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「より多くの患者さんを救いたい」ー朝まで創業者を問い詰めた医師の入社理由

こんにちは。株式会社HOKUTOの採用広報の徳永です。

今回は、HOKUTO取締役の山下颯太さんにインタビューをしました。HOKUTOの役員を務めながら、現役の医師として医療現場に立つ山下さん。そんな彼が医療従事者をユーザーとするHOKUTOでどのような役割を担っているのか、畑違いの医療業界からどのような想いを持ってHOKUTOにジョインしたのか、様々なお話をお聞きしました。医師だからこそ語れるHOKUTOの可能性をぜひ感じてください!

現役医師がHOKUTOにジョインした運命の夜

ー本日はよろしくお願いします。まず最初に、自己紹介をお願いします!

株式会社HOKUTOの山下です。東京のある病院で、医師としても働いています。

ー山下さんがHOKUTOに入社するまでのストーリーをまず聞かせていただきたいです。

幼少期に病気がちで、病院で医師の方と接することが多かったんです。徐々に憧れを持つようになり、将来は医師になって多くの人を救いたいと思うようになりました。そのまま医学部に進み、無事医師になって、研修医2年目の2019年年末に五十嵐に出会いました。

ーどのような出会いだったんですか?

ある日、仲の良かった後輩が個人で100万をある会社に投資したと聞きました。彼に「何の会社に投資したの?」と聞くと、「よくわからないけど、とにかくすごい会社。あいつはやる目をしていた」と話すんです。その会社がHOKUTOだったんですけど、当初は「投資詐欺だな」と思ったのを今でも覚えています(笑)。

後輩に「その投資先の社長に会わせてほしい」と頼み、五十嵐と初対面を果たしました。最初は論破してお金を取り返そうと意気込んでいたのですが、HOKUTOの構想を聞いていくうちにどんどん惹きこまれていきました。結局僕の家で朝まで語り合い、「勝ち筋は何?」「医師じゃないのに何でやるの?」「どういう世界を実現したいの?」といった僕からの質問攻めに対して、五十嵐は一生懸命答えてくれました。当時順調に投資を集めていて勢いを感じ、魅力に感じたこともあって、徐々に僕自身がHOKUTOと関わるようになりました。

ー運命の夜だったんですね。最初はどのような関わり方だったんですか?

HOKUTOには当時現役の医療従事者がいなかったので、どうしても現場目線が足りていなかったんです。なので最初はお手伝い的に、意見を言うアドバイザーのような立場でした。ただ関わっていくうちに僕もどんどんのめり込んでいって、2020年9月の資金調達のタイミングで取締役として正式にジョインしました。

ー医師でありながらスタートアップにジョインするのはかなり大変なことだと思うんですけど、当時の心境を詳しく教えてもらえますか?

当時研修医2年目で、目の前の患者さんの命を救うという医師という仕事にやりがいを感じていました。ただ自分自身、業務の非効率なところややりづらさにモヤモヤを感じていたのは事実です。そんな時に五十嵐と話して、「HOKUTOの構想を実現するとすごいことになる」と直感的に思いました。臨床現場にテクノロジーを導入することで、医師の仕事はもっとやりやすくなる。より正しい意思決定ができるようになり、結果としてより多くの患者さんが助かることになる。とても可能性を感じました。

ー業界のペインを肌で感じていて、事業に共感したのですね。全く異なるビジネスというフィールドに飛び込むことへのハードルは感じなかったんですか?

元々何か新しいことを試すということがすごく好きな性分でした。ただ、医療現場においては、何か新しい検査方法や治療方法を思いついたとしても、目の前の患者さんを相手に失敗前提でとりあえず試してみるということは絶対に許されません。スタートアップの、プロダクトを現場で試しながらどんどん改善するという仕事は自分に合っていると思っていました。不確実性もあるけど、その分自由度も高いビジネスの世界に興味があったので、HOKUTOにジョインすることに迷いは生まれなかったですね。

「多くの患者さんを救う」初心をより大きく

ーなるほど。HOKUTOでは、具体的にどのような役割を担っているんですか?

僕が担っている役割は大きく3つです。

1つ目は「医師に使われるプロダクトを作ること」。医師として医療の現場に立って、HOKUTOアプリを自分で使ったり、周りの医師に使ってもらい、そこで出た声を社内に持ち帰ってプロダクト改善をしています。2つ目は、HOKUTOアプリに掲載する製薬会社への広告営業を担当しています。そして3つ目は、役員としてプロダクトと組織の方向性を定め、五十嵐と共に大きな意思決定を行うこと。五十嵐の一番の壁打ち相手だと思っています。

ー代表の壁打ち相手。

五十嵐はどちらかというと情熱タイプであり、理想を実現するための行動力が異常とも言えるレベルで、それが魅力となって多くの人を惹きつけます。僕も彼の情熱に惹かれた一人なので、凄さをよくわかっています。一方で、ロジカルに実現までの道筋を突き詰めていくタイプではありません。そんな五十嵐の突拍子のないアイデアに対して「それは本当に意味のある施策なのか?」「こうした方がもっと効果的なのではないか?」と問い、ディスカッションをしながら実現までの筋道を作り上げていく。そんな役割を担っていると自負しています。僕は子どもの頃から理屈っぽく、根拠を集めて論理を構築することが好きな「THE 理系」のタイプなので、いいバランスだと思っています。

総じて僕の役割は、HOKUTOに足りないものを補完することです。唯一の医師として、社内に足りていない現場の目線を補う。製薬会社の営業も、医師が話したほうが説得力が生まれます。また、五十嵐の壁打ち相手も、会社を経営していく中で足りない視点を補完することだと思っています。

ー素晴らしいバランスですね。山下さんは普段どのようなことを意識してメンバーとコミュニケーションをとっているんですか?

医師とはどういう存在で、何を考えているのかを社内にインストールすることも僕にしかできない役割の一つだと思っています。なので、メンバーが医療現場の解像度をなるべく高く持てるように、背景も含め具体的に発言するようにしています。一方で、僕の発言が強くなりすぎないようには注意をしています。医師を相手にする会社だからといって、医師が一番偉いわけではない。多様な職種のメンバーと意見をぶつけ合い、いいものを作っていく。「僕の意見を通す」のではなく、議論をすることを日々意識しています。

ーありがとうございます。最後に今後の意気込みをお聞かせください。

僕がHOKUTOという組織に価値を与えられる範囲は今後は狭まっていくと思っています。今は足りないものを補完する仕事をしていて、その足りないものはどんどん埋まっていく。会社が大きくなるにつれ、現役の医療従事者もメンバーとして入っていきます。その変化の速度に負けず、僕自身も価値を残し続けられるよう変化していきたい。医師としても、ビジネスマンとしても成長を続けていきたいです。

1人の臨床医として働き、目の前の患者さんに向き合うことはもちろん重要です。しかし、スタートアップを含むビジネスサイドからのアプローチによって、それとは違った角度から世の中や患者さんに大きな価値を提供できると考えています。医師を目指し始めた頃から抱いている「より多くの患者さんを救う」という想いを、これからはHOKUTOの事業を通じて叶えていきたいので、究極的にやりがいを感じますし、今の仕事に人生をかけてもいいと心から思います。

僕はHOKUTOに入って、夢と目標がより大きくなりました。世界中の医療従事者を救い、その先にいる多くの患者さんを救うという壮大なミッションに共感する方は、ぜひHOKUTOで一緒に働きましょう!

ーありがとうございました!

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