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「投資銀行と全く違う。VCへのキャリアチェンジに導いた6年4社のキャリアストーリー」---Associate チェ・ミンジュン①

みなさん、こんにちは。

この度、約2年ぶりに公に中途採用の求人を行うことになりました。
改めて東京オフィスのDNXメンバーのキャリアや仕事を紹介します。
今回登場するのは、昨年Junior Associateとしてジョインし、
現在Associateとして活躍中の「MJ」ことチェ・ミンジュン。

2016年にシティグループ証券へ入社後、
メリルリンチ日本証券(現・バンクオブアメリカ証券)、メルカリを経て、
26歳でDNX Venturesの門を叩いたMJに、
投資銀行のスタートからVCというキャリアにたどり着くまでの
キャリアストーリーについて聞きました。

弊社の中途採用を検討されている方々にはもちろん、
若くしてベンチャーキャピタリストのキャリアパスに関心のある皆さんに
読んでいただける内容になっていると思います。

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憧れの投資家を目指して入社した投資銀行、投資の世界の第一線を学んだ

私は大学時代から「投資家になりたい」と思い続けてきました。ただ、最初からベンチャーキャピタリストを目指していたわけではなく、当時はもっと漠然と投資家になりたいという思いでした。きっかけは、米国ボストンにあるバブソン大学で経営学を専攻する中で、1番おもしろいと感じたのがファイナンスだったこと。資金提供が企業や人、社会に与えるインパクトや貢献の大きさ、幅広さを魅力的に感じたんです。

そこで卒業後は投資銀行に進むことにしました。2社合わせて3年程いたことになります。1社目はシティグループ証券で、主にドル建ての社債発行業務に携わりました。企業の資金調達活動の支援はやりがいはあったものの、クライアントは皆キャッシュリッチな大企業でしたし、次第に「僕がこの仕事をしなくてもいいのでは」という葛藤を抱えるようになっていったんですね。もう一つの側面としては、投資銀行の中でもニッチな仕事だったので、「将来投資家になりたい」というゴールから少し遠いと感じていました。新興系企業へのファイナンスに携わるほうが近づけるのではないかと、その頃からヘッジファンドやアセットメント会社を見始めていました。

そうして機会をいただき、2社目のメリルリンチ日本証券の株式調査部へ転職。自分たちが分析した内容を機関投資家にプレゼンし議論する仕事を通じ、企業分析の力も鍛えられましたし、日々多くの一流投資家の方々と接することができ、非常に勉強になりました。第一線で活躍する方がどのような人物で、どういう戦略の元に投資をしているのか、目の前で拝見することができました。

大学でもファイナンスを勉強しましたが、理論を理解していることと実務で活躍できることはやはり違います。投資銀行では、実務面でのファイナンスの基礎を築くことができたと思います。


他の投資家にない魅力は、創業初期から伴走し、貢献度が圧倒的に高いこと

そんなころ、メルカリやfreee、Sansanなど日本でもユニコーンスタートアップが誕生しはじめていました。米国でスタートアップの熱が高まっていることや、背景にベンチャーキャピタルという存在があることは数年前から知っていましたが、いよいよ私もそれらの業界に興味を持ち始めるようになったんです。

VC熱を高めたもうひとつの背景には、大学時代の仲間の影響もあって。私が通っていたバブソン大学はアントレプレナーシップに強いことで有名な大学で、それらの学びを求めて入学してきた人が相応にいる環境だったんです。実際、1年生で退学して起業する友人や、PayPalの創業者ピーター・ティールから出資を受ける人もいて。いつも頭の片隅にスタートアップやベンチャー投資というものはあったように思います。そうして、私自身の関心度は、ヘッジファンドからベンチャーキャピタルに偏り、高まっていったんです。

ヘッジファンドやアセットマネジメント会社とベンチャーキャピタルは、投資家としてリターンを求めるところは一緒ですが、ベンチャーキャピタルは起業家に伴走するというところが大きく違います。創業初期から一緒に作り出す、貢献度が圧倒的に高いところに魅力とやりがいを感じ、ベンチャーキャピタルの仕事に取り組んでみたいと思いを強めてきました。


「投資銀行とVCは全く違う」メガベンチャー転職でスタートアップの世界にフィットを感じた

さっそくエージェントを使ってベンチャーキャピタルへの転職を探し始めたのですが、ベンチャーキャピタルのことを知れば知るほど、長期的にコミットして積み上げていかなければいけない職業ということがわかってきて。起業したての会社がエグジットするまでにも当然時間がかかりますし、個人で投資の実績を積み重ねるまでには、それなりの時間がかかるわけです。
さらに、何人かのベンチャーキャピタリストから、「投資銀行とベンチャーキャピタルは全く違うもの」「スタートアップに入って第一線を見てみる経験も大事かもね」とアドバイスをもらったんです。たしかに事業会社で働いたことがなかったし、ベンチャーキャピタリストを目指すならばいい経験になるのではと思い、日本を代表するスタートアップ、メルカリに転職を決めました。CFO(当時)の長澤さんと近い部署で働けることも魅力的でしたね。

メルカリに在籍した1年は、日本に籍を置きながらも、規模感ではまだシリーズBくらいのメルカリUSと、本社ファイナンスチームの連携を強くする仕事にも携わらせてもらいました。メルカリというメガベンチャーの仕事もしながら、米国のアーリーステージのスタートアップと連携したり、戦略を練ったりIRストーリーを組んだり。スタートアップの仕事にどっぷり浸かるうち、スタートアップの世界が楽しい、自分に合っていると思いを確かにしました。

その後私は、このWantedlyの求人を見て、DNX Venturesに転職。求人に掲載されている内容はもちろんのこと、Websiteやインタビューなど限られた公の情報を読んでDNXへの理解を深めていって。BtoB領域やSaaSの専門性が高いことはもちろん、なかでも私にとって魅力的だったのは、日米拠点で活動するグローバルなカルチャーでした。それまで3社の経験を通じて、働く人やカルチャーの重要性を強く感じていたのですが、DNXの記事からフラットな環境であることや、チームの魅力も伝わってフィットがありそうだなと感じたんです。

新卒の時には気づきませんでしたが、振り返ってみると、仕事をしながら徐々に自分がやりたいことの解像度が高まってきたのだと思います。6年で4社というのは20代のキャリアとしては多いかもしれませんが、やりたいことの解像度が高まっていく中で、やりたいことを実現できる機会を模索しないのはもったいない。そう考えて、その時々で適した仕事、キャリアのルートを模索してきました。その結果が今だと思っていて。まったくこれまでの決断に後悔はありません。


(文・上野 なつみ / 協力・池袋奈緒子)

MJプロフィール:https://www.dnx.vc/teamjp/minjoon-choi

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