1
/
5

大手人材業界の管理職から大阪のベンチャーへジョイン。SEO業界で「Webディレクション」を選んだ伊藤さんのキャリアを紐解く。

これまでの経歴をお願いします。

まずざっくりなんですが、大学に行ったんですけど2か月で辞めまして、そこからコンピュータ専門学校でWeb系を学んで、それ以降はずっと大阪にいます。社歴は結構多いんですけど、10年くらいWebのエンジニアをしていて、その後人材紹介系の企業を2社経てグランネットですね。

情報系のキャリアを選んだ背景とかきっかけはないんですけど、単純に生きていくには何かを身につけなくてはならないってなったときに、僕が学生の時の23、4年前ってPCを使い始めてようやくwindows95とか98とかxpとかが出てきて、そういったものを身につけないと生きていけないとなんとなく思ったんです。ただそれだけです。

◆中退して専門学校に行ったのはなぜですか?

元々その大学が、学校からお願いと言われて受けたら受かったみたいな経緯がありまして、受かるわけないと思ってたんですけど(笑)、大学の講義の内容やスケジュールについては、実際に入るまで気にしてなかったんです。

Web系のことを学びたかったのですが、講義スケジュールを聞いたら専門的なWebのことを学べるのは結局3回生からで。1、2年は一般教養とか金沢の地理とか。しかも1回生の時は週3日休みだったんですよね。周りは「バイトできるよね」みたいな感じになってたんですけど、それにものすごい危機感を感じてしまって。

焦りというか。何のためにここに来たんだろうってすごい囚われて。で、2か月くらい経って、気づいたら5月末くらいに教授のところへ行ってこういう理由で辞めますと勝手に決めて、勝手にひとりで退学や引っ越し手続きをしてました。

で、もう調べ始めてたんですよ。WebとかITを学べる専門学校はないのか、で、就職にも強くて一定の知名度がないとって思っていたときに、よくCMをやってた規模が大きいとある学校を見つけたので、一人で行って「入りたいです」って言いに行きました。そしたら「留年することなく同学年の子たちと卒業するなら、秋からの入学になる」と言われて、「それでお願いします」って言って無事入学が決まりました。

◆すごい行動力…!親御さんには怒られたりしなかったんですか?

はい、圧倒的に過去一でバチバチに怒られました(笑)大学辞めて地元に帰ってきてたので、「まずお前なんでここにおるん?」「まずなんで勝手に決めてんの?」とか。めちゃくちゃキレられました(笑)

でも、親にも相談することなく勝手に教授に言って、勝手に辞めるって、結構なことじゃないですか。でもそんなことを考える余裕もないくらい、当時はこれはまずいと思っちゃったんですよね。こんなことやってる場合じゃない、バイトしに上京したんじゃない!…というか、そんな感じでした。

Web制作会社→人材業界への転職のきっかけは?

家族を持ったのと、2人目の子供が生まれるっていうタイミングで家を買うとか、諸々のタイミングを考えたときにちょっと落ち着かなければならないって思ったことがきっかけでした。

収入面もそうですし、家族と一緒にいれる時間の確保っていう意味でも一定以上の企業に勤めないといけないと思って。で、Web制作系の会社で10年以上勤めていると依頼する側とされる側の経験ができるので、依頼される側のしんどさもわかってくるんです。

家族のこととかを考えたときにも、次は依頼する側がいいなと思い、事業を持っている会社に勤めようと思いました。エンジニアリングを求めていてかつ事業会社で、というところで偶然人材系の会社と縁があった経緯です。

あと当時は、先輩と独立して数名のベンチャー企業みたいな感じの環境だったので、土日祝日、朝昼晩関係なく働いてました。家族からしたら、時間感覚とかお金とかあったもんじゃなかったと思ったので、やはり少し環境を変えようかなと思ったんですよね。

◆その人材系の会社に4年くらいいて、その後また別の人材会社(グランネットの前職)へ転職されたと思います。その経緯は何だったのでしょうか?

前職に入った営業の知り合いが集客部門での改善をしていかなければならないってことでどう?って声をかけてくれたことがきっかけでした。同業のさらに安定した大きい会社に入ることで、収入面含め得られるものも大きいだろうというのもありましたね。

一方で、前職は大手だったのでいいこともあるんですけど、大手だからこそいわゆるお役所対応的な働き方も体感していて、それは僕にはやっぱり合わないって最終的には感じました。フットワークの軽さを活かしたいなってところもありましたし。

やっぱり「大学辞めたの何でなん?」と同じように、大手の前職を辞めるってなったら次はヤフー・Google・楽天とか誰しもが知っているような大きな企業でなければ、普通に何で辞めるん?ってよく聞かれましたけど、僕には大手はちょっと違うかなって感じでしたね。

10人に話を聞いたら「前職に残る」って答える人が大多数でしょうけど、未来のことを考えるより今目の前のことを選択してその後のことはその後についてくるでしょって思うんです。でも過去に自分が経験した2、3人とか4、5人の企業となると家庭もあるんで、今の自分にとっては難しいかなという部分もある。そういう意味でも、グランネットがバチっとはまりました。

大手人材会社→グランネットへ。入社してみた所感は?

楽しいですね。

何かちょっとミスったら迷惑をかけるじゃないですか、当たり前ですけど。いろんなお客様がいますし、緊張感も一定あるじゃないですか。そういうほうが、自分には向いているなと思います。

というのは、前職の時はあまりなくて、前職にいるときにみんな何を見てるかというと、自分の上司を見てるんですよ。どうやったら気に入られるのか、機嫌を損ねないのか、うまくやるのかみたいな。僕はそういうのが苦手で。でもグランネットはクライアントの成果になってるのかなってないのか、その判断基準じゃないですか。そっちのほうがいいです。わかりやすい。

仕事なんでもどかしいなってことももちろんたまにはありますけど、自分がああするって決めたらそれがすぐにできる環境があるのは、やっぱりいいですね。

この年齢になるとあるあるですけど、技術者を超えて管理監督業もしながら営業的な反面を持ち始めるということはよくあるんですね。まさに今そんな感じでやれています。

◆入社前後でギャップとかはありましたか?

ギャップはなかったです。でも自分自身へのギャップはありましたね。なんか少数で自由気ままに人のことなんか気にすることなく好き勝手やっていた自分がいたはずなのに、いざグランネットに入ってみると結構人に配慮と気遣いをしてたり、いや、余計な遠慮というか、そういうことが前面に出ちゃうというか。

前職でもその前の企業でもエンドユーザーさんと接することがなかったんですよね。自分の会社の中で身内からの依頼ごとに対してどのような対応していくのかというのをやっていたので。ちょっとした電話・対話もやってきてなかったんですが、今はカスタマーサクセスみたいなこともやっています。自分が思っていた通りのフットワーク感というか、判断の速さというか、ある意味勢いの良さみたいなところで仕事ができてないなという自分へのギャップのほうが大きいですね。

◆今メインで行っている業務を具体的に教えてください。

メインとしては、SEO・CROのコンサルティング業務に付随する制作業務です。大きく分けると既存のお客様と新規のお客様に分かれます。

既存のお客様に関しては、デジタルマーケティングチーム*¹やCS*²がお客様と接する中でWebページを作りたい、サイトを改善したいというご要望をもらうので、それに対して実現へつなげていく仕事です。その案件が上手くいけば、継続率が上がるかもしれないし、また別のアップセルにつながるかもしれないので、力を入れている部分でもあります。

新規のお客様は、受注できる幅を広げるために、仕組み化に励んでいます。具体的には、これまでSEOのベンダー企業として、SEOのサービスにまずは特化して差別化を図っていた現状があるのですが、SEO以外の部分のお悩みに対しても支援できるようなサービスと、サービスを提供できるだけの組織を作っていきたいと考えています。ようやく1月に1つWebサイトリニューアルという大きな案件が取れたので、そのお客様の成功に向けて今は動いているところです。

ご契約いただいたお客様の窓口対応もやりますし、CVRを上げていきましょうというコンサルだったり、社内への指示出しなどのディレクションも苦手なりにやってますし、後はリベンダーさんへの依頼・進捗確認とか。納品物チェック、請求書依頼みたいなことも含めて、ベンチャーらしく、とりあえずもう幅広く全部やってますね(笑)

デジタルマーケティングチーム*¹…既存顧客のサイト改善戦略を考える部署

CS*²…カスタマーサクセスの略。既存顧客の成功に向けて能動的に顧客に働きかけ成功体験へつなげる部署

グランネットでの伊藤さんのミッションとは?

一番大きいのは、体制作り。

僕はエンジニアをしていてそのうえで管理業をしていますが、グランネットで求められているのはディレクションとデザインの仕事がほとんどです。なのでそれができる方に来ていただけると結構変わることがある。今は、まだまだ人手が足りてないので実務面もやっているのですが、組織をどうしていくかとか大きい規模での制作を受注するための取り組みとか、そっちに積極的に動けてなくて。

僕は、指示命令をして人を動かしたいというタイプではありません。案件がうまく回らないとか、誰かに作業が集中してるならそれを調整したりとか、SEOコンサルの前にサイトを作り変えないといけないという大きなことがあったときにその会議に入っていくとか、そういうことができるほうですね。今はお声がけいただいた会議に同席してって形なので。

なので僕は、自分が先導してあれをしたいというのは正直なくて、何かありきでそれを手助けしたいが勝つ。

グランネットの状況を考えたときに、例えばSEOやSNSだけでなく、Webサイトの新規作成であったり、改修の大規模案件を請け負えたりすれば、今後絶対会社にとってプラスでしかない。それができたら、会社としてもお客様としても可能性が大きく広がるじゃないですか。

そこの部分を一緒に担ってくれるWebデザイナーやWebディレクターを募集している感じですね。

◆これまでグランネットで一番印象に残っている仕事は?

一つじゃなくていろんなことがあるんですが、デジタルマーケティングチームのSEOの施策を考えるメンバーからこういうのできますか?って相談されてこうやったらできるよっていうとマジすか!?てなる。その反応が楽しい。化学反応というか、自分がここにいたから起こったことなので楽しかった。

あと、トラブル対応とか普通嫌じゃないですか、でも良くも悪くもピンチなことも感じているし、そこに向かって対応している自分もいるし、そういうのが嫌いじゃない。クライアントに対して業務をしているというか、生きてるじゃないですか。前は正直そういう感じはなかった。ただ募るのはこの状況で年を取って本当に大丈夫なのか?っていうのが勝ってくるんですよね。ここ数年で何かスキル的なことって身についた?ってなるとあんまり。

今は自分の仕事に対してやばいってことも含めて向き合ってやってるので、20代の時の「1から10まで全部自分でやったらええやん。」って考えの自分に戻れてるんで、しんどいですけど、その分変わってるなってのを体感できてる。お客様としゃべってグランネットに伊藤という人間がいることを知ってもらいつつありますし、コネクションも増えていっているのでワクワクしています。

◆グランネットで今後挑戦したいことはありますか?

目の前のこととすれば、制作ができることで受けれる案件の可能性=会社の可能性が広がるので広げていきたい、会社の数字に貢献したいですね。

後はもっと楽しい職場にしたい。お客様と対峙したいとかWebデザイナーだった方がディレクターやりたいとかあればできるとか。何よりいいのは、サイト制作って作って終わりになってしまうことが多いと思うんですけど、その後どうなったん?がわかるFBが得られること。

そういう職場ってそんなないんですよね。SEOを生業としていて、サイトの成長度合いを観測していきながらやっているところってマジで少ないと思っていまして。自分の仕事の結果を得られる職場ってあんまないんで、それが叶えられればいい職場になると思ってます。そういう環境を作りたいと思っています。

◆業務の中で大事にしていることは?

僕は気持ち人間というか、直感でやるタイプなんですけど、今ここでほんまにやった方がいいんか?っていうのは結構大事にしています。このお客様がどういう契約で、なんでこれをやるのか、今何に困ってるのか、そういう背景の理解は、今後も大事にしたいです。

グランネットのWebディレクター職。どんな人に応募してほしいか?

技術力とコミュニケーション能力、後は臨機応変さを持っている方に来ていただきたいなと思っております。でも基本は、能動的に自分で考えて行動できるかどうか、その部分も大きいなと。

Webディレクター・Webデザイナーも1人目の採用ってところがありますので、将来的に教育指導もしていただくと思いますし、この会社のデザインはこれが正解みたいな道筋を立てれる人となると、一定自我を持っている人じゃないと務まらないと思うんで。

エンドユーザーからお金をいただいてやっているのでハングリー精神が持てる。結構いいバランスの制作環境だと思います。制作だけで稼ぐって大変なところもある中で、うちは制作だけでお金を稼ぐってわけじゃないので安心感もある。制作をしていく方には刺さる環境じゃないかなと。単にきれいなデザインじゃなくて集客につながるような、お客様に求められるようなデザインに携われる職場です。

◆グランネットには、逆に合わないかもなって方は?

こだわりがない人。

どんなこだわりでもいいですが、お客様の要求には全力で答えるとか、自分のデザイン・ディレクション・開発にこうするべきとかここを目指すべきとか、自分なりのルールみたいなのを持ったうえで実務に取り組んでくれる方に来ていただきたいですね。

言われた通りで何でもいいです、というタイプは合わないかもしれません。

今のやり方に不満を持っていてもっとこうしたほうがいい!とか、自分たちが作ってる成果物の品質ってまだまだ低いよね?ちょっとやばない?とか、もう5分でも早く帰れるように楽できるように効率化せーへん?とか、そういうこだわりを持って業務にあたれない人は厳しいですね。

言われたことをやりますっていう人はルーチンワークをこなしてもらうような仕事が合うと思うけど、今自分がやっている仕事でルーチンワークはないので。

◆最後に、グランネットを検討してくださっている方に向けて、メッセージをお願いいたします!

「挑戦したいを叶える」をミッションに掲げる会社なので、組織を作っていくことで会社の可能性を作れます。組織を作れるので企業内起業みたいな経験ができるフェーズです。そこに一緒になってやってくれる方にぜひ来ていただきたいです。

お客様の成長=自分・スキルの成長になるので、Webサイトやページを作って、その後どうなったかを全部見れる職場環境で、会社と自分の成長に努めてもらいたいなと。そういうことをしたい方がいたら、ぜひすぐ手を挙げていただきたいです!

株式会社グランネットでは一緒に働く仲間を募集しています
2 いいね!
2 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社グランネットからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?