から企業の本質を探るような対話をし、投資判断を行う洗練された投資家がもっと増えていくべき、という立場は今も変わりません。
私個人としては、当面は事業を通じて、そのような洗練された投資家と優れた企業が巡り合い、建設的な対話が繰り広げられるための場づくりをしていきたいと考えています。
IRデータベースの拡大
今注力しているIRデータベースは、一義的には機関投資家やアナリストとの対話履歴や議事録作成・管理を劇的に効率化するという点で価値提供ができるサービスですが、本質的には、このサービスを通じて優れた投資家とより建設的な対話ができるようになり、対話で得た情報を経営やIR活動で活用できる状態にすることが価値だと思います。
そのような視点に立つと、まだまだプロダクトの改善余地が大きく広がっています。
「IRデータベースがあったから、IR活動の質を一段引き上げることができた」
「IRデータベースがあったから、誰が面談に臨んでも質の高い対話ができるようになった」
「IRデータベースがあったから、素晴らしい投資家と巡り合うことができた」
こういったお声をいただけるようこれからも継続的に改善を行っていき、より多くの企業様にご提供していくための活動を続けたいと思います。
上場企業の分析コンテンツの発信
最近は全然できていませんでしたが、Mutualとしてもうひとつ足元でやっていきたいことが、「企業のプロデュース」です。詳細な説明は割愛しますが、長期目線で投資を行う投資家が増えるためには、企業が展開する事業の社会的意義や本質価値を紐解くことの面白さを知る人が増える必要があると考えています。
そのため、過去時折やっていた企業分析コンテンツの発信を通じて、企業の代わりに、企業の事業内容や競争優位性、戦略の秀逸性や課題等をわかりやすく伝えるということを、組織的にやっていきたいと思います。
この発信は投資家の投資判断に役立つレポートを発信することが目的ではありません。
あくまで私たちが面白いと思う会社を勝手に取り上げて、多くの人に
「え、この会社ってそんな面白いことやってたの?」
「なるほど、この会社はこんなところに強みがあるんだ」
ということを知っていただくためのコンテンツを発信することが目的です。僕らが勝手に取り上げるので、特に企業からお金をもらうこともない予定です(あわよくば、取り上げた会社の社長さんにインタビューができたらいいな、という感じですw)。
将来的には、この活動が会社の認知やブランドの向上、既存事業や次の新規事業の成長に繋がると思うので、地道に頑張っていきたいと思います。
「この会社、面白いから取り上げるのおすすめですよ!!」という会社がいたら、ぜひ自薦・他薦をお待ちしています!
仲間を募集しています!!
ということで、起業から今に至るまでの超ダイジェストと、今後やっていこうと考えていることを簡単にまとめました。
個人的になぜか昔から「インフラ」への憧れがあるのですが、Mutualという会社を通じて、小さくてもいいから資本市場における何らかの「インフラ」をつくりたいと思っています。
このインフラ構築を実現していくためには、一緒に働く仲間が不可欠です。
以下に弊社のWantedlyのページを貼り付けているので、「次世代のIR支援会社」を目指し、企業の変革をIRの側面からサポートすることに少しでも興味がある方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。ご連絡をお待ちしています。
ということで、最後までお読みいただきありがとうございました!!