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アパレル販売員から空間ディレクターへ。壁にぶつかりながらBEAKSで手に入れた自分の存在価値

異業種からチャレンジのスタッフも大絶賛活躍中のBEAKS。今年で入社7年目となるディレクターの金子もデザイン業界未経験からキャリアを築いてきた1人です。入社当時はもがきながらも自身の課題を一つずつクリアし、BEAKSを支える中心人物へと成長を遂げつつあります。今回のインタビューでは金子が一人前のディレクターになるために大切にしてきたマインドや、今後の目標に迫りました。

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金子 直登(かねこ・なおと)/ディレクター
2016年入社。埼玉県出身。高校・大学で映像を学び、アパレル会社に就職。販売スタッフを経て業界未経験でBEAKSへ。主に内装デザインをメインとした現場で自ら積極的に経験を積み、今後の活躍に期待が集まるディレクター。

「なんとなく」アパレル業界へ就職。キャリアに悩む日々からの脱却

BEAKSに入社するまで、やりたいことがコロコロ変わるタイプだったんです(笑)。もともと映画監督になりたくて高校と大学で映像を学んでいました。大学時代にいろんなアルバイトを経験し、そのなかでアパレル系がおもしろいかもなぁと思い始めたり。よく言えば好奇心旺盛ですが、悪く言えば軸がブレブレですよね(笑)。就職活動では映像関係の会社も応募しましたが全然決まらず、たまたま内定をもらったアパレル会社に就職。30代女性をターゲットにしたブランドで、販売や商品管理を3年ほど経験しました。接客は楽しい反面、すごくやりがいを感じていたかといえばそうでもなくて…。今後のキャリアについてモヤモヤしていた頃、閉店後にウィンドウディスプレイの装飾を見て「そういえば、昔から形が残るものを作るのが好きだったよな…」とふと思い出したんです。

思い立ったら体が動いてしまうので(笑)すぐ転職活動をスタートさせ、BEAKSに出会いました。BEAKSが印象的だったのは当時のHPがかっこよかったことと、代表・明石のインタビュー動画で人柄や考え方に感銘を受けたからです。学生時代の経験でPhotoshop、Final Cut Proなどが使えたので、まずデザイナー希望で応募しました。面接はどの制作会社とも違って、いろいろ衝撃的でしたね。映像を学んでいたと話すと、いきなり「自宅からBEAKSに来るまでの絵コンテを描いてみて」と言われたり(笑)、映画好きなスタッフの話など、ほぼフリートークに近い面接でした。最終的にはデザイナーではなくディレクターとして採用が決定しました。

「なんで?」を追求し、聞いて聞いて聞きまくる

僕は最初、まったく仕事ができなかったんですよ。同期のディレクターがいたんですが、その子は早い段階からたくさんの案件を担当していて…くやしかったですね。打ち合わせの内容を整理して相手に伝えるのが苦手で、マネージャーの沖田には何度も指摘されました。「こんなんで伝わらないよ」って(笑)。
BEAKSは感覚でなくロジックをとても重要視します。説得力のないクリエイティブは魅力が薄れてしまうからです。「なんとなくかっこいい」ではなく「なぜかっこいい」のかをきちんと言語化できれば、クライアントの納得感も断然変わります。だから何気ない質問でも「なんでそう思ったの?」とめちゃくちゃ聞き返されるんです。

自分の苦手を克服するために、沖田の打ち合わせや現場に何度も同行して、話し方、内容、どのタイミングで何を話しているか、すべて盗むようにしました。とにかくメモを取りわからないことを質問攻めにしましたね。そして「なんで?」の質問に淀みなく答えられるよう、疑問を徹底的につぶすことを心がけました。

クライアントへのヒアリングも同様です。クライアントの答えを鵜呑みにせず「なぜそうしたいのか」「本当にそうでないといけないのか」と、まず疑ってみることにしています。その答えによって素材選びひとつから変わってくるんですよ。例えば、人がたくさん触れる場所は指紋がつきやすい素材は避け、かつ強度を高くしようとか。見栄えが良ければそれでいいわけじゃないんですよね。使いやすさが考えられた上での、クリエイティブの美しさが重要なんです。

BEAKSで自分が理解できるまで追求し、言語化することの大切さを思い知りました。それと同時に、自分がこれまでいかに感覚的に過ごしてしまっていたのかも(笑)。そのことに気づき意識的に行動するようになってからは、少しずつ案件を一人でまかせてもらえるようになりました。

得意をとことん伸ばし、自分の武器にする

ディレクターもデザイナーも経験を重ねると好きなもの・得意なものが固まってきます。BEAKSは1人ひとりの個性や強みを伸ばすことを大事にしていて、ピッタリはまる案件を割り振ってくれるのですごくありがたいですね。もちろん大事なのは積極性。僕は内装デザインのディレクションがやりたい!とずっとアピールし続けていたので、そういった案件を中心に担当させてもらっています。
入社3年目のとき建設会社のショールームの内装デザインに携わったんですが、代表の明石から素材の知識や注意すべきポイント、クライアントへのパフォーマンスの仕方まで、あらゆることを教えてもらいました。当時は知識が乏しく何もかも手探りで学んでいましたが、今思うと代表から直々に教えてもらうって、すごくラッキーな機会だったと思います。代表とスタッフは距離感がすごく近くて、僕らが理解できるまで徹底的に教えてくれます。これもBEAKSの特徴のひとつかもしれませんね。あの経験があったからいろんな気づきを得られましたし、今の自分があると思っています。最近では家具ショールームの1Fから7Fまでの全フロア改装という、約1年がかりの大規模な案件も明石と共に担当しました。現場は毎回違うので学びの連続です。もちろん常に試行錯誤しなければいけませんが、ものすごく濃い経験ができるのでまだまだ伸び代しかないと思っています(笑)。

もうひとつ、BEAKSが大事にしているのは職人さんへの敬意をもつこと。僕らはプランニングやデザインができても、職人さんがいなければ形になりませんから。だからこそ制作プロセスや構造まで理解することを大切にしています。それに職人さんの作業内容を理解していれば最初から綿密なプランニングができますし、プレゼンも説得力が増します。制作ではデザイナーにも指示を出しやすくなるし、職人さんと共通認識のもと話し合えるので、案件がスムーズに進んでいくんです。
プロジェクトに関わってくれるメンバーは、誰1人欠けては成り立ちません。自分が中心となってプロジェクトを進めていく大きな責任感もありますし、期待してくれているクライアントもいる。これまでの仕事にない自分の存在価値を感じています。

目標は沖田を超えること。尊敬する先輩の存在が大きな刺激

やっぱり時にはしんどいこともありますよ。でも僕が大切にしているのは、前向きに楽しむ工夫を常に忘れないことでしょうか。単純作業でつまらないな…と感じる仕事もあるかもしれませんが、それらは必ず自分の成長に繋がっています。ステージをクリアするゲームだと割り切れば、意外と楽しくなるもんですよ(笑)。観察力や好奇心も大切に。周りを見渡せば、どこにでもアイデアの種が落ちています。ちょっとしたグラフの見せ方も企画書に活かせるなとか、この店員さんの説明めっちゃわかりやすいな、とか。デザインという括りにこだわらず広い視野を持てば、自分の引き出しがどんどん増えていきます。

あと、わからないことはすぐに聞くことも大事ですね。経験上、1人で考え続けてもわからないものは絶対迷宮入りするので(笑)。今でも先輩はもろろん、職人さんにもこれはどうやってるんですか?どういう構造なんですか?とめちゃくちゃ質問しています。わからないことをそのままにしている方が恥ずかしいですし、大きなミスに繋がってしまいますから。

今後の目標は、そうだなぁ…。やっぱり沖田のようなディレクターを目指すことでしょうか。着眼点の鋭さやプランニングの精度はもちろん、読解力がすごいんですよ。クライアントがどのレベルで何を求めているかをキャッチする力がすごくて、的確かつめちゃくちゃ速く対応できるんですよ。「困ったらとりあえず沖田に電話してみよう」というくらいクライアントからの信頼も厚いんです。
目標になる先輩がいるのはものすごくありがたいし、刺激をもらっています。壁にぶち当たった時も「こんなやり方だったら大丈夫そう?」とアドバイスをくれて育ててくれるメンバーがそろっていますから、それにしっかり応えたいです。沖田はまだまだ抜くことはできないかもしれないですが、まずは肩を並べるくらいに追いつきたいですね!


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