こんにちは。
管理看護師の山下です。
「受付の方はいないんですか?」
開院してから、本当によくいただく質問です。
初めて来院された患者さんは、入口で少し立ち止まります。
「ここで合っていますか?」
「受付はどうすればいいんですか?」
それもそのはず。
私たちのクリニックには、一般的な医療機関のような受付スタッフが常駐していません。
患者さんご自身でQRコードを読み取り、受付を済ませていただく仕組みになっています。
初めてこの話をすると、ほとんどの方が驚かれます。
でも、この仕組みは「人を減らすため」につくったものではありません。
患者さんが、もっと安心して医療を受けられるように。
そして、スタッフがもっと患者さんと向き合えるように。
そんな想いから始まった、私たちの挑戦です。
母体はIT企業。だからこそ、「もっと良くできる」を当たり前に。
regeは少し珍しいクリニックです。
母体はIT企業。
そのため、医療現場にもIT企業らしい考え方が根付いています。
「昔からこうだから。」
「医療業界では普通だから。」
そんな理由で物事を決めることはありません。
私たちが大切にしているのは、
「もっと良くできないか?」
という視点です。
医療DXという言葉を耳にする機会は増えました。
でも、私たちにとってDXとは、最新のシステムを導入することではありません。
患者さんにとって、もっと分かりやすく。
もっと安心できるように。
スタッフにとって、もっと患者さんと向き合えるように。
そのために仕組みを改善し続けること。
それが、私たちの考える医療DXです。
「受付をなくす」のではなく、「受付を変える」。
もちろん、最初からうまくいったわけではありません。
スタッフも不安でした。
「患者さんが迷ってしまうんじゃないか。」
「高齢の方には難しいんじゃないか。」
「結局、現場が大変になるんじゃないか。」
そんな声はたくさんありました。私自身も、そんな声を挙げた一人です。
実際に運用を始めると、新しい課題も見えてきました。
「困ったときに、誰に声を掛ければいいのか分からない。」
そこで私たちは、スタッフを呼び出せるシステムを導入しました。
受付に人がいなくても、困ったときはすぐスタッフが駆けつけられる。
患者さんが一人で困る時間をなくしたい。
その想いから生まれた仕組みです。
正解は、現場にありました。
改善したのは、それだけではありません。
院内掲示も、患者さんの動線も、何度も見直しました。
「この案内では分かりにくい。」
「掲示はもう少し入口に近い方がいい。」
「文字が小さいかもしれない。」
「この動線なら迷わず進めそう。」
患者さんの様子を見ながら、
スタッフみんなで話し合い、
改善し、また試す。
その繰り返しです。
医師だから。看護師だから。受付だから。
そんな垣根はありません。
気付いた人が声を上げ、みんなで考え、実際に形にしていく。
このスピード感は、regeらしさの一つだと思っています。
DXは、人を減らすためではありません。
DXというと、
「効率化」「省人化」
というイメージを持たれることがあります。
でも、私たちが目指しているのは、その先です。
受付業務をシステムに任せることで、患者さんと話す時間を増やしたい。
診察前の不安を聞きたい。
検査後の疑問に、その場で答えたい。
患者さんの小さな変化にも気付きたい。
システムに任せられる仕事はシステムへ。
人にしかできない仕事は、人へ。
それが、私たちの考えるDXです。
実際に受付不在のクリニックとして運用する中で、良かったと思うことがあります。
それは看護師を含めた医療スタッフが、来た患者さんに注意を払うようになったことです。
クリニックに来院したタイミングから、患者さんのことに気を配れるスタッフは素敵だなと、個人的には思っております((笑))
医療は、診察室の中だけではありません。
私は看護師ですが、看護だけをしているわけではありません。
患者さんが迷わない導線を考えることも。
新しい仕組みを考えることも。
掲示物を作り直すことも。
私たちにとっては、大切な仕事です。
医療は、診察室の中だけで完結するものではありません。
クリニックに入った瞬間から帰るまで、そのすべてが患者さんの医療体験です。
だからこそ、診療だけではなく、受付の仕組みや導線、院内掲示まで、本気で向き合っています。
挑戦は、まだ続きます。
私たちは、「受付がいないクリニック」をつくりたいわけではありません。
目指しているのは、
患者さんが迷わず、安心して医療を受けられるクリニック。
その実現のために、DXという手段を選びました。
そして、その仕組みは現場で働くスタッフ全員が育てています。
完成形は、まだありません。
患者さんの声を聞き、改善し、また試す。
その積み重ねこそが、regeらしい医療であり、私たちの挑戦です。
もしこの記事を読んで、
「ちょっと面白そう。」
「医療機関なのにIT企業みたい。」
「こんな環境で働いてみたい。」
そう思っていただけたら、ぜひ一度見学にお越しください。
ホームページや記事だけでは伝わらない、regeらしい空気があります。
私たちは、そんな挑戦を楽しめる仲間との出会いを楽しみにしています。