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【代表インタビュー】メタバース時代の到来を早める、アバター領域に特化したM&Aとバリューアップを手掛けるcocone connect

2021年4月に設立したcocone connect株式会社。
親会社であるココネ株式会社からの独立の背景や来るメタバース時代にどのような取り組みを行っていくか、M&Aの狙いなどを代表の冨田にインタビューしました。

【人物紹介】
cocone connect株式会社 代表取締役社長
冨田 洋輔

スクウェア・エニックス プロデューサー、グリー株式会社にて事業部長や海外事業立ち上げを経てココネへ。2020年よりココネ株式会社代表。

世界中のデジタルIPを集め、日本発のメタバースカンパニーを目指す

cocone connect株式会社(以下cocone connect)では、どのような事業を展開しているのでしょうか?

アバター業界のリーディングカンパニーである「ココネ株式会社」から、投資やM&A部門をカーブアウト(スピンオフ)した新設ベンチャーです。世界中が注目し参戦が加速するメタバース時代に、「日本発のメタバースカンパニー」として名乗りをあげることを目指しています。

ココネ株式会社では、ほぼゼロからイチまで完全内製してきましたが、cocone connectでは既に世の中にある、同じ志を持つ他社のアバターサービスやIPに、投資や事業の譲受(M&A)で関わっていきます。真の価値が発揮するためにハンズオンで再生(ターンアラウンド)していくことや、IPを活かして新規サービスとして仕掛けていきます。

自社でゼロから生み出すのではなく、外部のサービスと統合(M&A)していく狙いは何ですか?

メタバース時代を目指し、世界中の企業がこの領域に参戦しています。その速度も加速しています。あの世界のトップ企業の一つであるFacebook社すら社名を「Meta」に変更しメタバース・ファーストを掲げはじめました。私たちとしても可能な限り成長速度をあげ、多様性なサービスと仲間を集める必要があります。

日本・アジア・世界で同じ夢を描き、挑戦しているサービスやクリエイターたちと協力しながら、カルチャーやサービスを進化させ、高みを目指していきます。


「デジタルの世界が、リアルよりも大切なのが常識」な時代が来つつある。

メタバース時代の新しい世界を築くことを目標に掲げられていると思いますが、それは一体どのような世界なのでしょうか?

メタバースの定義は世界中で議論されていますが、私たちは「デジタルな世界が、リアルよりも大切で楽しい世界と感じる人が多い時代」だと考えています。

リアルよりもデジタルの世界で過ごす時間が長くなり、交友関係も多様化し、経済的な活動も行われ、資産も持つのが「当然」となる時代です。

遥か未来の話かもしれませんが、兆しは少しずつ感じます。たとえば昨年、Nintendo Switchの『あつまれ どうぶつの森』が登場した際に、コロナ禍で出会いが減ったことも影響してか、ゲーム内で結婚をされる方もいらっしゃいました。ゲームで出会うのは以前よりあったことですが、新しいなと思ったのは「私がウエディングプランナーやります!」「私はドレス作ります!」「じゃあ私は写真撮りますね!」といったように、仮想空間内で職業や経済が自然発生的に生じていたことです。しかも、それがある一部での事象ではなく、世界中で観測できたことです。

それは驚きですね…。

私たちも『ポケコロ』をはじめ10年以上運営していますが、「アバターの洋服は、リアルなハイブランドのバッグやお洋服よりも大切なものです」とおっしゃられるお客様に多数お会いしてきました。

アバターアイテムが単なるデジタルのアイテム(データ)ではなく、憧れと愛着にあふれているのです。

私たちが手掛ける事業が”単なるアバターアプリで終わらない”ことは確信していましたが、コロナ禍を経て、メタバースという概念も世界中で注目されるなど、向かう先が明確になりました。

今こそ、私たちが思い描いてきた「デジタルの新世界、新大陸」を目指すことを掲げるときが来たのです。

なるほど、それが‟新しい世界を創る”に踏み切った背景というわけですね。

コロナが収まればリアルの大切さや盛り上がりはまた戻り日常となると思います。ただ、人々が経験したこのデジタルシフトは一過性のものでしょうか?

私は流れは不可逆で、デジタルの世界で過ごす時間は増えることはあれど、減ることはないと思います。

デジタルで過ごす時間が長くなるほどに、デジタルの世界への想いや愛着は益々高まります。

デジタル世界で自分らしさを表現するのにふさわしいファッションが必要ですし、それを手に入れるための経済活動も発生します。世界中で自分にピッタリな人と出会い、恋をし結婚もする。自分だけの、ときにパートナーと居心地の良い空間も当然用意されているし、ほしければその所有権も持てる。

その未来の実現は、どれだけ先で、どれほどの時間が必要かは分かりませんが、今の時代に生きる人間として、その未来を到来を早める努力をすることに情熱を傾けています。

cocone connectはそれを実現させるためのノウハウ(資本・人材・知恵)を結集(コネクト)させているんです。

「恋愛」はメタバース時代の必須テーマ。

注目された外部サービスやIPの具体例を教えていただけますか?

ココネとして外部から仲間になっていただいた事例としては2019年『ハンゲーム(現ハンゲ)』、2020年『リヴリーアイランド』 があります。

2021年cocone connectとして独立してから手掛けた事例は『農園婚活』『セルフィ』の2サービスとなります。

『農園婚活』に着目された(買収した)理由をお教えいただけますか?

メタバース時代に「恋愛」は必須テーマだと考えていました。

ココネ本体では参入できておらず、既ににいるお客様の考えや気持ちをぜひ確認したい、その運営で必要なノウハウもあると考察しました。同時にアバターが主力マネタイズモデルでしたので、ココネが持つノウハウを投入することでシナジーが出せると考えています。

デジタル空間での恋愛というものがあまりピンと来ないのですが、デジタル世界で恋愛は重要なのでしょうか?

どんなにテクノロジーが進化しても、人の本質は変わりません。平安時代の源氏物語でも、ルネッサンスのシェイクスピアでも「恋」は人を虜にする普遍的なテーマです。

デジタルの世界でも人は人です。コミュニケーション、そして恋は不可欠です。

デジタルの世界がリアルよりも素晴らしいのは、とてもフラットなことです。

年齢も性別も国籍もも、持って生まれた身体的特徴やハンディキャップからも解放され、自分が最も自分らしくあれます。だからこそソウルメイトたる、本当の自分を理解して受け入れてくれる人は仮想空間でこそ出会える可能性が高まります。

そして恋を加速させるための装置、マッチングアプリの登場によりパートナー探しや結婚に革命的な変化が訪れたように、仮想空間で恋愛・マッチングも重要となるはずですし、その後のパートナーとの幸せな暮らしを充実させることもまた重要なテーマになるはずです。そこへ向かう第一歩として、いまある仕組みやお客様を理解して、次のサービスを構築していくのか、『農園婚活』を通じて追求しています。

メタバース時代に「ブランド」はどう生まれるか

『セルフィ』についてはどうでしょう?

「セルフィ」は今年15周年を迎え、全世界1,300万人が遊んだアバターサービスです。弊社とは完全に同カテゴリのサービスでしたので、先輩サービスとしてリスペクトしつつ、常に良きライバルとして、しのぎを削ってきた作品です。

ジークレスト株式会社様とも協議を重ねながら、最前線で手がけられてきたデザイナーさんやディレクターの皆様から、「(ココネなら)セルフィの未来を託すのにふさわしい」と仰っていただき、想いを引き継ぎました。

どこに可能性を感じていたのでしょうか?

メタバースの時代に、ブランドはどのように生まれるのかを考えています。

Gucciが100年前のイタリアで高級革職人として始まったように、デジタルアイテムがブランドとなるには作り手の想いやセンスと同様に、期待に応え続けた信頼の歴史が必要だと考えています。

セルフィは日本のカルチャーを反映し続けてきた15年の歴史があり、世界にもファンがいるサービスです。これはIP・ブランドとなりうる作品だと考えていますし、日本発のメタバースブランドとなれる可能性があると思っています。

なるほど、グローバル市場への挑戦でもあり、メタバース時代のブランドへの一手でもあったんですね。

リアル世界のブランドがかならず、メタバース時代にブランドになるとは限らないと思っています。自分たちが手掛けるものが次の100年を代表する作品にならないとは限らないです。

新時代、新世界、新大陸には可能性が満ち溢れていますし、そこでモノになるように日々議論と準備を重ねています。

デジタルの世界にも居心地の良さが必要

IPの価値を高めるため、どのように取り組むのでしょうか?

全く違うものに作り変えていくというよりは、そのサービスがもつ本質的な価値を見抜き、私たちがもつ運営ノウハウを活かして磨き上げています。まだ成功事例を挙げられませんが、今の時代に適したデザインやマーケティング、テクノロジー、コミュニケーションを取り入れながら、新しい価値を提供していきたいと思っています。

なるほど。別の記事で拝見しましたが、「テーマパーク運営に近い」と表現されていましたよね?

まさにテーマパークであり、お洋服ショップや雑貨屋さんであり、カフェであると考えています。デジタル世界で自社の商品を開発し、施設や店舗をもっているのです。手に取るにふさわしい商品を用意するだけでなく、手に取りたくなる場所、着てでかけたくなる空間や居心地の良い場所もすべて用意すします。憧れや気持ちよさ、‟おもてなし”をすることで人が集まってきて、素敵な出会いが生まれます。私たちの提供しているアバターサービスはスマホアプリですが、デジタルの街づくりをする建築業であり、ファッションアパレルであり、接客・サービス業のすべてを行っています。

『農園婚活』なら「恋をするのにふさわしい場所は、どんな場所であってほしいか」「この場所でどんな気持ちで会って、どんな気持ちでデートをするのか」といったことを一つひとつ考えながらサービスに落とし込んでいます。エンタメ的な雰囲気で会いたい人もいれば、オシャレな場所でお話したい時だってあるように、デザインもUXも思想やバリエーションを持ちながら、お客様の気持ちに応えられることを目標に掲げて、IPが持つ真の力を解放すべく手を入れています。

なるほど。その中で自分たちも新しいデジタル世界の実現に必要なノウハウを吸収していこうというわけですね。


メタバース時代の到来を待つか、時代を早める側に回るか。

ひとつ気になっているのが、メタバース時代がいつ来るのかということです。

メタバース時代への変化はすでに始まっています。

デジタル世界の方が大事だと思う人、デジタル世界で過ごす時間が長い人の割合は増え続けています。マインクラフトやFortniteがリアル世界よりも大切だと感じている子どもたちが大人になりビジネスを手掛けるころ、おそらく10年後には、デジタルの重要さは決定的なものになっていると思います。

またコロナのような外部要因でもさらに時代は加速します。コロナはデジタル時代を10年進めたと言われますが、その実感があります。今後もそのようなことが無いとは限らない。

仮想通貨やNFT(Non Fungible Token)アートのようなものも、既存の価値観にとらわれないZ世代を中心に支持され、全世界でポジションを確固たるものにしはじめています。資産として純金を持つよりも、デジタル資産の方が良いと思っている人はすでに一定の割合います。

この流れは不可逆です。

確かに…。そう考えると、思った以上に時代は加速していますね。

もちろん、時代の流れに期待するだけでなく、私たちもデジタル世界を創る努力をしていくことが大切です。

未開拓の領域なので成功が約束されたものではありません。

ですが、私たちは本気でメタバース時代の到来を確信しています。

その未来への賭けが当たるのだとすれば、これからぶつかり悩む全ての経験は、未来では当然必要で重宝されるスキルに違いありません。

「こんな未来が来たらいいな」と願うだけではなく、「その未来創り、携わってみてもいいな」という想いを持つ方であれば、やりがいがあると思います。

今後の可能性を考えるとワクワクしますね!本日のインタビュー、どうもありがとうございました!

こちらこそ、どうもありがとうございました。

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