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【CEOが語る】レボーン誕生の秘話

引用元:https://onlystory.co.jp/stories/2623

【経歴】

1990年千葉県生まれ、福岡県北九州育ち。幼少期よりロボット製作を開始し、北九州市ロボカップ会に所属。また、2004年ポルトガルで行われた第8回RoboCup世界大会に参加し、僅か13歳で準優勝。長崎大学工学部に進学後、主にドローンなどを使った災害時におけるシステムの研究・開発を行う。在学中に、東日本大震災に遭遇しており、自衛隊や米軍よりもいち早く長崎大学保有の水産練習船長崎丸で救援物資を運びつけ、被災者の支援を行った。世界30カ国以上渡航経験がある。

学生時に、早くから最新技術を学ぶため、東芝研究所で学んだ後、大学院在学中に株式会社レボーンを創業し、香りに関するAIシステムやエッジデバイスの研究開発、IoTやハードウェア領域における研究開発やソリューション開発を行っている。

香り×AI×IoTで新たなマーケット開拓

–株式会社レボーンの事業内容をお伺いします。
松岡氏:弊社は「香り」に関するAI開発と受託開発を行っています。
香り全般を対象にしているためお客様の業種は多岐にわたっており、食品工場の製造ラインや酒蔵、ホテル、オフィスなどで匂いや香りの課題をお持ちの企業様、PRとして香り×AIを利用したい企業様に向けて、ハードからソフトまでを独自に開発し、提供しています。
–いわゆる集客ですが、どういった形になっていますか。
松岡氏:弊社のサービスは特許申請中の独自のものであり、香り×AIのマーケットも存在していないため、現段階ではお客様からのアプローチが主体になっています。今後はこちらからサービスの魅力をどんどん広範囲に発信し、マーケットを作りたいと考えています。
–独自開発かつ唯一のサービスは大きな強みと言えますね。
松岡氏:はい。AIの受託開発やセンサーなど、部分的には他社と競合しますが、香りを検索するAIとなると弊社だけの機能になりますね。
こうした独自開発は研究者目線から生まれたもので、もちろん弊社の大きな強みと言えますが、日頃からお客様目線に立ち、お客様の課題を解決することも忘れないよう心掛けています。
–どのようなイメージを持って開発に取り組まれていますか。
松岡氏:ロボットには目(カメラ)と耳(マイク)があるのに、鼻がないのが気持ち悪いと思ったのがこの事業のスタートラインでした。
もしも香りをデータとして保存し、再現することができれば、新しい産業が世界中で生まれるはずです。たとえばテレビの料理番組で視聴者に向けて料理の香りを再現できれば、よりおいしそうに感じてもらえることでしょう。
–現在の開発状況をお聞かせください
松岡氏:すでに香りのデータ化、AI開発、プラットフォームはできていますが、もっと多くの香りをデータ化し、精度を上げていきたいです。香りを確かめるには人間が直接鼻で嗅ぎ分けるのが当たり前ですが、その常識を覆したいですね。
そうなればこれまでの産業が大きく変わり、生活、そして文化も変わっていくはずです。こうした挑戦をしているのは、世界的に見てもおそらく弊社だけでしょう。

研究者はストイックで変わり者

–松岡様はどのような子どもだったんでしょうか。
松岡氏:私の父親は、明け方に会社から帰ってまた早朝に出社するような経営者でした。その血のせいか、私もとことん熱中するタイプの子どもでしたね。ロボット作りに夢中になっていたときにロボット大会があると聞き、挑戦してみたら世界第2位になったんです。
ただ、学校の授業中はほとんど寝ていて周囲からは白い眼で見られていたのに、世界第2位になった途端に「すごいね、信じてたよ」と言われるようになったので、他人の言うことは信じられなくなり、大人の評価なんて気にしなくなりましたね。
–今も、ロボット少年のままですか。
松岡氏:やはり大人になるにつれ、世の中のルールを覚える必要に迫られて丸くなったと思います。
しかしそのことで自分が研究者からどんどん遠くなってしまう気もしていて、今は悩んでいますね。研究者としてはちょっとストイックで変わり者のほうがいいんです。
–経営者としてはどうでしょうか。
松岡氏:正直、経営面ではたくさん苦労をしてきました。大儲けしたこともあれば、口座の残高が尽きかけたこともあります。ただ、口にするのも恥ずかしいようなミスも重ねてきましたが、立ち直る精神力には自信がありますね。
今は、この事業がダメならもう生きる価値もないくらいの想いで事業に取り組んでいます。世の中、ルールは重要だとは思いますが、ルールに従って動くばかりではロボットと変わりません。
香りの研究は私の生きる価値を確かめるためにあり、そこにはルールなんて観念は不要です。ロボットではなく、私はクリエイティブな存在である「人」でありたいと願っています。

認知されていない香りの価値を伝える

–今後の目標を数字でお聞かせください。
松岡氏:事業拡大のために、出資をいただくことを検討しています。また、お客様も急激に増えています。
そのためには現在25名ほどの従業員数を増やし、営業や開発などの部門を強化する必要があります。ゆくゆくは、全員が年収1,000万円以上のプロフェッショナル集団の会社にしたいですね。
高い理想を掲げているためギャップとの戦いが続いていますが、着実にお客様を得ており、製品を認めてもらっているので、前には進んでいます。
ただし事業を続けるためには、弊社のサービス内容をとにかく広く知ってもらうことが大切です。一度広まれば、iPhoneが一気に売れたのと同じことが起きるはずです。たとえば暑い工場や会社にエアコンがなければ、労働組合が黙っていませんよね。それはエアコンというものがあるのを、みんなが知っているからです。
悪臭で従業員や利用者が困っている施設があるとすれば、弊社のサービスによって悪臭を消すことができます。そのことをみんなが知れば、さまざまな施設で導入を検討していただけるはずです。
こうした例を積み重ねることで産業が成り立つので、まずは認知されることを目指しています。
–最後に、読者へのメッセージをお願いします。
松岡氏:レボーンは世の中の当たり前を覆し、香りによって新たな産業を創り出す可能性に満ちています。
そんな未来に挑戦する夢と気概を持ったエンジニアや大学生のみなさん、コンタクトをお待ちしています。また、弊社の理念やサービスに興味を持たれた企業様には、ぜひご一報をいただきたいと思います。

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