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代表インタビュー

Aitem代表

株式会社R 代表取締役 佐藤ゆきこ

ベンチャー企業にて経理・社長秘書・会長秘書としてキャリアを積む中で人材育成・キャリアカウンセラーを任され高い評価を受ける。その後メンタルトレーナー資格取得。英語の必要性を感じ留学。帰国後、次世代に英語習得とメンタル育成の両輪で一歩を踏み出すきっかけを与える事、発展途上国での雇用を生み出す事をミッションとし英会話教室Aitemを設立。また組織人事コンサルタントとして東京都認可保育園の人事としても活躍中。

英会話教室Aitemがどんな経緯でできたか多くの方に知っていただくために、インタビューさせていただきたいと思います。今日はよろしくお願いします。

はい。

よろしくお願いします。

まずこの事業を始めることになったきっかけを教えてください。

始まりは英会話教室ではなく留学やボランティアツアーのご紹介だったんですよ。

どんな流れで英会話教室になったのか、少し遡ってお話しさせて頂きますね。3年前、母がガンになり奇跡的に手術で治ったんですがそれを機に母も家族もやりたいことは全てやるべきだよね!という話をするようになり、死ぬまでに世界遺産であるアンコールワットを見たいという母の願いを叶えてあげることにしました。

それで一緒に見に行かれたんですか?

はい、2014年に二人で見に行きました。アンコールワットはカンボジアという国にあるんですが、私はそこで世界遺産よりも現地の貧しさに衝撃を受けたんです。

観光地までの道を歩いていると腕がない男の子が道に座ってお金を置いていってくださいと布を広げて座っていました。

その男の子の腕がないのは事故や病気が理由ではなく、親が切断したのだとガイドさんが教えてくれました。

どうして親が切断するんですか!?

お金を集めるためだそうです。生活費のために、家族が生きてゆくために親が子の腕を切る、そんな事、日本じゃ絶対あり得ませんよね。想像もしないような次元の貧しさを目の前にした時、この子と私の違いってなんだろうと考えました。

旅行する私と親に腕を奪われた男の子。ただ運命が違っていただけ。生まれる国が違っただけ。努力の差でもなんでもなくただ運の違いですよね?

たしかに・・・

運命だけでこんなに人生が変わってしまうことの衝撃は、世界遺産よりも私に大きな衝撃を与えました。

旅中ずっとその衝撃とこれでいいのだろうかという疑問が消えなかった。どの観光地に行ってもたくさんの貧しい子供たちがそこら中にあふれていました。

ボロボロの服を着て泥だらけの顔、裸足で走り回る子供がそこら中にいたんです。


日本にいたらそんな光景絶対見ませんもんね。

はい。ある女の子は観光地に入る前の私に名前を聞いて、出てくるまで待って、たくさんのアジア人の観光客の中から私を見つけて私の名前を呼ぶんです。

名前覚えてるよ、これ買って、と紙で作った箱みたいなものを渡してくる。

セールスです。生きてくためにつけた知恵なのでしょう。

記憶力もあるし頭もいい。

この子が日本に生まれていたら彼女の賢さを活かせる場所は沢山あったはずです。

日本では学校に行きたくないと泣く子がいる一方で同じアジアのある国では、6歳くらいの女の子が生きるためにセールスをしている。

日本に生まれて良かったー!なんて心底思った事ってありますか?

ないですね。汗

そうですよね、私も一度もなかったんです。

だから伝えたいと思いました。日本に生まれたという時点で私たちは彼らと比べようもないほどの可能性を手にしているということ、住む場所も行く場所も仕事も付き合う人もすべてを選べるという事がどれほど幸せなのかという事を伝えたいと思いました。

帰国してから友人にその想いを話したら、同じような想いでカンボジアに会社を作り同時に社会活動もしているという方を紹介してくれることになりました。

早速その方にお会いしてお話をさせて頂いたんですが、その方に一番強く言われたのが英語の必要性でした。英語は世界への扉だよと。

お会いするたびに英語の必要性をプレゼンされました。笑

そうなんですね。英語はもともと喋れたんですか?

喋れませんでした、全く!母の病気も落ち着き時間が作れるようになったこともあり英会話教室に2015年から週3くらいで通い始めたんですが、とてもハマってしまいもっともっと喋れるようになりたいと思ったんです。

そしてその年に一か月間セブへ留学をしました。

セブではどんなことをしていたんですか?

平日は毎日6時間の集中レッスンを受けて夜は宿題に追われてました。

週末は普通に観光したり、現地で出来たお友達家族と遊んだり、あとはカンボジアの経緯からやっぱり社会活動に興味があったのでスラム街や孤児院のような子供達のための施設に連れていってもらいました。

行ってみてどうでしたか?

フィリピンもカンボジアと同じように物乞いをする子供達はどこにでも普通にいましたし、スラム街では子どもがみんなドラックをやっていると知りました。食べ物よりドラッグの方が安いし、ドラッグをやると空腹を忘れられるからって。もう教育だ云々の次元じゃない、今日を生き抜くこと、それが精一杯のレベル。そんな現状を生で見たら言葉なんて出てこない、涙しか出なかった。

その時今日本人として何かしなかったら、日本に生まれてこられた恩恵をただ自分のためにしか使わなかったら、私は生まれてきた意味すらないんじゃないかなと思ったんです。

スラム街へは英語が話せるフィリピン人が同行してくれて、現地の言葉しか話せないスラム街の人と私との通訳を英語でしてくれました。

決して私が英語を十分に話せるわけではなく英語以外に共通言語がなかったので話すしかなかったんです。

どこに行っても英語が話せればなんとかなる、逆に話せなければ全然コミュニケーションが取れない、やっぱり英語くらいは話せないとまずいなと痛感しました。


他にはフィリピンで何か感じたこととかありましたか?

『この国にいても私たちは幸せになれない』ってフィリピンの人たちはみんな言うんです、海外に出ない限り十分な収入を得られる仕事はないから幸せになれないって。だから日本に行きたい、日本で私たちを雇ってくれと通っていた学校の先生もよく言ってました。

自分の国に住んでいたら幸せになれないという価値観にも衝撃でしたし、一番の社会貢献は雇用を生む事なんだなと思うようにもなりました。

施設を訪問した時には現地の男の子に『あなたは日本人なの?お金持ち?僕を連れて帰ってくれない?』と言われた事もありました。

カンボジア旅行の際には、何かしたいけれど何をしていいのか全然分からなかったけれど、セブ留学をきっかけに彼らが日本人に求めている事はなんとなく肌で感じる事が出来ました。

フィリピンから帰国されてからは何をされていたんですか?

帰国して友人達と会う中で、セブで感じた事の話しをしたり、何かしたいという想いを話したりしていました。その中で、セブに10年以上住んで色々な事業を現地でしている先輩がいるよという友人がいて、その場でコンタクトを取って私の話をしてくれました。

私はその場で航空券を取ってその方に会いにセブに戻る事を決めました。

行動力が凄いですね。会いに行ってどんな話をされたんですか?

まずアジア旅行で自分の感じた事や何かしなければいけないと思っている事をお話しさせて頂きました。そして一か月住んで縁も出来たフィリピンと関わり続けながら具体的に出来る事を探してゆきたいと伝えました。今何ができるの?と聞かれて、何が出来るか分かりませんが何でもする気合いだけはあります!って答えました。笑

そしてそのオーナーさんのご厚意でまずは日本にいて出来る事、経験したことのある留学に関する事、という事で留学紹介がいいんじゃない?と仰って頂き現地のエージェントの代表の方を紹介してもらいお仲間にいれて頂きました。

それが事業の始まりになるんですか?

その時は事業にしていくという考えは正直なかったんです。個人で出来る事をしながらとにかくお金を稼いでもう一度カンボジアとフィリピンに戻ろうと思っていましたから。でも私の想いを知った後輩が一緒に何かさせてください、と声をかけてくださって。それをきっかけに先ほどお話しした現地のエージェントの方達と相談しながら一週間のボランティアツアーを作りました。学校見学、孤児院を廻る社会活動、島での観光が一週間で全て出来るツアーです。


1週間弾丸ツアーからなぜ英会話教室に変更することになったんですか?

変更したわけではないんですよ!笑

今もそのツアーにはぜひ参加して現地でしか体感できないことを体感してきて欲しいと思っています。

百聞は一見にしかずですから。

でもツアーを20代の層の方々をメインにご紹介させて頂くなかで、お金も時間もないから海外には行けない、だけど英語はやらなきゃいけないと思っている、だから日本で英会話教室に通いたい!という人がとても多かったんです。それが一番求められていることならば創るべきだよね、という事で出来たのが今の英会話事業なんです。

英会話教室に通いたいと言った方達が既に沢山ある英会話教室に通っていないのはどうしてなんですかね?

一番は料金でしょうね。それに選び方も分からないしきっかけもない。

何でも簡単に調べられる情報過多の時代だからこそ選ぶ事が難しくなってきていますよね。

私も実際日本でスクールを探した経験があるので様々なスクールを調べたわけですが、どこもそんなに大きな違いはない。そして何よりずっと続けられるような料金ではない。

確かにそれはありますね。

私の身近には英語を話せる人が結構いるんですが、みんな言うのが使わなければどんどん忘れていくと。

だから言語は継続しなければ意味がないというのはずっと頭にありました。

当時通っていたスクールの先生は、40分の授業に週1回来ただけじゃ英語なんて絶対喋れるようにならないとも言っていました。でも日本の英会話教室のいわゆる通常コースってそれじゃないですか?継続出来る価格でもない、喋れるようになるかも分からない。誰だって意味のないものにお金は一円もかけたくないですよね。英会話教室に通うのは趣味ではなく、喋れるようになりたくて通う人が大半なわけですから。

それでもゆきさんがしゃべれるようになったのは週3通っていたからですか?

私はいわゆるオンライン英会話というのも毎日受けていたし、自分でも毎日勉強していましたし、何よりセブ留学で一日6時間のレッスンを一か月受けましたからね。だから一人で旅行に困らないくらいは喋れるようになりました。

私も日本の従来の英会話教室に通う事はあまり意味がないと思いますし、そういう英会話教室なら作る意味はないと思いました。

従来の英会話教室とAitemはどんなところが違うんですか?

一番は、一回40分単位のレッスンではなく一日単位の集中レッスンでとにかくスピーキングのみに特化しているというところです。スピーキングのみ、というのに拘るのは日本人に一番足りていないスキルだと思ったからです。

いわゆる文法や単語という読み書きは中学校高校で私たち日本人は死ぬほどやらされてきてますよね。それなのに話せない。という事は勉強法が間違っているということなんです。アウトプットする時間が圧倒的に足りていない。足りていないどころかゼロに近い人が多いんじゃないでしょうか。

そんな考えから今提供させて頂いている1日単位の集中プログラムになりました。時間計算(40分)にすると1200円ですし、それなら続けられるんじゃないかなと。語学は続けないと意味がない!継続出来るコストで!というのが絶対条件でしたから。

1200円って破格ですよね。大手とかってその3倍4倍以上するとこもありますからね。1日中英語漬けになれば英語に対する抵抗はなくなりそうですね。

そうですね。英語=勉強、という概念ではなく英語=コミュニケーション、誰もが習得できるもの、という感覚を知って欲しいですし、何より英語を好きになって欲しい。私は流暢に喋れる訳では全くないんです。留学だって一カ月しかしてませんしね。実際喋る中で細かい間違いは沢山ある。でもあなたの英語は伝わる、理解できるって先生にも外国人の友人にも言われます。それはきっと英語に抵抗が全くないからなんですよね。留学中も私は英語に対してのストレスはゼロだったんです。みんな英語しか使えない、それが一番ストレスで体調崩したりするんですけど私は全く平気でした。笑

好きな人とはずっと一緒に居たいけど、苦手な人とは一時間一緒にいるのもキツイというのと同じですよね。好きじゃなきゃツライんです、なんでも。

だからプログラムの内容もそこは意識して先生達と組み立てます。たとえば、飛行機がハイジャックされたという設定でのレッスンだったり、恋愛についてのディスカッションだったり、勉強ではなくおしゃべりしに行く、そういう感覚で通って欲しいです。

オンライン英会話教室みたいなものを作るという選択肢はなかったんですか?

価格で言うとオンラインが圧倒的に低価格ですよね?

一度は考えました。それが出来たら発展途上国での雇用も生めますしね。でも大手さんのコストはどう試算しても割れなかった。何より管理コストを考えると無理でした。外国の先生を雇うという事は絶対的に文化の違いが出てきます。時間通りにレッスンが始まらない、ネット環境が整っていない、レッスン中にタバコを吸う、日本では考えられないレベルの問題が起こる。そうなると迅速に臨機応変に対応する日本人によるサポート窓口の設置がマストになる。トラブルやクレーム処理が全体のタスクの多くを占める事になるでしょうから人件費含めそこにかけるコストを考えると大手さんと変わらない質と価格でレッスンを提供するのは難しいと思いました。

私も実際オンラインレッスンは今でも時々うけますが、レッスン中に先生が自作の歌を聴いてくれと歌い始めたり、スカイプの向こうで夫婦喧嘩を始めたり、ニワトリの鳴き声で英語が聞こえなかったりハプニングは日常茶飯事ですからね。苦笑

日本じゃ考えられないハプニングですね。笑

文化の違いってすごいですよね。本当に想像を越える事がたくさん起きます。オンラインをやめたのは管理が大変、大手さんの価格に敵わないという事だけじゃなくFace to Faceという事に私はやっぱりこだわりたかったんです。提供したいのはただの語学じゃなく、コミュニケーションツール、もっと言えば生きてゆく力としての英語習得なんです。

もう少しその辺の話を詳しく聞かせてください。

英語って、いわゆる日本で言う遠回し、という表現がないに等しいですし、そもそも遠回しに表現できる語学力もないからストレートに表現するしかないんです。だから自分の感情をアウトプットするということが英語だとしやすいと思うんです。日本人はどんどん自分の言葉で、自分の声で、アウトプットをするということが減ってきていますよね。

確かに…

昔はおじいちゃん、おばあちゃんも一緒に住んでいたり、兄弟も当たり前にいたりで大勢で食事をしながら、今日こんな事があったんだとか、友達と喧嘩しちゃったんだとか心の中のこと、感情を言語化するってことをもっとしていた気がするんです。友達とも長電話をして恋の話をしたり悩みを打ち明け合ったりした。だけど今は何でもスマートフォンで文字やスタンプでやる時代になって、感情を乗せて人に話をするということがとても不得意になっているなと、すごく気になっていたんです。そういうこと含めてコミュニケーションというところにこだわりたくて。それがすなわち生きてく力だと思うんですよね。

それが『語学じゃなくて、コミュニケーションツールとしての英語』ってことなんですね。

そうなんです。ロボットが半分の仕事を持っていく時代になると言われている中で、いわゆる人間力、心の部分がない人にはまともな仕事ってどんどんなくなる時代になると思っているんです。効率化や合理性が良しとされる時代になればなるほど、人が求めるものは心という効率化や合理性と相反するところにあるものになっていってる気がしますし。だから英語も翻訳アプリでは賄えない通じる事より伝わる事というのが求められてゆくと思います。そしてこれからは小学校3年生から国語や算数みたいに英語も点数がつく時代なんです。やっと国も2020年のオリンピック招致に向けて英語に本気になったと言われています。高校では従来の読み書きに重きを置いた授業ではなく、英語を『使えるようにする』という学習指針が文部省より出されました。

今注目されているアクティブラーニングですね。

はい。その指針で教育が始まると20代前半の子たちが30代になりいわゆる管理職になった時、英語を『使える』世代が部下として入ってくる。そうするとどうなるか、パソコンというものが当たり前に企業に導入され、パソコンを使えない方達が一斉に居場所がなくなったように、キャリアも重ねていない今20代前半の子達の世代は仕事がなくなっちゃう、居場所がなくなっちゃう、そんな時代がくる気がするんですよね。だから管理職に上がれるスキルとしてマネージメント能力がないといけない、それってコミュニケーション能力じゃないですか?それとグローバルに戦うための英語。グローバルどころか国内でも部下に数名外国人がいるという状況は容易に想像出来ますよね。だからこれからの日本で生き抜く力を持つには英語というツールが絶対必要不可欠だと思っています。


なるほど。1日単位の集中プログラム以外に何か、他の英会話教室と違うところってありますか?

英語でコミュニケーションを取れるようになるという事が目的なので正しい、より、伝わる、伝える、という事に重きを置き、とにかくスピーキング!とにかくアウトプット!そこに特化したプログラムを提供しています。会話メインなので一方的という事はあり得ないので、スピーキングと同時にリスニング力も自動的につきます。イメージとしては7,8割は生徒さんが話すようなレッスンですね。

テキストがないのはなぜですか?

会話って台本なんてないじゃないですか?予習もしないじゃないですか?アドリブじゃなかったら『英会話』とは言わないというのが私の考え方です。それに自宅で自分でできることは自分ですればいいと思っています。今の時代、インプットするのは難しくない。Amazonでどんな本も買えるし、google先生がなんでも教えてくれる。英語に関する無料アプリもいっぱいありますよね。単語や文法はそうやって自分で学べばいい。自分一人で出来る事は最低限のコストで自分でやりたいですよね。ここではここでしかできないこと、一人ではできない事を提供出来なければ意味がないと思っています。

ただ、うちのメソッドでの自宅学習用のテキストを作って欲しいという要望も実際ありますので、検討はしております。要望に応える形での英会話教室の始まりでしたからね。今後も生徒さんの生の声は大切にしてゆきたいなと思っております。

初レッスン前の初回ガイダンスが生徒さんから好評ですけどどんなことをお話しされてるんですか?

みなさんがイメージする従来の英会話教室とは全然違うので、レッスンのイメージや目的、事業の想いみたいなものをお伝えさせて頂くために始めました。そして何より不安を解消して楽しみにレッスンに臨んでいただきたいので、英語を始めようと思った経緯や目的を伺います。

たとえばTOEICのスコアを上げたい、それだけが目的の場合、うちのレッスンは趣旨と違ってきますから、そういったズレがないようにと始めたガイダンスだったんですが、生徒さんに質問される事が私自身のこれまでの経緯だったり、就職についての相談だったり、人間関係の悩み相談や恋愛相談だったりなぜか相談会になる事が多いんですよね。初めて人に本音を話しましたと仰る生徒さんも多いです。

とにかくみなさんよく仰るのが、目標や夢、いわゆる熱い想いみたいなものや本音を話せる人がいないと。親友がいない、仲間がいないと。それって私にとってはありえない、考えられない事なんです。

わたしが英語を始めたきっかけも学生時代の友人がカンボジアで起業されている方を紹介してくれたからですし、留学へ行く際にはたくさんの人が心配したりアドバイスをくれたりしながら送り出してくれましたし、セブに仕事を取りに戻れたのも、10代からの仲間の一人が先輩を紹介してくれたから。

私の人生の転機やチャンスのほとんどは、人が人を繋いでくれた事によって起こり今の私がいるんだと思っています。

日常の中でも、しょっちゅう集まっては語らい泣いたり笑ったり出来る仲間や、何かあれば話を聞いて一晩中付き合ってくれる親友達や、私の想いや夢をカタチにしてゆこうと力を貸してくれる先輩達がいます。

それがない日常というのはちょっと考えられない。仲間や親友という存在は私にとって欠かす事の出来ない人生の一部です。

そういうコミュニティがあるかないかって、まさに生きてく力、人生の豊かさに通じる欠かせないものだと思っているんです。

だから仲間や親友がいないという生徒さんにはこの英会話教室を通してそういう出会いにも繋げていってもらえたらいいなと思っています。

ただ単にレッスンだけではないってことですね。

そうですね。自分に自信がない、自分の事があまり好きじゃないという生徒さんが多い事も気になっています。日本ってみんな同じが良しとされる風潮だから、自分は人と違う=間違っているんじゃないか、変なんじゃないか、って思うんですというお話もよく聞きます。でも英語でコミュニケーションを取ると『違い』を受容し合う価値観の素晴らしさに気が付くし、英語でコミュニケーションを取る事で自分のことを好きになるという事がしやすいんじゃないかと思うんです。人と違う事をする=おかしいという価値観って私はナンセンスだと思っているので。『受容しあう』という価値観だって当たり前に存在する事も伝えたいですね。英語を話せるようになると性格が変わる人もいると言われていて、生徒さんの中にも英語を話している時だけ人見知りが直るんですよねって人がいます。だからこのスクールは私たちが抱いてきた『語学=勉強、正しい正しくないというジャッジ』とは違いますという趣旨やコミュニケーションとコミュニティーの必要性を知って欲しいという裏テーマのようなものも伝えるために初回ガイダンスは続けていきたいと思っております。

少数とはいえ集団授業なのでそこを不安に思う人もいますよね?何か言われることとかありますか?

不安はありますか?と聞くと大半の生徒さんが全くしゃべれないんですが、ついていけますか?大丈夫ですか?と仰います。

そこに対してはどう対応されてるんですか?

『自転車のれますか?自転車なんて誰も最初は乗れなかったじゃないですか?英語で言うと私たちは中学校、高校で自転車の仕組みをずっと暗記させられてきた感じなんですよ、でも自転車の仕組みなんて知らなくても自転車っていつの間にか乗れたじゃないですか?なんで乗れたかって、またがって何度も転んで、いつのまにか勝手に乗れていた。スキルというより体感して習得したものですよね。英語もそのイメージで考えてください。』という話をしたりします。

日本に生まれて日本語を喋れない人がいないように逆を言えば喋ろうとしなければ一生喋れないんです。

そうですね。世界的には英語より日本語の方がよっぽど難しいって言われていますからね。日本語を喋れるようになる頭脳があって英語を喋れないはずはないという事ですよね。

しつこいですが、言語は正しい正しくないじゃなく伝わることが大切だと私は思っています。うちの先生たちは文法や単語の使い方が少しくらい間違っていたって理解しようとしてくれます、だからとにかく伝えたい!理解したい!という強い気持ちを持って授業に来てくださいとお願いをしています。とにかく言語の上達スピードは話した時間、アウトプットした時間に比例するので、喋っても喋らなくても同じ料金ですから恥ずかしがらずにいっぱい喋ってくださいね!とも伝えています。

今後生徒さんとはどんな関わり方をしていきたいですか?

これだけ情報が個々で得られる時代ですから、これからの時代は個の力が強くなり、組織の力より個の力がどんどん尊重されてゆく時代になると思っています。多種多様の人種や価値観の共存が当たり前になってゆく時代の中で、今まで通りの『前ならえ』文化やみんな同じにしましょう、ではなく各々がスペシャリティーを発揮できる場が健全なコミュニティーの在り方だと思います。故に英会話教室という入り口で運営側と生徒さんとして出会ってはいますが、私が学ばせて頂くことも沢山ありますし、コース終了しました、はい、さようなら、ではなく、私に限らず、生徒さん同士、運営チームが社会活動やお仕事、なんでもいいんですが、一緒に何か出来る『仲間』に繋がり、それぞれの想いや夢をカタチに出来る縁が広がったらしあわせだなと密かに夢描いたりしております。

最後にこれから通おうと思ってる人にメッセージをお願いします。

日本語を話す国は日本しかありません。

英語を話せるようになるだけで選択肢が無限に広がります。

住む国、働く場所、働き方、付き合う人、愛する人。

一方で英語を話せないがために選べなくなる事がどんどん増えてゆくという事です。

『選ぶ側』になるため英語が必要不可欠な時代になったのです。

豊かに生きてゆくアイテムとしての英語を一緒に取得しましょう。

ゆきさんありがとうございました。

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