こんにちは。ブルーモ証券代表の中村です。
ブルーモ証券は2026年6月9日で創業4周年を迎えました。
ちょうど1年のタイミングで振り返りと今後の展望をまとめているので、今年もやっていきたいと思います。
創業4年目の振り返り
この1年間を振り返ると、やはり大きかったのはブランドリフレッシュで、「ブルーモ証券」の外からの見え方が大きく変わり、ビジネス的にも「カジュアルな投資アプリの会社」から「本格的なウェルスマネジメントの会社」に転換していきました。
事業の進捗
四半期ごとに何があったかを振り返ると
- Q1(25/6-25/8):
マネーフォワードと連携開始
多要素認証を必須化
個別株の売買機能を追加 - Q2(25/9-25/11):
すごいベンチャー100に選出
AIサマリー機能を追加
投資運用業登録
ブラックロックと提携して世界水準の運用サービス「ブルーモコア」をリリース
ブランドリフレッシュを実施してHPを全面リニューアル - Q3(25/12-26/2):
ブルーモコアに機能追加
ウェルスマネジメントサービスとして資産運用相談の受付を開始
YouTubeチャンネル登録者数1万人突破 - Q4(26/3-26/5):
債券運用サービス「ブルーモインカム」をリリース
パスキー認証を導入・必須化決定
マネーツリーと連携開始
YouTubeチャンネル登録者数4万人突破
この1年は「攻め」と「守り」のどちらの施策も走らせ、そのどちらも「責任ある証券会社・運用会社・アドバイザー」になるためのものでした。
昨今、証券業界では口座への不正アクセスが増加し、その対応として業界全体としてフィッシング耐性のある認証手段(≒パスキー)への移行・必須化が求められていました。
ブルーモ証券では、お客様の資産を守ることを最優先に考え、オンライン証券としては正直デメリットもある(一部ユーザーを失う可能性のある)パスキー必須化に踏み切りました。
攻めの施策としては、世界最大の運用会社ブラックロックと提携した新サービス「ブルーモコア」「ブルーモインカム」のリリース、そしてブランドリフレッシュに伴う「手軽な投資アプリ」路線からの脱却と、「本格的なウェルスマネジメント」路線への転換です。
これまで「コピー機能のある使いやすい投資アプリ」というイメージだった弊社が、「世界最大の運用会社と提携しつつ本格的な資産運用サービスを提供」と言ってユーザーがついてくるのか提供を開始するまで分からなかったのですが、結果的にリリース後にお客様からの預かり資産は急拡大し、資産運用のご相談も数多く寄せられました。
また、過去1年はインターンと二人で始めたYouTubeチャンネルが4万人以上の登録まで成長し、YouTubeチャンネルを通じてブルーモ証券を知ってくださった方も増えてきました。
信頼形成が重要な投資・資産運用の領域において、こうした動画メディアで成果を出すことは非常に重要だと感じています。
ブラックロックの助言で提供する「ブルーモコア」
チームの進捗
創業4年目は引き続き人員が拡大し、前期末比で+80%という人員増になりました。会社として手がける領域が、これまでの証券会社としての役割だけでなく、運用会社のライセンスも取り、YouTubeメディアも運営し、さらに運用アドバイザリーも提供するようになったので、必然的に「一人目」ではあるもののポジションにつく人が増えました。
実は創業4年目にして初めてのPdM(プロダクトマネージャー)も採用しており、まだまだ一人目の多いフェーズの会社ではあります。人数構成で言うと、引き続きエンジニアが半分近くを占めるテクノロジーの会社ですが、事業サイドで証券オペレーション以外にも様々なロールでの採用が増えたような感じです。
また、少人数組織で業務を効率的に回すため、AIの業務導入も積極的に行なっています。エンジニアチームはClaudeやDevinなどでダイレクトにコーディングに生かしているほか、事業サイドもコンテンツ生成や資料作成はAI活用で生産性が飛躍的に向上しています。私自身も外部向けにAIトレンドを語ることが仕事の一部であったりするので、この辺りのAI導入は手を動かして積極的にやっています。
ブルーモ証券の組織やAI活用については、COOの吉岡とVPoEの下村がまとめてくれているので、こちらも是非ご覧ください。
創業5年目の展望
大転換したブランドイメージとサービス内容での手応えをもとに、創業5年目の目標は「上位層向けの高品質な資産運用サービスとしてのポジションを確立する」ことにしたいです。
自社でYouTubeチャンネルを開始し、新たなブラディングのもとで資産運用相談を受け付け始めたところ、想定を超える多くのお客様からご相談をいただきました。
その中で感じたのは、日本の家計金融資産の大半を構成する「高齢層」「富裕層」の資産は、インフレに追われて危機意識はあるものの、まだ投資に動き切っておらず、さらにそこには満たされていないニーズが存在するということです。
こうした資産運用の大きな課題を受けて、ブルーモ証券はプロダクト面では「カジュアルな投資アプリ」から「対面アドバイザーとも共存する資産運用プラットフォーム」への転換を進めていきます。
このために今期は以下の課題に取り組みます。
- 対面アドバイザーが資産運用サービスを提供できるためのプラットフォーム開発(現在の証券サービスの延長として)
- アドバイザーのニーズを正確に把握しつつ、自社に寄せられている相談需要に応えるため、自社アドバイザー組織の立ち上げ
- 富裕層・高齢層向けに必要な商品の取扱い追加や新サービスの開発
- 集客・信頼獲得のチャネルとしてのYouTubeチャンネルを中心とした自社メディアの強化
一般向けにリリースをする前にこの記事で示せることに詳細は面談の場などでお話しできればと思いますが、5年目は様々な新サービスや新しい事業展開を予定しており、単なる「投資アプリ」スタートアップとは全く違うところにブルーモ証券として届く予定です。
AI時代に改めて「テクノロジー企業」と「スタートアップ」であるために
ブルーモ証券は証券会社ですが、同時にテクノロジー企業でもあります。
ただ、AIの進化によって「テクノロジー企業である」とはどういうことかを、改めて考え直す必要が出てきていると思っています。
これまでは、特定の課題を解くデジタルプロダクトを作るだけでも大きな価値がありました。しかし今後は、ポイントソリューション的なプロダクトの価値は相対的に下がっていく可能性があります。少なくとも今後1〜2年は、ハイパースケーラーを中心にAIへの巨額投資と開発競争が続き、その過程で生まれる多くの中小プロダクトは、より大きなAI基盤やプラットフォームに置き換えられていくはずです。
その中でテクノロジー企業として残る道は、AIを使って大量にプロダクトを生み出すか、AIで徹底的に効率化したバーティカルな事業を作るか、あるいはAI基盤の導入そのものを支援するか、という方向に寄っていくのだと思います。AIはクラウドと同じように、今後のテクノロジー企業にとって必須の要素技術になります。ローカルLLMやAIエージェント管理を含めて、AIを使いこなせない会社は、徐々に「レガシーIT企業」になっていくという危機感があります。
では、その時代に何が差別化になるのか。最後に残るのは、顧客基盤、ブランド、そして実行オペレーション力だと思っています。金融領域では、良いプロダクトを作るだけでは足りません。信頼され、顧客に届き、日々のオペレーションまでやり切って初めて価値になります。
だからこそ、改めて「スタートアップであること」が重要です。スタートアップとは、普通の会社とはリスク・リターンの天秤が違う組織です。一見すると無謀に見える施策でも、大きなリターンがあるなら取りに行くべきです。例えば「自社でYouTuberをやって顧客獲得する」というのは、普通に考えると証券会社としてかなり変な施策です。ただ、変だからこそ誰もやらないし、誰もやらないからこそ差別化になります。
もちろん、何でも無謀にやれば良いわけではありません。状況証拠から筋の良い仮説を立てることは大事です。ただ同時に、「自分たちはちゃんと無謀なチャレンジをしているか」は常に問い直したいと思っています。
スタートアップは、数を撃たないと当たりません。小さくても良いので、チャレンジの数を一つでも増やすことが、会社を前に進めます。
そして、チャレンジが増えれば失敗も増えます。それは当たり前です。失敗したら反省して、1日で忘れて、次に行く。
失敗を恐れて動きが止まることの方が、スタートアップにとってはずっと危険だと思っています。
ブルーモ証券4周年パーティーにて
一緒にやらないか
そして毎年変わらずお伝えしていますが、ブルーモ証券は現在全力採用中(の状態で5年目に突入)で、一緒にやってくれる仲間を探しています。
現在出ているポジションだけでなく、やる気と体力があって志に共感してくれる方にはポジションを色々用意できると思います。是非、興味を持っていただけた方は一度カジュアル面談に応募ください!