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FDMagazine#15①非エンジニアの業務にも役立つエンジニアの思考法

プログラマーの3大美徳

最初にご紹介するのは、プログラマーにとって大変に重要な資質を簡潔に表現した概念であり、プログラマー的価値観の根幹とも言えるもので、俗に「プログラマーの3大美徳」と呼ばれています。
プログラミング言語のPerlを開発したラリー・ウォール氏が提唱したものであり、

  1. 怠惰(Laziness)
  2. 短気(Impatience)
  3. 傲慢(Hubris)

と、キリスト教における7つの大罪のようなラインナップです。
一見、美徳とは正反対と思われるワードが並んでいますね。
しかし実際に意味するところは

怠惰:大量のルーチンワークを面倒がり、自動化する
短気:出来の悪いプログラムに憤り、より良いものを作る
傲慢:自らの成果物にプライドを持ち、常により良いアウトプットを出せるよう自己研鑽する

です。これは非エンジニアにとっても非常に納得感があるのではないでしょうか。
(余談ですが、エンジニア文化は多分に「空飛ぶモンティ・パイソン」から影響を受けていると言われており、このように敢えてイメージの悪いワードに真逆の意味を持たせる表現や、不条理な表現がよく使われます。おしゃれですね)

大量のルーチンワークを人海戦術で処理していた、またそれが可能であった時代と異なり、現代では決まりきった定型作業を人的運用で繰り返すのはコストが合わなくなってきています。

非エンジニアであっても、「プログラマーの3大美徳」を胸に、日々の雑多な繰り返し業務は可能な限り自動化し、自動化の精度を日々ブラッシュアップし、捻出した工数によりクリエイティブな業務に集中することで、常に自ら胸を張れるアウトプットを出し続ける、という姿勢が求められているように感じます。

(AmazonやGoogle等のシリコンバレーのテックジャイアントでは、2回以上繰り返し行う処理はプログラミングにより自動化する、という行動指針が価値観として染み付いていると聞きます)

KISSの原則

次にご紹介するのは「KISSの原則」と呼ばれるものです。

これは「Keep it simple, stupid.(シンプルにしておけ、この間抜け)」もしくは「Keep it stupid simple.(シンプルで愚鈍に保つ)」の略であり、もともとはロッキード社にて第二次世界大戦中の名戦闘機である「双胴の悪魔」P-38ライトニングや、ロッキードマーチン社時代にはスカンクワークスで超音速偵察機SR-71ブラックバードの開発に関わったクラレンス・レオナルド・ジョンソン氏が提唱した概念とのことです。

我々はVUCAの時代とも言われるような複雑怪奇な時代を生きているわけですが、複雑なものを複雑なまま放置してしまえば、いつかはその内容を読み解き理解することが出来なくなり、メンテナンスも改善も出来なくなってしまいます。

そのまま実現しようとすれば複雑になってしまうものこそ、いかにシンプルに出来るかを考え抜き、またシンプルな状態を保ち続け、常に改善が可能な状態を整えておくという考え方は、これからの時代全ての人にとって非常に重要な行動指針になると考えています。

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