こんにちは!
株式会社理学ボディ HR部の伊東です。
ピラティススタジオ「ルルト」仙台店でインストラクターとして働く、金澤千佳さん。
理学療法士、そして認定理学療法士(地域)としての経験を持ちながら、現在はピラティスを通じて、一人ひとりの身体と向き合っています。
そんな千佳さんが今回、宮城県理学療法士会の研修会「E-nudge委員会企画」で、ピラティスの講師を務めました!👏✨
研修会のテーマは、
「ピラティス実践と体験 ~理学療法士だからこそ広がる、ピラティスの可能性~」
千佳さんが講師を務めた、宮城県理学療法士会主催「ピラティス 実践と体験」のご案内
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今回の記事では、講師として声をかけられた背景や、当日の様子、そして千佳さんが理学療法士とピラティスの両方を大切にしている理由をご紹介します🌿
理学療法士としての経験を重ね、ピラティスの道へ
千佳さんが理学療法士を志したきっかけは、中学生の頃に経験した膝の手術でした。
山形医療技術専門学校を卒業後、日本海酒田リハビリテーション病院に勤務。約9年半にわたり、回復期、療養、デイケア、がんリハビリテーションなど、さまざまな領域で経験を積んできました。
認定理学療法士として選んだ分野は「地域」です。
認定理学療法士とは、日本理学療法士協会が定める制度で、特定の分野において、より専門性の高い臨床技能を持つ理学療法士を認定するものです。
その中でも「地域理学療法」は、病院の中だけでなく、地域で暮らす人々の生活や社会参加を見据え、住み慣れた場所でその人らしく暮らし続けることを支える分野です。
当時、山形県の海沿いの地域で暮らしていた千佳さんは、
「住み慣れた地域で、自分らしく人生の最期まで過ごすことを支える地域医療」
に関心を持ち、資格取得を目指したといいます。
長く理学療法士として経験を積んできた千佳さんですが、ご本人からは少し意外な言葉もありました。
「さまざまな患者様と関わり、経験を積んできましたが、どうしても私は自信が持てない理学療法士でした。」
そんな千佳さんとピラティスが出会ったのは、コロナ禍のことでした。
外出の機会が減り、運動不足を感じていた頃、自宅の近くに新しいピラティススタジオができると知り、レッスンを受けたことが始まりでした。
初めてのレッスンで大きな衝撃を受け、あっという間にピラティスへ夢中になり、そのまま資格取得へ。
転職への不安はありながらも、「今の自分を変えたい」という思いから、ピラティスの道へ進むことを決めました。
ただ、理学療法士を辞めたかったわけではありません。
「今までの経験や学んできたことがあったからこそ、ピラティスに惹かれました。」
理学療法士として積み重ねてきたものを手放すのではなく、その専門性を新しい形で生かす。
千佳さんにとってピラティスは、まったく別の道への転身ではなく、理学療法士として積み重ねてきた知識や経験を、新たな形で生かすために見つけた可能性でした。
一つのご縁から届いた、初めての講師依頼
今回の講師依頼につながったのは、以前、千佳さんが宮城県内で開催された産業分野の勉強会に参加したことでした。
その際に挨拶をした先生から紹介を受け、今回の依頼が届いたそうです。
日頃の学びの場で交わした一つの挨拶が、専門性を伝える新しい機会へつながりました。
講師のお話を受けたときは、嬉しさよりも、まず驚きの方が大きかったといいます。
初めての講師。
当然、緊張もありました。
それでも、若手理学療法士の中に、これからのキャリアに悩んでいる方や、ピラティスに関心を持っている方がいると聞き、
「これまでの経験や、自分が新しい道へ踏み出した過程が、誰かのヒントになるかもしれない」
と考え、依頼を引き受けました。
そして、病院を離れた今も、理学療法士のみなさんと再び関われることを、とても嬉しく感じたそうです。
かつて自分自身もキャリアに悩み、迷いながら、新しい道へ一歩を踏み出してきた千佳さん。
今回の講義は、ピラティスの知識や技術を伝えるだけでなく、理学療法士の専門性を生かした新たなキャリアの可能性を、千佳さん自身の経験を通じて示す機会にもなりました。
理学療法士の知識とピラティスは、どうつながるのか
千佳さんによると、ピラティスのレッスンで行う、
問診 → 評価 → 介入 → 再評価
という流れは、理学療法の考え方と多くの共通点があります。
お客様が感じている悩みや目標を把握し、身体の状態や動きを観察する。
そこから仮説を立て、適切なエクササイズを選び、もう一度変化を確認する。
さらに、理学療法士として学んできた解剖学・運動学・モーターコントロールなどの知識があることで、エクササイズ中の身体の使い方を、より細かく観察できます。
理学療法士としての知識も、ピラティスの知識も、一人ひとりに合わせた指導を考えるうえで、大切な土台になっています。
身体の状態を専門的に捉える理学療法士としての視点と、その方に合った動きやエクササイズを組み立てるピラティスの知識。その両方があるからこそ、身体の状態や目標に合わせて、より多角的にアプローチを考えることができます。
そこに、理学療法士がピラティスへ取り組む大きな価値があるのではないでしょうか。
12名が身体を動かしながら、ピラティスを体験
2026年10月18日に開催されたプログラムには、12名の女性理学療法士が参加しました。
当日は、ピラティスについて学ぶ講義だけでなく、参加者が実際に身体を動かす体験も行われました。
参加者からは、
「身体がスッキリした」
「楽しかった」
「筋肉の説明もあって分かりやすかった」
といった感想が寄せられたそうです。
また、ピラティス資格を取得するために必要な期間や費用、千佳さん自身が転職を決めた経緯など、キャリアに関する質問もありました。
ピラティスの技術だけではなく、理学療法士がその専門性を生かしながら、どのような働き方やキャリアを選べるのか。
参加者のみなさんにとって、これからの可能性を考える時間にもなったのではないでしょうか。
千佳さんにとっても、今回の講義は、ピラティスの可能性と病院勤務時代の経験を改めて結びつける機会になったといいます。
千佳さんが大切にしているのは「誠実さ」
インタビューの中で、日々の仕事で大切にしていることを伺うと、千佳さんは一番に、
「誠実さです!」
と答えてくれました。
お客様に対して。
一緒に働くスタッフに対して。
離れた場所から仕事を支えてくれている人たちに対して。
関わる人へ誠実であること、そして相手を思いやり、慈しむ心を持つことを大切にしているそうです。
講師に選ばれたことは、確かに素晴らしい出来事です。
でも今回、私が社内外へ届けたいと思ったのは、その肩書や実績だけではありません。
理学療法士として学び続け、勇気を出して新しい道へ進み、お客様や仲間に誠実に向き合ってきたこと。
その日々の積み重ねが人とのご縁を生み、今回の講師依頼につながったことです。
スポットライトが当たる瞬間だけが、その人の価値をつくるわけではありません。
普段は外から見えにくい学びや工夫、誰かへの誠実な向き合い方が、少しずつ信頼となって返ってくる。
千佳さんの今回の挑戦は、そのことを教えてくれたように感じます。
「やりたいことを叶えられる身体づくり」まで支えたい
これからの目標について、千佳さんは次のように話してくれました。
「今後は、ピラティスを通じてより多くの方の健康づくりに貢献できるよう、理学療法士としての専門知識と運動指導スキルをさらに高めていきたいと考えています。」
そして、
「不調への対応だけでなく、その先の「やりたいことを叶えられる身体づくり」まで支えられるインストラクターになりたいです。」
とも話してくれました。
かつて自分自身もキャリアに迷いながら一歩を踏み出した千佳さんだからこそ、同じように悩む理学療法士のみなさんへ、こんなメッセージを寄せてくれました。
「理学療法士としても、ピラティスインストラクターとしても、それぞれの学びで得た知識を生かしながら、一人ひとりに合わせたアプローチができます。楽しみながら取り組むことが、学び続ける力にもつながると思います。少しでも興味がある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。」
キャリアは、それまで積み上げてきたものを捨てて、まったく別の人になることではありません。
自分が学んできたこと、大切にしてきたこと、迷ってきた経験まで持ったまま、新しい一歩を踏み出すことができます。
千佳さんの挑戦を通じて、理学療法士として培った専門性には、病院や施設の中だけではなく、さまざまな場所で人の健康を支えられる可能性があることを、改めて教えてもらいました。
千佳さん、素晴らしい挑戦を本当にお疲れさまでした!
そして、貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました👏🌿
また、今回ご紹介したプログラムは、第2回の開催も予定されています🌿
参加対象は、宮城県理学療法士会の会員の方々です。現在はまだ募集開始前のため、開催日時や申し込み方法などの詳細は、今後の宮城県理学療法士会からの案内をご確認ください。
これからも理学ボディは、専門性を磨きながら新しい可能性へ挑戦する仲間と、その歩みを大切にしていきます。
株式会社理学ボディ
HR部 伊東