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DEIM(データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム)に参加しました

G-genの杉村です。G-gen は、2024年2月28日〜3月5日、オンラインと姫路市「アクリエ姫路」のハイブリッドで開催された「第16回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(以下、DEIM)」にスポンサーとして出展しました。

DEIM は、日本データベース学会が主催するワークショップであり、データ工学や情報マネジメントに関する様々な研究テーマの討論と意見交換を目的としています。今回はクラウド技術者養成協会様からのお誘いで、同協会に加えてクラスメソッド様、サーバーワークス、G-gen の4団体合同で、大学や企業によるチュートリアルへの登壇と、スポンサーブースへの出典を行いました。

チュートリアルでは、「クラウド環境で駆動する生成系AIの最先端」というテーマで、クラスメソッド社の新規事業部・生成AIチームの山本紘暉氏と、G-gen の CTO である私、杉村が登壇しました。

山本氏は「AWSで生成AIのRAGを使ったチャットボットを作ってみよう」と題して、Amazon Bedrock を中心に、RAG 構成を利用したチャットボットの構築・開発方法を紹介しました。同氏は生成 AI への知見が深く、クラスメソッド社のブログ「DevelopersIO」でも、多くの生成 AI 関連記事を執筆しています。

RAGの実案件に取り組んできた今までの知見をまとめてみた | DevelopersIO
はじめに 新規事業部 生成AIチーム 山本です。 ChatGPT(OpenAI API)をはじめとしたAIの言語モデル(Large Language Model:以下、LLM)を使用して、チャットボットを構築するケースが ...
https://dev.classmethod.jp/articles/rag-knowledge-on-real-projects/

G-gen の杉村は、Google Cloud による Vertex AI Search を使った RAG 構成や、国内企業による生成 AI 事例について紹介しました。2023年後半から生成 AI に関する PoC が増えたこと、また2024年は生成 AI が実業務へ深く入り込むのか、あるいは一過性のブームに終わるかが判断される年である旨を発表しました。

登壇中、会場にいた60〜70名の方々に「クラウドを使ったことがありますか?」と質問したところ、半分近くの方が手を挙げたことに驚きました。また、「AWS を使ったことはありますか?」「Google Cloud は?」という質問には、これらの質問もそれぞれ同数程度の方々が手を上げたことが印象に残っています。当学会がデータ分析に関わるものだから、という理由が大きそうですが、教育機関にかなりクラウドが浸透していることを実感しました。

2社の個別の発表後、クラスメソッドの今井氏と杉村による「クラウドを定額で使うコツ」についての発表とパネルディスカッション、および会場からの質問の受付を行いました。クラウドの利点の1つである従量課金制度は、厳密な予算申請が必要な教育機関等との相性が悪く、「クラウドを定額で使いたい」というニーズが多くあります。クラスメソッド社はそういったニーズに対し、バウチャー販売により一定の範囲内で AWS を定額利用できる仕組みを提供しています。G-gen からは、Google Cloud の「確約利用割引」制度や BigQuery の Commitment 利用など、できるだけ料金変動を小さくする仕組みを紹介しました。

スポンサーブースエリアには、クラウド技術者養成協会様、クラスメソッド様、サーバーワークス、G-gen の合同ブースを設置しました。クラウド技術に興味のある学生や大学教員を対象に、情報提供などを行いました。学生や教員からのクラウドへの関心は高く、多くの来場者が私たちのブースを訪問しました。

同じフロアには、所狭しと学生等による研究発表が掲示されていました。研究は AI に関するものをはじめ、データベース技術に関するもの、統計的手法に関するものなど、レベルの高い内容が並びました。特に生成 AI への関心は高く、学生研究でありながら、本格的な生成 AI アプリケーションの開発を行っている研究もありました。正確に数えたわけではありませんが、100を超える研究結果が掲示されており、掲示物の前で研究内容を解説する学生もいました。

日本の大学・大学院におけるデータ関連研究のレベルの高さを感じるとともに、クラウドが確実に、アカデミックの世界にも浸透していることを感じさせられるイベントとなりました。


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