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【シンガポール子会社紹介】海外進出!調理器具業界に新境地を切り開く
この記事にアクセスしていただきありがとうございます!
今回は、岸保産業シンガポール子会社事業立ち上げの立役者である麦田さんにお話しを伺いたいと思います。
<目次>
- 岸保産業での経歴について
- シンガポール子会社立ち上げの経緯
- シンガポールでの事業立ち上げについて
- 苦労とやりがい
- 今後の展望
- 就職・転職希望者に一言
まず、岸保産業での経歴について教えてください。
2001年に新卒で岸保産業に入社し、現在21年目になります。入社してから5〜6年は、営業部に所属、次に購買部へ配属され、仕入先との価格交渉・新規仕入先の開拓や新商品の開発をしていました。また、新しく海外からの輸入ビジネスを開始しました。
当時の岸保産業は、海外への販売はほとんどなく、取引先も数社でした。その後、事業の海外展開の話が持ち上がり、英語でのコミュニケーション能力を磨く必要性があったため、語学留学をさせていただきました。
語学留学を経て、2014〜2019年には、シンガポールに駐在職員としてたった一人で派遣されましたが、社長の岸さんや社員さんのサポートもあり、1からある程度の利益が出るようになるまで、事業を軌道に乗せることに従事しました。
その後は、本社に戻り、国際部の立ち上げと購買の仕事に携わり、現在は営業部長として国際部と営業部を統括しています。
シンガポールにたった一人で派遣され、事業を立ち上げを行っただけでなく、国際部立ち上げにも携わっているのですね!シンガポール子会社設立の経緯はどのようなものだったのでしょうか?
現社長である岸さんが入社してきた頃に、海外展開の話が持ち上がりました。当時の調理器具業界は、海外市場に十分な需要があるにも関わらず、事業展開に消極的であったため、岸保産業が先陣を切って挑戦しました。
労働人口が増え、将来的に市場が成長していく東南アジアに照準を定め、アジア周辺国に比較的影響力が強いシンガポールをはじめの拠点にしました。
シンガポールへの海外展開は、調理器具業界の革新への第1歩だったのですね!実際に現地での事業立ち上げはどのようにして行ったのでしょうか?
何もない状態でのスタートでしたので、まずは現地の日本食レストランやお寿司屋さん、居酒屋、ラーメン屋など日本の調理器具を扱ってくれそうな店舗の情報を集め、実際に出向き、地道に営業活動をしました。しかし、一人での派遣だったため、圧倒的にマンパワーが不足しており、契約にかかる時間に相当した利益を生み出すことが物理的に不可能でした。
そこで、日本の仕入れ先があることが強みとなる戦略を熟考した結果、エンドユーザーへの販売とは別に、同業者への卸売りを始めました。一見、競合関係にありそうな現地商社に卸売りはできるのか?と思いますが、実際はお互いの強みと弱みをカバーする関係を築くことができました。日本商品の仕入れのパイプと現地の卸売りのパイプを繋ぐことにより、お互いに利益を増幅させることができました。
この2つの事業を軸に、シンガポール子会社は設立約4年目にして損益分岐点に到達し、現在では十分な利益の確保ができるようになりました。
地道な努力と逆転の発想で、現地の事業を軌道に乗せることができたのですね!実際に現地で働き、大変だったことややりがいは何だったのでしょう?
個人的な感想になりますが、1番大変だったことは、新しい環境に慣れることでした。「日本では〜なのに、なぜ海外では通用しないのか?」といったマインドを切り替え、現地で通用するビジネスを考え、行動する能力が大切であり、それが難しいポイントでもありました。
余談ですが、現地の食文化に慣れることも重要です笑 観光とは異なり、現地で生活をする上で食事に慣れることができないと身体的にしんどいですね。
やりがいに関しては、海外で働くことによって、自分が海外展開に携わっている・世界が広がる感覚が味わえることだと思います!
「チリクラブ」というシンガポールの料理の写真
誰もやったことがないことに挑むのは、苦労も多い分、得られる喜びも大きいのですね!本社に戻った現在は、どのような展望をもって働いているのですか?
シンガポール子会社には、顧客と定番商品などの商品マニュアルを残せたと思っています。ですが、私が本社に戻ったことで、離れていってしまった顧客がいるのも事実で、今後の展望としては、現地の人で回せる、次につながる仕組みを作っていきたいと考えています。
そのためには、企業のブランディングと中長期的なビジョンでの成長戦略をとる必要があると考えています。次の段階では、もっとターゲットと商品のレンジを絞った営業を行い、徐々に会社の知名度を上げいき、海外でも日本と同様のブランド力を培えるようにチャレンジしていきたいと思います!
今後の海外事業の成長が楽しみですね!最後に、そんな岸保産業にジョインしたい就職・転職希望者に向けてメッセージをお願いします。
国際部やシンガポール子会社での勤務志望の方に向けて。英語はあくまでも手段であり、肝心なのは、いかに相手に魅力的な提案をできるように考えて発言できるかです!ですので、留学経験がなくても英語に自信がなくても、中学英語程度ができれば、活躍の舞台はたくさんあります!また、会社も留学や海外手当を出したりとサポートしてくれるので、そういった機会をうまく活用して海外を楽しんでいます!
まさに岸保産業海外展開への立役者である麦田さんのお話しを聞けて、私自身学ぶところがたくさんありました!麦田さん、ありがとうございました。
最後まで読んでいただきありがとうございました!