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【COO・山下有紀 インタビュー】スタートアップからスタートアップへ。観光業界に再度チャレンジしようと決めた理由

J-CATのオブザーバーとしてCEO・飯倉の壁打ち役を担ったのち、2022年9月に正式に役員としてJ-CATへとジョインしたCOOの山下有紀。観光体験サービスの立ち上げ経験をフルに活かし、マーケティング、プロダクト、インバウンドの3事業を担当しています。「自ら事業を立ち上げるつもりでいた」と話す山下がJ-CATの執行役員となるまでの経緯や「Otonami」への想い、今後の展望について聞きました。

旅⾏・観光は⽇本が世界にプレゼンスを発揮できる産業のひとつ

ーJ-CAT にジョインするまで、どのようなお仕事を経験してきたのでしょうか?

2013年に新卒で入社したのが、⼤学時代からインターンをしていたVoyaginです。CSの⽴ち上げや事業開発を手がけ、執⾏役員までやらせていただきました。2020年の完全楽天グループ⼊りを機に業務委託になり、国内向けの観光体験サービスの⽴ち上げを担当しました。

ー飯倉さんとはどのようなつながりがあったんですか?

飯倉とは知人を介して出会い、家が近いこともあって事業のアドバイザーとして壁打ち役をやっていました。徐々に事業の深部に関わるようになり、飯倉からも「J-CATにジョインしないか」と誘われていましたが、当時は自分で事業を立ち上げようと考えていました。それが正式にジョインすることになったのは、飯倉や円谷の想いが“本物”だと感じたことのほか、いくつか理由があります。

まず、コロナ禍をはじめとした暗いニュースが続くなか、⽇本が世界に対してプレゼンスを発揮できる産業のひとつが旅⾏・観光業だと思ったことです。J-CATが育ててきたハイエンド体験プラットフォーム「Otonami」のサービスが、そこに貢献できるポテンシャルを持っていると感じました。また、⽇本の観光や伝統産業をテクノロジーの⼒で変えるという⽂脈や理念において、旅⾏領域におけるこれまでの自分の経験が活きると考えました。

「日本の魅力を伝えたい」と思ったシアトル留学が原点

ーJ-CATの事業に活かせると感じた山下さんの”これまでの経験”とはどのようなものでしょうか?

学生時代のアメリカ・シアトルへの留学経験です。現地のコミュニティにいきなり入るのは難しいのですが、運よくそこで日本好きが集まるコミュニティに入ることができました。多くの人が遠く離れた日本に興味を持ってくれることに感動し、きちんと日本の魅力を伝えていかなければならないと痛感しました。わざわざ長時間飛行機に乗って日本に来て、「日本サイコー!」と言ってもらえる奇跡を大切にしたいと思ったことを今も覚えています。

ー実体験に基づいてJ-CATの事業に魅力を感じたのですね。J-CATではどのような業務を担当していますか?

大きく分けて、マーケティング事業・プロダクト事業・インバウンド事業の3つを担当しています。マーケティング事業では、新規ユーザーの開拓やリピーターを増やすための施策や運用、今後の戦略などを策定・実行しています。プロダクト事業では、ユーザーにとって使いやすい仕様や価値を向上するための新機能の立案・実装ディレクションなどを手がけています。そして、2022年秋から本格的にスタートしたインバウンド事業では、責任者として事業開発をリードしています。

Otonamiが持つポテンシャルに可能性を感じて

ー今、山下さんが注力していることは何でしょうか?

個人的には今後、インバウンド事業の比率が大きくなっていくだろうと予想しています。外国人を日本に呼び、お金を使ってもらう――外貨を稼ぐという点で、観光領域は非常に高いポテンシャルを秘めています。

私は福岡県久留米市の出身ですが、内側から地域のよさを発信し続けたり、新しい魅力を発見したりすることが簡単ではない現状が見てとれます。しかし、外国人が訪れたり他の地方の日本人が旅行に来たりすると、「この地域も魅力があるのでは」と気づくことがあるのではないでしょうか。外から刺激が加わることで、地域おこしや地域創生のきっかけにつながるかもしれない。人の流れが変わる、今まで注目されなかった地域が目的地や観光地になるというのは、インバウンドツーリズムの大きな可能性です。

ー今後、どのようなことを目指しているのでしょうか?

地域の魅力を発掘しなおすことは、私たちが目指すことのひとつです。ハイエンドな‟コト体験“だけでなく、「この体験をやってみたいからあそこにおでかけしてみよう」という、ユーザーの行動に影響を与えるサービスにしていきたいと思っています。

この点は、インバウンドにも国内ユーザーに対しても持っているポテンシャルです。いわゆる観光地だけではない魅⼒的な場所やヒトにスポットライトが当たることで、その地域や事業に携わる⽅が盛り上がってくれたら嬉しい。J-CATのサービスから魅力を見直すムーブメントが伝播して、地域が内側から変わるきっかけになれば、そしてユーザーの意識と行動の変化を促せたらと考えています。

ハイエンド体験の提供で業界の先駆者を目指す

ー山下さんが考える、J-CAT の使命とは?

前述したとおり、⽇本には魅⼒的な場所や歴史ある技術・モノがたくさんあるにも関わらず、その価値が知られていなかったり、うまく伝わっていなかったりすることが多いと感じています。旅行・観光業界はもちろん、文化や美術、伝統工芸などに携わる事業者の想いや熱量を、体験を通してユーザーに感じていただくことで、⽇本⼈がまだ知らない⽇本の魅⼒に興味を持ち、発⾒するきっかけになってくれたらうれしいですね。

さらに「Otonami」では、日本の伝統産業だけにとどまらず、海外の文化を取り入れる、現代に寄り添ってアレンジするなどして生まれた新しいカルチャーもまた、魅力あふれる日本の姿として発信していきたいと考えています。伝統文化をITで守り伝えることと同時に、新しく誕生する文化にも視野を広げることで、ユーザーにより幅広い感動体験をお届けしていきます。そして、魅⼒ある事業者様の体験に適正な価値を付加し、⽇本の伝統や観光産業に携わる⼈々が活き活きと働けるような世界を作っていきたいです。

ー「Otonami」の大きな特徴は何でしょうか?

インバウンドツーリズムは⽇本の観光産業にとって重要で、深く相互に関わるものだと考えています。⽇本の観光コンテンツはラグジュアリーに対応できるものがないといわれています。それを覆すのが、J-CATが誇る厳選された非日常体験プラットフォーム「Otonami」です。⽇本の魅⼒を深く体験できるコンテンツを通して、より多くの世界のラグジュアリー層の⼼をキャッチしたい。さらには、ラグジュアリー領域のロールモデルとなっていきたいです。

ー山下さんにとって観光業界で働く魅力とは何ですか?

私にとって旅行とは、ライフスタイルと切っても切れない関係です。旅行・観光業界は先人たちが積み上げてきた歴史や豊かな自然の上に成り立っている業界で、日本の戦略ドメインになりえるものではないでしょうか。

近頃、日本の将来について暗いニュースばかりが目につきますが、「デジタル×観光」「観光×富裕層」というドメインは、将来のひとつの希望になると信じて取り組んでいます。そんな魅力的な仕事に自分の時間を費やしたいと思いました。J-CATのスタッフは皆、業界に対する想いやサービス愛が強いので、一丸となって伝統産業・観光業界をテクノロジーの⼒で変えていきたいと思っています。

スタートアップならではのカオスを楽しもう

ー最後にJ-CATで働く魅力を教えてください。

自分たちが考えたものを実現していく面白さを体感できるのは、設立したばかりの会社だからこそ。初期のスタートアップフェーズで成⻑を感じられる環境に⾝を置きたいと思ってる⽅にはぴったりなはずです。

個人的には先が見えないから面白いと思っていて、実際にコミットした分だけ描いたことが現実化されていきます。「自分で作っていこう」というマインドやオーナーシップを持っていれば裁量を持たせてもらえるし、成長できる環境も素材も転がっています。

J-CATは旅⾏の会社ではなく、ITの会社です。イシュードリブンで業界の課題をテクノロジーを使って解決したいという⽅にはとても働きやすい会社です。スタートアップならではの“カオス”を楽しめる⽅にぜひジョインしていただきたいと思います。

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