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「核融合の実現が具体的になってきている」研究に30年以上を費やす田村さんが、Helical Fusionに参画した理由

こんにちは!株式会社Helical Fusionの採用担当です。
本日は、研究開発の田村さんにインタビューをしてまいりました。

  • ヘリカルフュージョンに参画した経緯
  • 核融合の研究に携わる理由
  • 今後の展望

についてお話して参りますので、「世界に大きなインパクトを与えたい方」や「核融合実現を自分達の手で成し遂げたい方」はぜひ最後までご覧ください。


研究開発・田村さんプロフィール

1988年東北大学大学院工学研究科機械工学二専攻博士課程前期課修了後、日本電気株式会社に就職。3年間従事した後、1991年に文部省核融合科学研究所(現自然科学研究機構・核融合科学研究所)大型ヘリカル研究部に採用され、現在に至るまで、核融合システム研究に従事している。2024年4月株式会社Helical Fusionに参画。

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ー核融合に興味を持ったきっかけを教えてください。

約30年前の大学時代に、ITERという新しい核融合実験炉を作る話で科学研究費に大きな予算がついて核融合研究がブームになった時期がありました。私が所属していた研究室もその一環として、核融合炉に関連する機械の強度や破壊に注目して研究していたんです。私自身も卒業論文や修士論文では、核融合炉の問題点を取り上げ、それに対する解決策を提案していたりと、核融合には、大学の研究室時代から関わりがありましたね。

ーHelical Fusionに入社をした背景を教えてください。

元々、代表取締役CTOの宮澤、取締役の後藤とは、10年以上前から同じ核融合科学研究所で働いていました。そこで始まった次世代の核融合炉の設計研究プロジェクトに、同じグループとして参加したんです。

そのプロジェクトに10年以上携わった後、宮澤がHelical Fusionを立ち上げ、後藤も参加することになり、私も誘っていただいたのですが、初めは研究所にとどまりました。しかし、その後、研究所の環境が変わり、これまでの研究を継続するのが難しくなったため、Helical Fusionに転職したという経緯です。

自分自身のキャリアとしても集大成になってくるので、これまで培ってきた知識を活かして、キャリアを終えたいという想いがあり、Helical Fusionの目指す方向と私のスキルが一致していたため思い切って転職を決意しました。

ー田村さんから見た代表取締役CTO/宮澤さんと取締役/後藤さんはどんな方ですか?

宮澤は核融合科学研究所時代から「アイディアマン」で、次々と新しいアイディアを生み出す人です。ただ、プロジェクトを進める中で、新しいアイディアを採用するのは全体への影響が大きいので、研究所時代は「ちょっと待って」と止めるのが大変なくらいでした。

Helical Fusionを創設してからの宮澤は、目的を絞り、目標が固まるとそれに向かって突き進むようになったと感じています。今でも新しいアイディアをどんどん出していますが、進む方向がチーム全体にも明確になっており、非常に心強いリーダーだと思います。

後藤は、まさに「オールマイティー」という言葉がぴったりの人で、専門分野としても物理的な分野、工学的な分野、さらに実際のもの作りまでできてしまうので、とても尊敬しています。

“突き進むリーダー”“何でもできる取締役”がいるので、非常に安心して働くことができています。

ー田村さん自身の得意とする分野を教えてください。

核融合炉の中でも特に超伝導マグネットの機械的な構造・強度・設計を専門に研究をしてきました。また、核融合科学研究所の大型ヘリカル装置(LHD)には建設初期から携わり、設計から現場監督的な仕事の経験もあります。

最近では、ヘリカル型核融合炉の超伝導マグネットシステムに関する研究をしており、強大な電磁力が働くマグネットをいかに軽く、強く、かつ簡単に作るかを探求しています。

ーどんな人がHelical Fusionに向いていると思いますか?

研究開発側とビジネス側のそれぞれに優秀な人が集まった組織です。全員が核融合の実現に本気で取り組んでおり、議論することもありますが、それを次のステップに活かしているような環境です。意見が合わないことがあっても、しっかりと議論できる方は向いていると思いますね。

また、代表の宮澤を筆頭にとてもスピード感のある環境です。それについて来ていただける方はご活躍いただけると思います。

ー核融合に長年携わられてくる中で、想いが強くなった瞬間や続けられている理由を教えてください。

核融合技術はよく「いつまでも30年後」と言われていますが、私が大学で勉強していた頃から、そして核融合研究所で働いている間も同じように「30年後」と言われ続けていました。40歳の頃、再び「30年後には」と決めた時期がありましたが、明確な建設計画まで進むことはなかったです。


しかし、十数年前にはじめた次世代の核融合炉プロジェクトに参加して、具体的に実現できる可能性が見えてきたところが大きいと思います。その中でも、Helical Fusionは2034年を具体的な目標として掲げており、5年後10年後の自分のキャリアがあるうちに、核融合炉実現の過程を見届けられる可能性があることが、大きな動機になっていますね。

ーHelical Fusionで成し遂げたいことを教えてください。

最終的な目標はもちろん核融合炉を実現させることです。短期的なスパンで見ると、現在はSBIR補助金を利用して、ヘリカルコイルを実際に製造し、磁場を出してプラズマをつけるという計画が進んでいます。高温超電導でヘリカルコイルを作って実際に磁場を出すことにまだ疑念を持つ人もいるのですが、その疑念を払拭し、成功させることが直近の目標です。

ー最後に一言メッセージをお願いいたします!

スタートアップというと、将来が不安に感じる方も多いと思います。しかし、Helical Fusionでは強力なビジネスサイドで、体力的にもどんどん強くなってきているので、将来は安心して良いと私自身は感じています。

核融合の実現に向けて一緒に挑戦したいと感じていただけた方からのご応募お待ちしております!

ー田村さん、ありがとうございました!

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