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【社員インタビュー】国際物流会社からITベンチャーに入社したフィールドエンジニアに入社理由や今後の抱負を聞いてみました

今回のインタビューは10月入社の新メンバー。現在ハードウェアチームのフィールドエンジニアとして勉強中の吉田さんです。前職は国際物流会社という異業種からの転職に踏み切ったわけなどを聞いてみました。

吉田さんインタビュー

■前職は国際物流会社で輸入を担当

ー本日はよろしくお願いいたします。吉田さんが入ったのは10月ですよね。

あっという間に2ヶ月くらい経ちましたね。2ヶ月の感想は正直自分が今何やってるっていうのがまだ見えてはないというか、とりあえず闇雲にやってるような形で。入ってみたら入ってみたでいろんなことがあって、とりあえず目の前のことをやるしかないという印象です笑

ーそうですよね、ちょうど入社されたタイミングが忙しい時期だったし、博報堂フォーラムもあったし、スキャナの出荷もあったしで、あちこちに駆り出されているなーという印象は外から見ててもありました。ほんとお疲れ様です。

今のお仕事の話は後ほど聞くとして、今までどんなお仕事をされてきたのかうかがってもいいですか?

もともとは大手の物流会社で輸入貿易の担当をやっていて、外国から来た貨物を国内に流通させる手続きなどをやっていました。外国の貨物って内国の貨物に通関(税関を通すこと)を切らないと世の中に出回っちゃいけない、大きくざっくりと説明するとそういうルールがあるんですね。その通関の手配と国内のエンドユーザーまで届ける物流の部分を担当していました。

外国からの貨物にもいろいろあるんですが、その中でも私は機械や半導体がメインでクライアントも大手企業が多かったです。他のチームでは食品を扱っていたり、アパレルだったり、ほんと品目はさまざまでした。全世界各国に物流拠点があったので、いろいろな拠点から貨物が毎日のように届いていましたね。

ーすごいですね。私が物流には関わったことがないのであまりイメージできていないんですが、例えばタイで作ったものをタイの拠点で受け取って、日本に送る手配をして、それを受け取って通関して日本のクライアントまで運ぶ、というイメージであってますか?

そうですね、大体そういうイメージです。例えば自分達の会社のタイ法人が、タイのお客様からの貨物を輸出します。それを日本の自分達が輸入して届ける、その逆も然りで日本から輸出する場合もありますし、自分達の法人以外の貨物の通関だけ対応するという場合もありました。いろんな連携の仕方がありましたね。

ーそうだったんですね。物流ってほんとに生活に欠かせないし、すごく大切なのでいいお仕事をされていましたね。でも、海外のあちこちとやりとりしたり、貨物も多そうだし大変そうな印象を受けました。

確かにそういう面もありますね。今欲しい情報があっても、アメリカだと時差で今は寝ているから連絡してもすぐには返ってこないなとかはざらにありましたし、そういうこともスケジュールに入れて案件を回す必要がありました。大体1日1日ですぐ対応していく案件が多くて、基本的なスケジュールを説明すると、貨物が到着した日が1日だとすると、その翌日か翌々日にはもうクライアントのところに届けるようなスケジュールで組んでいるので、1回1回のサイクルはとても短いんですね。だから到着日に何か確認することが発生してしまうとあと2日しかないのに現地と連絡つかない状況になったりしてバタバタしていました。

ーそんな中で印象に残ってる出来事は何かありますか?

そうですね、普段は機械などの貨物がメインでしたが、食品も担当することがあって。毎年11月にボジョレーヌーヴォが解禁されるじゃないですか。そのボジョレーワインを輸入するのは結構大型のプロジェクトで、それを毎年会社で請け負っていたんです。その担当が振られた時は、普段食品は扱っていないのでやり方が全然わからなかず、あちこちに聞いて周りました。食品には食品の通関の仕方がやはりあって、例えば食品申請をしてから通関を切らないといけないとかそういうルールがあるんですが、そういう基本もわからなかったので各所に電話して聞いたり、社内を駆け回ってやり方を教えてもらったりバタバタしたのが印象に残っています。

ボジョレーヌーヴォって解禁日が決まっているのでそれまでに届けておかないといけないし、数千キロとか結構な量の大型輸入だから貨物もそれなりに大きいので運ぶ車の手配とかもありますし、輸入の期間も長期的なスパンで対応していたので、普段の案件とは本当にいろいろ異なっていましたね。そういういろんなことが印象的でした。普段の短いスパンのものも担当しながら、ワインのことも回していたので、長い目でやっていくスケジュール感も養えたのはよかったなと思っています。

ーボジョレーヌーヴォ解禁の裏側にはそういう苦労があるんですね。随分前から手配したり、通関対応もしたりしながら、店頭に並ぶんですね。とても勉強になりました笑

■転職を考えたのは自分自身への危機感だった

ーそんな中で転職を考えたのはなぜでしょうか?

入社して4年目になって、本来は海外赴任も回ってくるタイミングだったんですがコロナの流行があって当初入社時に話していたプランが会社としても遂行できなくなったんです。

そういう状態で、うまくは言えないんですが焦りがでてきていて。次には営業部門に異動になるとも聞いていたんですが、その先順当に行けば海外赴任を経験して出世して、と進んで行ったとしても、現段階で自分が得たいスキルとか物の考え方があまり足りていないのではないかとすごく感じていたんです。

通関を切る作業って、右から出た問題を左にただ流すじゃないですけど、考えずに処理を流していくこともできるんですよね。自分が関わることでここが改善したとか解決したとか、そういう体験も少なくてこのままだと考える力も養われないんじゃないか、という焦りがありました。

先ほども話した通り、一つひとつの案件が短い期間だったので1回1回考える時間もあまり取れていなくて、もっといいやり方を考えましょうよと周りに働きかけても「忙しいから…」というような返答も多く、そういう改善が難しかったところも理由の一つにはありました。もうすぐ26歳だし、もう少し頭で考えて問題に対して向き合って解決のために何をしなきゃいけないとか動いていけるような雰囲気のところで働いてみたいと思ったのがきっかけです。

ー若いのにそういう仕事への考え方とかに危機感を持つってすごいですね。

いえ、なんだかわからないですけど怖くなっちゃったんです。このまま30歳になったら他に替えがきく人材になるのではないか、替えがきかない人材になるにはどうしたらいいんだろうってすごく感じていて、あまり考えずにできちゃう仕事はこのままやっていても意味がないかもって思ったんですよね。

会社が大きくなることはいいことだし、分業が進むというのもいいことでそういう仕組みを作っていた前職の会社はすごいんだなって辞めてみて感じているところもあります。

その反面、一人ひとりが考える時間とか改善の努力とかそういうのは会社側でもちゃんと推進して雰囲気作りをしていかないと、考えないで仕事しちゃう人も増えていくんじゃないかなって思ったりしました。

大手でもバリバリ一人ひとり生産性が高くて努力する人が多い環境もあると思うんですが、私がいた会社ではそれが意識的にできている人とそうでない人には結構差があって、そういうのをみていたことも転職を決めた背景にはあったのかもしれません。

ー転職活動をしていた時には、どういう内容で探していたんですか?

もっと調達とか購買の部門で働きたいと思ったんです。今までは大手の半導体の企業を担当していて、サプライチェーン・マネジメントの物流部門などサプライチェーン部門の人と話すことが多かったんです。私たちは物流を受け持っていましたが、お客様は受注や製造から始まって組み立てやいろんなスケジュールの中に一部物流があるという感じだったので、自分はこの物流のところしか見えてなかったけれど、お客様と話すことで製造の裏側というかそういう話を聞けることもあって。それで製造プロセスにも興味を持って、購買や調達をやってみたいと思ったのでその部門で募集をずっと探していました。

でも、未経験でも受けてくれるところは少なくて、転職活動自体は結構難航しました。いろいろ応募したんですが、今思うと募集要項に合ってなかったところも多かったなと思います。転職しようというメンタルを維持するのが大変だったことです笑

ーそんな中でVRCとの出会いはなんだったんでしょうか?

いろいろな転職情報を探しているときに募集を見つけました!

さっきも話した通り、未経験でも面接を受けてくれるところが本当に少なくて、VRCはその中の一つでした。

ーなるほど、運命的な出会いですね!笑


■VRCの入社前の印象と入社後感じていること

ー面接で印象に残っていることはありますか?

そうですね、なんかベンチャーって自分の中ではイケイケという感じの印象があったんですけど、VRCはすごく落ち着いていたのが印象的でした。面接で対応いただいたハードウェア部門の皆さんも、ずっと大手企業でしっかりやってきていて能力や技術の面でも安心感があって、ベンチャーながらも基礎となる基盤がしっかりしていると感じました。それまでは、ベンチャーに入ったら最初はどんどん勢いで頑張って後からベースを埋めていくような働き方になると思っていたんですが、VRCでは最初からブレインになる方がいらっしゃってある程度基礎が固まって技術がわかっている中で進めていけるのは安心感がありました。

もう一つ印象的だったのは、これは本当にベンチャーっぽいなと思ったんですが代表のシェーさんが「うちは世界一の会社なんで」みたいなことをさらっとおっしゃっていたんですね。なので、先ほどの安定感もありつつ、反面飛び抜けた部分もあってそのギャップというか、しっかりと社長は社長でみんなの想像の先をみて走っている感じがあって、そういう一歩先を見た社長のお話は初めて聞けたので、最初は全然理解できなかったんですが他の経営者とは何か違うと感じて魅力的に映りました。

あとは皆さんの人柄とか話を聞いてくださる姿勢にも好感を持ちましたし、取り組んでいるサービスも最先端で今注目を集めている物じゃないですか。今の時代の流れに合っていると思って興味を持ちました。

ーなるほど。それで入社を決めて、実際に入ってみてからはどうですか?

入社してからは冒頭でも少し話しましたが、博報堂様のフォーラム案件が一番印象が大きかったですね。入社後すぐ、まずは現場を知るところから始めて、フィールドエンジニアとして現場に赴いてスキャナの設置解体とかそういうところから学び始めました。ハードウェアチームに所属していますが、スキャナ装置のことだけでなく、ソフトウェアのことも理解しないといけないし本当に幅広いですね。フォーラムの当日の案内に向けて運用フローの案内から、スキャナ内部のソフトウェアの構造も知ることができましたし、UIや体験フローをみんなで考えたりスキャンテストを繰り返してバグを修正したり、そういう緻密なことを積み重ねて結構遅くまで作業していた日もありました。

ー実際にフォーラム当日もすごい人で案内も大変そうでしたね。お客様の反応など間近で見てどうでしたか?

そうですね、実際にスキャナーの撮影を案内する係だったんですが、お客様からは撮影スピードが速いことやすぐにアバターが出来上がることを評価いただきました。そこはやっぱりVRCの強みだなと思いましたし、そういった面で安定的に連続でスキャンすることができたというのはすごくいい経験になったと思っています。

フォーラムの体験もそうですが、この数ヶ月入社してから感じているのは、私たちはスキャナだけを販売しているわけじゃないので、サービスやソリューションも含めてお客様に提供していてお客様の体験とかそういうのをどうしていくかも含めて考えて提供していく必要があると思っています。なので、裏のプログラムとかソフトウェアとの連携であったり、そういったことも頭に入れなければと思っています。元々は調達系での入社で今はまず現場に出て勉強しているところですが、フィールドエンジニアから業務に入っていくことができてよかったなと。まだガッツリ仕事ができる訳ではないので、今後ももっと現場にでたり地道ですが勉強を重ねていって、安定運用ができるようにサポートしつつお客様にも説明ができるように頑張りたいですね。

ー入社してみてから、ギャップとかはありましたか?

中国や韓国など海外出身のメンバーも多いですが、みなさん日本人より日本人であるというか、すごく気遣いの点など学ぶべきところが多くて恥ずかしくなることもありました。みなさん温かみや思いやりがあっていいなと思います。

あとはなんかもっとガツガツわちゃわちゃしているかと思っていたんですが、意外と冷静な部分もあって、みんながみんな一人ひとりの意見をきちんと聞くし、聞いた意見の中でぶつかり合ったりしながら高めていくので、いい意味でいい雰囲気だなと思っています。

ー最後に、今後の抱負など一言お願いします!

はい、まずは肩書きに恥じないようにフィールドエンジニアとしてやるべきことはもっといっぱいあると思うので引き続き頑張っていきたいです。スキャナもこれから出荷が増えていっていろいろな拠点に設置されていくと思うので、いつ何があって呼ばれてもいいように、どんな質問にも答えられるようになっていきたいですね。スキャナ本体のことだけでなく、内側のソフトウェアのこと、クラウド環境のことなども知識として絶対覚えておきたいですし、そういう知識をもとにしてお客様と会話しながら営業サイドに連携していくとか、そういう接点になる人になっていきたいです。

ーぜひ、そういった橋渡しをしてくれる人になっていって欲しいです!本日はありがとうございました!

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