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技術部門の業務とラボ紹介

今回は、技術部門の業務とラボについて技術部スタッフのレポートをお届けします。


ラボの中には様々な機械がありますが、メイン業務である細胞の取り扱いは安全キャビネットの中で行います。空気を中から外に流すことで無菌状態を保つことができます。細胞培養はインキュベーター内で行います。中は37℃, CO2 5%に保たれており、CO2はこの大きなガスボンベから流しています。今回はReproCoat (RCHEOT001) の製造がありましたので、その様子をご紹介します。1 g(1円玉1枚の重さ)のReproCoatの元を水1Lに溶かします。これを製品用のボトルに分注することでReproCoatが出来上がります。今回は7.5 L製造しました。
さて、話は変わり、皆様にあまり馴染みがないと思われる業務についてご紹介します。それは、「ウエスタンブロッティング」という分子生物学的実験手法です。「PCR」という言葉は最近よく耳にしますが、PCRも画期的な分子生物学的実験手法です。分子生物学的実験手法とは細胞の中などの目に見えない分子を可視化したり、数値化したりする方法のことを言います。ウエスタンブロッティングは特定のタンパク質の量を可視化する手法です。

創薬研究チームでは現在、再生医療用のリプログラミングkitを開発中であり、リプログラミングの際に細胞内に入れるmRNAがどの程度タンパク質になっているのかを確かめるためにウエスタンブロッティングを行っています。作業工程が面白いのでご紹介させてください。
まず、細胞を破壊し、中にあるタンパク質をこの機械に流します。これはタンパク質を大きさで分離することができる機械です。分離したタンパク質をこの機械によって特殊な膜に移します。その膜を調べたいタンパク質の抗体(タンパク質にくっつくことができます)に晒します。最後に、特殊な試薬をかけて、抗体が存在する部分を光らせることによって、タンパク質の量を可視化することができます。
ウエスタンブロッティングのみならず分子生物学的実験手法には秀逸のものがたくさんあり、とても面白いので機会があればまたご紹介しようと思います。

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