Webマーケティングという仕事について、僕はたまにこう思います。
「ヒーローにもなれるし、詐欺師にもなりうる仕事だな」と。
少し強い言葉かもしれません。
僕たちは、お客様からお金をいただいて、売上を上げるためのお手伝いをしています。
広告を運用したり、SEOを改善したり、Webサイトを作ったり、アクセスを分析したり。
でも、それらは全部手段です。
どれだけ広告の設定がきれいでも、どれだけ検索順位が上がっても、最終的にお客様の事業が良くならなければ、支援する側だけが報酬をいただいている状態になってしまう。
逆に、自分たちが関わったことで売上が伸びたり、問い合わせが増えたり、新しい事業に挑戦できるようになったりすると、本当に感謝していただけることがあります。
同じ仕事なのに、結果によって、見える景色がまったく違う。
だから僕は、Webマーケティングは面白い仕事であると同時に、かなり責任のある仕事だと思っています。
目次
成果・結果が数字で見えるシビアな仕事
Webマーケティングの特徴のひとつは、比較的、成果が数字に表れやすいことです。
- 広告費はいくら使ったのか。
- 何件問い合わせが来たのか。
- そこから何件契約につながったのか。
- 売上はいくら増えたのか。
もちろん、マーケティングだけですべての売上が決まるわけではありません。
それでも、組織開発や人材育成など、中長期で成果を見る仕事と比べると、Webマーケティングは投資対効果が見えやすい。
自分たちが介入した結果、お客様の事業がどう変わったのか。
良くも悪くも、それが数字として返ってきます。
成果が出れば、とても喜んでもらえる。
一方で、成果が出なければ、当然ですがお客様は満足しません。
僕たちも、これまで支援してきたすべてのお客様で、100%思い通りの結果を出せたかと言われれば、そんなことはありません。
マーケティングには市場も競合もタイミングもありますし、正解が最初から分かっているわけでもありません。
だからこそ怖いし、だからこそ面白い。
そして、成果を保証できない仕事だからこそ、支援する側が学ぶことを止めてはいけないと思っています。
広告の管理画面を触れるだけでは、足りない
例えば広告運用。
- Google広告やMeta広告の仕組みを理解する。
- 今のアルゴリズムに合った設計を考える。
- ミスなく、素早く設定する。
- 数字を正しく計測する。
ここまでは、広告運用者として当然必要です。
でも、実際にお客様の売上を上げようとすると、それだけでは全然足りません。
- 広告をクリックした先のページは分かりやすいのか。
- どこでユーザーが離脱しているのか。
- LPの構成をどう変えればいいのか。
- デザインを変えるべきなのか。
場合によってはコーディングまで理解した方がいい。
さらに、その前にはもっと根本的な問いがあります。
- 「そもそも、誰に何を売るのか?」
- 「人は、なぜこの商品を買うのか?」
- 「競合ではなく、この会社を選ぶ理由は何なのか?」
3Cやターゲット設定といったマーケティングの基本も必要です。
広告媒体について詳しいだけでは、お客様の事業は伸ばせない。
僕たちの仕事は、広告を運用することではなく、広告を使って事業を前に進めることだからです。
お客様より、お客様のことを知らないといけない
ここで、もうひとつ難しいことがあります。
僕たちはWebマーケティングについてはプロとして仕事をしています。
でも、お客様の業界については、お客様の方が圧倒的に詳しいことがあります。
これは当たり前です。
美容医療を何年もやってきた方。
食品を何十年も作ってきた方。
地域で長くサービスを続けてきた方。
その業界、その商品、そのお客様について、僕たちが数時間調べただけで同じ解像度になれるわけがありません。
だから、分からないなら、知りにいくしかない。
実際にお客様と話す。
サービスを受ける。
商品を買ってみる。
そのサービスを受ける前に何を不安に感じるのか。
受けている途中で何を感じるのか。
終わったあとに、どんな気持ちになるのか。
Webサイトのアクセス解析だけでは分からないことが、実際に顧客になってみるとたくさんあります。
- 「この説明があると安心するな」
- 「これはWebサイトを見るだけでは伝わらないな」
- 「競合との違いはここなんじゃないか」
そんな発見が、その後の広告やWebサイトの改善につながることがあります。
お客様へ成果を出すための福利厚生
ピクシスでは、外部イベントや勉強会への参加、書籍購入など、仕事に必要な知識を学ぶための支援をしています。
これも単に「社員に勉強してほしいから」というだけではありません。
知識が増えれば、打ち手が増える。
打ち手が増えれば、お客様の成果を出せる可能性が上がる。
そう考えているからです。
そして、もうひとつ。
顧客理解を深めるために、お客様の商品やサービスを実際に体験する際の費用を補助する仕組みもつくっています。
これだけを見ると、少し変わった福利厚生に見えるかもしれません。
でも、僕はこれを従業員満足度を上げるためだけの制度だとは考えていません。
目的は、顧客理解です。
資料を読んで理解する。
Webサイトを見て理解する。
打ち合わせで話を聞いて理解する。
それに加えて、自分自身が顧客になって理解する。
その積み重ねによって、お客様の売上を上げられる可能性を少しでも高くしたい。
制度も含めて、できるだけそこにつなげていきたいと思っています。
華やかに見えるけれど、かなり地道な仕事です
Webマーケティングという言葉には、少し華やかなイメージがあるかもしれません。
- 広告。
- SNS。
- AI。
- データ分析。
- クリエイティブ。
新しいサービスや技術にも次々触れます。
でも、実際の仕事はかなり地道です。
数字を見る。
なぜ悪かったのか考える。
仮説を立てる。
直す。
もう一度数字を見る。
お客様について調べる。
分からなければ聞く。
新しいことを勉強する。
そして、また試す。
その繰り返しです。
しかも、自分たちのお金ではありません。
お客様が事業で稼いだ大切なお金を預かって広告を出すこともあります。
だから、なんとなく設定して、なんとなく数字を見る仕事にはしたくない。
成果が出なかったときに「広告なので仕方ありません」で終わる人にもなってほしくない。
結果を見て、次に何ができるのかを考え続ける。
分からないなら学ぶ。
お客様のことを知らないなら、知りにいく。
それが、この仕事をする側の責任だと思っています。
いつか、身近な誰かを助けられる人になってほしい
それでも僕がこの仕事を好きなのは、成果が出たときの感覚が、他のものではなかなか代えられないからです。
自分が考えた施策で問い合わせが増える。
商品が売れる。
売上が伸びる。
お客様から「ありがとう」と言ってもらえる。
自分が身につけた知識や能力によって、誰かの事業を前に進めることができる。
これはすごく面白いことだと思っています。
そして、ピクシスで働く人には、会社の仕事だけで終わってほしくありません。
いつか自分の家族や友人、知り合いが商売で困っているとき。
「何かできることある?」
と言える人になってほしい。
そして、本当に助けられる力を持っていてほしい。
僕自身、マーケティングという仕事の価値は、そこにもあると思っています。
知識だけを覚えるのではなく、自分の力で誰かの事業を良くできるようになる。
そんな人たちが集まる会社にしたいです。
Webマーケティングは、ヒーローにも詐欺師にもなりうる仕事です。
だからこそ僕たちは、ヒーローでいられる確率を少しでも上げるために、学び続けます。
もちろん、簡単な仕事ではありません。
ピクシスもまだまだできていないことがありますし、僕自身も学ばなければいけないことだらけです。
でも、「広告を回せる人」ではなく、「自分の力で誰かの事業を前に進められる人」になりたい方にとっては、面白い仕事だと思います。
少しでもこの仕事の考え方に共感してもらえたら、ぜひ一度話しましょう。
今すぐ転職を決めていなくても大丈夫です。
マーケティングの仕事って実際どうなのか、ピクシスではどんな仕事をしているのか。
そんな話から、カジュアルにできたら嬉しいです。