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一人ひとりの自己成長を結集して「ネットスーパー」を創る


インタビュー:イオンネクスト株式会社 代表取締役副社長 野澤 知広

イオンネクストでは現在、2023年に開業予定の「ネットスーパー」を一緒に創る従業員を募集中だ。そこで、ここでは当社を牽引するリーダーたちに各部門の業務や求める人材像などについてインタビュー。第1弾は、バラット・ルパーニ社長のもとで経営戦略、経営管理、ITオペレーション等を統括する野澤知広副社長に話を聞いた。




イオンネクストが設立された理由

少子高齢化や共働き世帯の増加など国内の社会環境が変化する中で、家庭におけるライフスタイルも大きく変わりつつあります。例えば日常の買い物にしても、仕事で忙しくてスーパーに出かける時間がない、あるいはスーパーから家まで重たい物を運ぶのが体力的に厳しいという方々が増えるなど、さまざまな場面で新しいニーズが生まれています。そこにイオングループとしてもっと本気で応えていく。それがイオンネクストを立ち上げた一番の理由です。

イオングループにおけるイオンネクストの立ち位置

イオングループの成長戦略の柱のひとつに「ネットスーパーの稼働」が据えられるなど、イオンネクストが重要なポジションにいることは間違いありません。2030年までに年間6000億円の売上高を目指しており、順調に成長すればグループ全体を変える存在になる可能性も秘めています。

一方で新領域に挑むスタートアップとしてグループ内での独立性も高く、それは「“次”を創る」という意味が込められたイオンネクストという社名の中にも表れています。「ネクスト」の中には次世代のビジネスを創るという思いはもちろんのこと、新しい人材を取り入れながら考え方や働き方、価値観などに新風をもたらしたいという思いも含まれています。

もちろんグループの資産は最大限活用していきますし、イオングループ共有の理念のように当然崩してはいけないものもありますが、その中にはない新しい価値を創造し、グループ全体に波及させていく役割も求められていると感じています。




日本のオンラインマーケット市場に感じるビジネスチャンス

日本の食におけるEC比率は、諸外国に比べてまだまだ低いのが現状です。経産省等の統計によると、2020年の段階でアメリカのEC比率は約10%、中国は約12%であるのに対して、日本は3%以下となっています。さらに2025年にはアメリカが21%、中国にいたっては34%にまで成長すると言われています。

小売業の世界ではアメリカで起こったことは日本でも必ず起こるとよく言われますし、既に日本の市場も全体で年間30%アップという急ペースで成長していますから、いずれ諸外国のような流れが必ずやってくると思っています。

また、年間売上高6000億円というのはリアル店舗ならば300から400の新規出店をしなければならない数字です。それは商売的に良い土地を探すだけでも大変な労力を要します。対してオンラインマーケットというのは、いま千葉市の誉田に建設中のCFC(カスタマーフルフィルメントセンター)のような拠点が1つあれば、複数の店舗がなくても広域での展開が可能です。今までイオンが展開していなかったエリアに商圏を広げられるという点でも、非常に大きな可能性を感じます。

当たり前のことですが、オンラインマーケットを創るためにはお客さまが求めるものを一歩先でキャッチしていくことが大切です。商品にしてもサービスにしてもお客さまのニーズに応えるものでなければなりませんし、一方で新たなシーズを見つけて、お客様に喜んでいただけるような価値を創造していくことも必要です。

具体的に何ができるかはまだ模索している最中ですが、最初に作ったものに決して満足することなく、次々起こるニーズに応えながら、半年、一年という単位で、より便利に進化させていく。これを即応的にやっていけるのがリアル店舗にはない強みですね。

外国のネットスーパー、Ocadoのテクノロジーを取り入れる意義

弊社がOcadoのテクノロジーを取り入れた理由は他の競合するシステムと比較してもOcado(オカド)のテクノロジーが非常に優れていたことです。お客様がご注文されるところから配送のラストワンマイルまでを一気通貫した技術は、世界で最も優秀だと思っています。これをイオングループに取り入れてお客様の満足度を上げたいと考えたのが、彼らとパートナーシップ契約を結んだ一番の目的です。

Ocadoの優秀さは世界のトップリテーラーによって証明されています。アメリカではKroger(クローガー)、フランスではCasino(カジノ)グループなど、その国を代表する小売チェーンが既にこの仕組みを使っています。各地で良いと思ったことは情報としてどんどん我々のもとに入ってきますし、今後は我々が考えたこともアップデートの中に含まれていくことになります。

これだけの仕組みを自社で開発するとなると人材的にも時間的にも多大なコストを要しますから、世界のトッププレーヤーたちが使っているものを活用し、知見をシェアできるというのは非常に大きな意味を持つと考えています。



イオンネクストが求める人材

挑戦する組織の強さというのは、リーダーの意思だけではなく、関わる一人一人の思いが集まってこそ生まれるものだと思っています。それゆえ当社で活躍していただく方々にはチャレンジや自己成長の気持ちを持ってほしいと思っています。特に、一人一人がアントレプレナー的な精神を持ち、お客さまが一歩先に求めるものを追求しながら挑戦していく気持ちが大切です。

挑戦したいことにはどんどんアタックできる環境です。現在でも挑戦しようとする社員には社歴が短い人でも大きな裁量を与えて活躍してもらっています。グループ間の連携もありますし、そういうところは大企業でもなく、ただのスタートアップでもない環境も当社で働く醍醐味ではないでしょうか。

イオンネクストが創り上げていく世界観

イオンの前身である岡田屋の家訓に「大黒柱に車をつけよ」という言葉があります。言うまでもなく、大黒柱というのは家の中で絶対に動かしてはならない柱ですから、そこに車を付けるというのは「時代に合わせて動くことを恐れるな」ということの教えなんですね。

イオングループも元を辿れば呉服屋から出発し、そこからジャスコの時代を経て現在のグループ企業になるまで常に進化を遂げてきました。元来そういう進取果敢なDNAの流れるイオンが、今後ニーズの高まりが必至のオンラインマーケット市場に挑むのは、ある意味で当然の流れだと思っています。

その中で「オンラインマーケットといえば、やっぱりイオンだよね」と言っていただけるような世界観を作っていきたい。そこには関わる人たちのチャレンジ精神が何よりも大切だと思っています。

イオンネクストで働きたいと思う人へのメッセージ

個人の成長イコール会社の成長だと考えている企業なので、非常に自己成長につながる環境だと思っています。非常に成長する可能性の大きな業界ですし、その中で日本一のオンラインマーケットを創っていこうという気概を持った人たちが集まり、刺激しあって、最終的にお客さまへ最高のサービスを届けていきたいと考えています。みんなで一緒に夢を描いていきましょう。

プロフィール

野澤 知広

1999年ジャスコ株式会社(現・イオン株式会社)入社。店舗での販売業務に携わった後、2006年に設立されたイオン銀行の立ち上げに携わり、同銀行の企画部統括マネージャーを担当。2017年からはイオン株式会社のグループ経営企画部長、物流改革プロジェクトリーダー等を歴任し、2020年5月にイオングローバルSCM株式会社の代表取締役社長に就任。同職を経て、2022年3月より現職。

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