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コロナショックへの対応策④「farsighted action(将来を見据えた行動)」

〇コロナショックがもたらす「創造的破壊」  
 今回のコロナショックは、ヒト・モノの行動に制限をもたらすことで実体経済に悪影響を与えています。コロナショックの収束がいつ頃になるのかは誰にも分かりませんが、今回の危機を通じて経済社会の構造や人々の生産・消費行動はガラリと変革するものと考えられています。  
 いわゆる「創造的破壊※」がコロナショック後の世界では起こると予想されます。
 
 ※創造的破壊  経済学者シュンペーターによって提唱された経済学用語の1つであり、経済発展というのは新たな効率的な方法が生み出されれば、それと同時に古い非効率的な方法は駆逐されていくという、一連の新陳代謝を指します。  

 例えば、長期に渡る外出自粛・行動制限により、停滞ムードの醸成や心理的なバイアス・ハードルが形成されます。家族や職場の仲間と話す際の距離や、外出時の心構えなど気を遣い、以前のような気楽さが無くなるかもしれません。  
 個人の心理や行動だけでなく、社会全体でみると産業構造や働き方の変化も起こるかもしれません。こうした変化に柔軟に対応し「創造的破壊」による新しい価値を創り上げることができる企業が成長していく経済社会になるかもしれません。いずれにしてもコロナショック後の世界を見据えた行動を今のうちから始めておくことで、将来の変化に柔軟に対応できるものと考えられます。

〇コロナショックの社会的・経済的帰結   コロナショックによりもたらされる個人の行動や社会構造の変化として、次のようなことが想定されます。


〇変化への対応  
 3密を避けようとすると、どうしても物理的なコミュニケーション不足に陥りやすくなります。孤独を防ぎ、心と身体の衛生と健康を保つために、人との交流や助け合いが大切です。家族や友人と電話で話したり、SNSの活用促進が求められます。買い物や移動などに困った時に助けてくれる方を考えておくことも大切です。この点で国や政府のセーフティネット(家族・地域・行政で支えあう環境)の整備構築も待たれます。  
 企業活動については、在宅勤務・テレワークの推進に伴い、ペーパーレス化や電子印章の普及にも繋がります。テレビ会議の普及などコミュニケーションのオンライン化は、移動時間や交通費の削減による業務の効率性アップにをもたらします。  
 一方でアナログによる対面営業や対面会議の重要性や失われてはいけません。遠距離間でのテレビ会議では感じることができない、臨場感や雰囲気・相手の表情や言葉のニュアンス等、アナログなコミュニケーションでしか創り上げることができない信頼関係の積み重ねが、中長期的な企業価値の創造に繋がるからです。そもそも対面と非対面は優先劣後の関係にあるものではなく、両者の良い面をミックスアップしてコミュニケーションをとることが大切と考えます。    
 個人の消費・投資行動や企業の働き方、産業構造等に変革がもたらされた後でも、経済を支える金融システムの存在価値は変わりません。中央銀行からの緩和マネーを実体経済に還流させ、家計と企業の資金需要と資金供給の架け橋となるのは、金融機関にしかできないことだからです。  
 コロナショック後の社会・経済において、変わることと変えてはいけないことを私たちは想定し、今をしっかりと生きる必要があります。

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