こんにちは、NINAEでエンタープライズセールスをしている増田です。
私はこれまで、メーカーの技術職や製造業向けのコンサルティングを経験し、NINAEで初めて営業という仕事に挑戦しています。
実は転職活動では、いくつかの会社から内定をいただいた中で、新卒の頃から憧れていた外資系企業とNINAEの2社で最後まで迷いました。
一方は、明確な評価制度のもとで数字を追う環境。もう一方は、営業の仕組みもこれからつくっていくベンチャー企業。営業未経験だった私にとって、どちらにも魅力と不安がありました。そんな中、特に印象に残っているのが、NINAEの代表との最終面接です。私は最後の逆質問で、こんなことを尋ねました。
「いろいろな選択肢があって迷うとき、何を基準に選んでいますか」
当時の私も、条件を比較するだけでは、なかなか答えを出せずにいました。
ずっと憧れていた会社に入ることと、自分が本当に望むキャリアをつくることは、同じなのだろうか。
今回は、30代を前に自分のキャリアと向き合い、何を考えてNINAEを選んだのか。そして、実際に働いて感じていることを、書いてみたいと思います。
増田 佳子|Enterprise AI Enablement事業部 アカウントエグゼクティブ
営業志望だった私が、技術職からキャリアを始めた理由
ものづくりへの思いを原点に、製造業の現場と課題に向き合ってきた
実は、新卒の就職活動でも、最初は営業職を志望していました。ただ、自己分析を重ねるうちに、自分がものづくりを好きなことに改めて気づいたんです。
私は高専から大学へと進学したのですが、特に憧れていたのが、高度経済成長期の日本のものづくりでした。熱量を持って、愚直に技術を追い求めてきた人たちが、日本の産業を発展させてきた。その姿に強く惹かれていました。
また、就職活動の中で「技術から営業には行けるけれど、営業から技術に行くのは難しい」という話を知ったことも、進路を考えるうえで大きかったです。
営業にも興味はある。でも、ものづくりに携わるなら、まずは技術を知るところから始めたい。そう考えて、メーカーの技術職を選びました。
入社後は、生産管理、品質管理、製造、商品開発と、ものづくりに関わる仕事をひと通り経験しました。自分から動けば何にでも挑戦させてもらえる環境で、今でも本当にありがたかったと思っています。
一方で、仕事を続ける中で、次第に「もっと自分の影響範囲を広げたい」という思いが強くなっていきました。
もともと、日本のものづくりが好きで、製造業を元気にしたいという気持ちがありました。1社の中で技術を追求することも面白いけれど、もっと多くの企業に関わることで、日本の製造業全体に貢献できるのではないか。
そう考えて転職したのが、電通総研です。
そこでは、製造業向けのコンサルティングに携わり、自動車のトップメーカーをはじめ、さまざまな企業をご支援しました。
特に印象に残っているのは、経営層が描いていることと、現場で起きていることの間にあるギャップです。経営層が実現したいことがあっても、現場には現場の事情や課題がある。その両方を知り、ギャップを埋めるための支援に関われたことは、大きな学びでした。
メーカーでは1社のものづくりに、コンサルティングでは複数の企業の課題解決に関わってきました。そして、この経験を通じて、次に自分が挑戦したい仕事が、少しずつ明確になっていったんです。
受注の「後」を経験したからこそ、「前」に立ちたくなった
コンサルティングの仕事には、大きなやりがいがありました。
一方で、受注後の支援を経験する中で、今度はお客さまとの関係を築き、仕事そのものを生み出す側に立ってみたいと思うようになりました。
どれだけ良い支援ができても、まずは誰かがお客さまの課題を聞き、提案し、受注しなければ、その仕事は生まれません。
資本主義の世界で、数字をつくれるというのはすごく強いことだと思います。
自分の提案によってお客さまの意思決定が動き、その結果が売上として表れる。もちろん数字だけがすべてではありませんが、自分の仕事が目に見える成果につながることには、大きな魅力を感じていました。
また、営業で身につく力は、単に商品を売るためだけのものではないと思っています。お客さまと対話し、課題を特定し、何が必要なのかを一緒に考える。そうした力を身につけることで、もっと自分ができることを増やしていきたいと思いました。
そんなふうに人と向き合いながら、自分の力で仕事を生み出せるようになりたい。
技術職、コンサルティングと経験してきたからこそ、今度は営業として最前線に立ち、成果に責任を持つ仕事に挑戦しようと決めました。
今回の転職活動で大切にしていたのは、営業ができることに加えて、成長市場でニーズがあること、自分が心から「売りたい」と思えるソリューションを扱っていること、そしてエンタープライズ営業として実績を積めることです。
その条件をもとに会社を見ていく中で、最終的に残ったのが外資系企業とNINAEでした。
外資系企業で得られるもの、NINAEだから挑戦できること
憧れていた外資系企業と、目指す仕事までの距離
外資系企業の魅力は、明確な評価制度と報酬、そして数字にコミットする環境でした。
もともと私は、アカウントエグゼクティブ(AE)になりたいと思っていました。数字がシビアに求められる環境で、自分の実力を試してみたい。頑張った分がインセンティブとして給与に反映されることも、分かりやすいモチベーションになると思っていました。
新卒の頃から憧れていた外資系企業に入れるかもしれない。
そのチャンスを逃すことへの怖さは、正直ありました。
ただ、一つ引っかかっていたのが、インサイドセールスからのスタートだったことです。
もちろん、その経験にも価値はあると思います。でも、私がやりたかったのは、お客さまと直接商談し、提案から受注までを担うフィールドセールスの仕事でした。
インサイドセールスからAEになるのは、かなりの狭き門です。憧れていた環境に身を置けたとしても、自分が本当にやりたい仕事に、いつたどり着けるのか。その道のりをやり切れるかどうかには、不安がありました。
だからこそ、憧れだけで決めるのではなく、その先でどんなキャリアを歩めるのかを、慎重に考えたいと思っていました。
やりたい仕事に挑戦できる。でも、やり切れるのか
やりたい仕事への挑戦と、営業未経験の不安。その両方に向き合った転職活動
一方、NINAEなら最初からAEとして、エンタープライズのお客さまと向き合うことができます。NINAEは、大手企業がCopilotなどのエンタープライズAIツールを実際の業務で使いこなせるよう支援している会社です。前職でコンサルティングのデリバリーを経験していた私にとって、今度はそうした支援を提案する立場になるというイメージも持てていました。
また、会社が発展途上だからこそ、決まったやり方をなぞるのではなく、自分たちで模索しながら事業をつくっていけることにも魅力を感じていました。
ただ、私は営業未経験です。
もともと、基礎を学び、守破離のように、まずは型を身につけてから自分の色を出していくことが理想でした。でも、NINAEには体系立った教育も、確立された営業のやり方もありません。
最初からAEを任せてもらえることは魅力的です。一方で、何を手本に学び、どうやって成果を出せるようになるのか。その道筋を描き切れないことへの不安もありました。
外資系企業では、目指す仕事にたどり着けるかが不安だった。
一方のNINAEでは、その仕事を任されたときに、自分が本当にやり切れるかが不安だった。
そんな中、NINAEに惹かれたもう一つの理由が、一緒に働く人たちとの相性です。
私は、いわゆる体育会系のノリが強いカルチャーは正直あまり得意ではありません。その点、NINAEにはどこか高専時代の研究室を思い出すような雰囲気がありました。落ち着きがありながらも、メンバー同士でワイワイ盛り上がることもある。選考で話を重ねる中で、「この人たちとは合いそうだな」と感じられたことも大きかったと思います。
一緒に働く人たちには惹かれていました。
ただ、今回の転職は、私にとって初めて営業という仕事に挑戦する大きな選択でもあります。
だからこそ、人やカルチャーへの相性だけでなく、そこでどんな経験を積み、どんな力を身につけられるのかも、納得できるまで考えたいと思っていました。
考え抜いた最後に、何を決め手にしたのか
代表との会話で感じた、NINAEの事業への考え方
ここで、冒頭で触れた代表との最終面接の話に戻ります。
私が「いろいろな選択肢があって迷うとき、何を基準に選んでいますか」と尋ねたとき、代表はこんなことを話してくれました。
「いろいろなパターンを網羅的に洗い出して、リスクも洗い出したうえで、合理的に選ぶ。だからこそ、自分の決断に自信を持てる」
最終面接は、いわゆる面接というより、会話に近い時間でした。最初は「突拍子もないことを言う、面白い人なのかな」と思っていたのですが、実際に話してみると、めちゃくちゃ深く考えている人なんだと感じたんです。
代表の回答を聞いて感じたのは、何かを決めるときに、勢いや直感だけでなく、根拠を持って判断する人なのだということです。
また、選考を通じて事業の展望について話を聞く中でも、企業のAI活用に対するニーズと、NINAEが提供している支援がどう結びついているのかを理解できるようになりました。
ベンチャーというと、勢いや挑戦を重視するイメージもあります。でも、NINAEはただ成長を目指すのではなく、事業としての需要を見極めながら、長く続く会社をつくろうとしている。そんな手堅さが、私にとっては良い意味でのギャップでした。
「入社してほしい」だけではない、誠実な向き合い方
もう一つ、NINAEを選ぶうえで大きかったのが、選考を通じて出会った人たちの存在です。
実は内定をいただいたあとも、すぐには決断できませんでした。
だからこそ、NINAEだけでなく、外資系企業の方とも何度も面談を重ねました。仕事内容はもちろん、これからの展望やキャリアの可能性についても話を聞き、自分がそれぞれの会社で働く姿をできる限り具体的に想像しようとしました。
そんな中で印象的だったのが、NINAEの皆さんの向き合い方です。
代表をはじめ、さまざまなメンバーと話す機会をもらいましたが、皆さんが変に取り繕わず、本音で話してくれているように感じたんです。
もちろん、NINAEに来てほしいという思いは伝わってきました。でも、それ以上に、私自身が納得して、自分にとって一番良い選択をしてほしいというスタンスを一貫して感じられました。その姿勢が、私にとってはとてもありがたかったです。
会話を重ねるうちに、仕事内容だけでなく、一緒に働く人たちの考え方や会社の雰囲気も見えてきて、少しずつNINAEで働く自分の姿を想像できるようになっていきました。
私は、人はロジカルに考えて、最後は感情で決める生き物だと思っています。
今回も、考えられることは徹底的に比較しました。それでも最後に大切にしたのは、「ここで働いてみたい」と自分自身が思えるかどうかでした。外資系企業への憧れも、そのチャンスを手放す怖さもありました。
それでも、今やりたいAEという仕事に挑戦できること、そして一緒に働く人たちへの信頼。その両方が重なったことで、NINAEで頑張っていこうと決めることができました。
入社して分かった、営業の難しさと面白さ
お客さまの課題を起点に、答えの決まっていない提案をつくっていく
実際に入社してみて、NINAEを選んで良かったと思っています。
選考中に徹底的に話を聞いていたこともあり、入社前とのギャップはあまり感じていません。あえて挙げるなら、想像以上に営業のやり方が決まっていなかったことです。
「本当にゼロからつくっていくんだな」と感じました。一方で、日々の仕事の中では「これがやりたかったことだ」と感じる瞬間がたくさんあります。
特に、商談の場です。お客さまとの最初の窓口として、自分が先頭に立って会話を進めているときは、まさに挑戦したかった仕事ができていると感じます。
ただ、実際にやってみると、提案を組み立てることの難しさも感じています。
NINAEが提供しているのは、決まった製品をそのまま売る仕事ではありません。これまでの取り組みを組み合わせることもあれば、新しい支援の形をつくることもあります。
だから、お客さまから課題を聞いたときに、「この課題にはこのソリューション」と、単純に1対1で当てはめることができないんです。これは、営業としてまだ経験の浅い私にとって、難しいところです。でも、同時に面白いところでもあります。
お客さまが抱えている課題を理解し、その背景まで考えながら、何を提案するべきなのかを探っていく。決まった答えがないからこそ、自分の頭で考え続けなければならないし、周囲と協力しながら新しい提案をつくっていく必要もあります。
入社前に感じていた不安は、実際に働いてみても、決して的外れではありませんでした。それでも、営業として挑戦したかった仕事に向き合えていることは、今の私にとって大きなやりがいになっています。
また、前職ではフルリモートに近い働き方をしていたので、顔を合わせてコミュニケーションが取れることも純粋に楽しいです。同世代がいる会社も初めてで、新鮮な気持ちで働けています。
私が、NINAEで担いたいこと
信頼を積み重ね、会社を前に進める売上をつくる。それがNINAEで担いたいこと
これから営業として身につけたいものを一言で表すなら、「影響力」です。
私が考える影響力は、単に数字を取る力でも、自分の思いどおりに誰かを動かす力でもありません。お客さまとの対話を通じて、まだ気づいていない課題を一緒に見つけ、新たな選択肢や意思決定につなげていく。自分が関わったからこそ生まれる気づきや変化を、大切にしたいと思っています。
そして、その価値をきちんと成果にもつなげたい。
お客さま・NINAE・社会の「三方よし」の状態で受注できることが、私の理想です。
また、私にとってAEは、担当するお客さまの売上に全責任を持つ人です。前職でデリバリーを経験したからこそ、受注して終わりではなく、その後の品質や継続的な提案まで責任を持ち、お客さまの課題を解決し続けられる人でありたいと思っています。
5年後には、長期と短期の売上目標を見据え、自分の行動がどこにつながるのかを俯瞰できるAEに。10年後には、極端に言えば「一人会社」のように、案件の獲得から納品まで自分で担える力を持っていたいです。
ただ、それは一人で仕事をしたいということではありません。私は、これからもいろいろな人と関わり続けたいと思っています。
お客さまからは名前で相談してもらえる人に。
社内からは「いてくれると安心する」「仕事がしやすい」「助かる」と思ってもらえる存在になりたい。
自分一人でも仕事を生み出せるほどの力を持ちながら、その力を誰かのために使える人でありたいんです。
今回の転職では、ずっと憧れていた外資系企業ではなく、今の自分が挑戦したいことに向き合えるNINAEを選びました。正直、今でも「あのとき外資系企業に入っていたら、どうなっていたんだろう」と考えることはあります。
でも、どちらの道が正解だったのかは、きっと誰にも分からないと思うんです。
大切なのは、自分が選んだ道を、その後の行動で正解にしていくこと。
NINAEを選んだこと自体がゴールではありません。ここでどんな経験を積み、どれだけの成果を生み出せるかは、これからの自分次第です。
まだ営業としてのキャリアは始まったばかりですが、立ち止まらず、ときにはもがきながらでも、目の前の仕事に向き合っていきたいと思っています。
お客さまの信頼を一つひとつ積み重ねながら、会社を前に進める売上をつくる。
それが、私がNINAEで担いたいことです。
最後に
もし今、キャリアの選択に迷っている方がいたら、ぜひ一度NINAEのメンバーと話してみてほしいです。
私自身、選考を通じていろいろな人と話し、会社のことだけでなく、自分がこれから何をしたいのかも考えることができました。
この記事を読んで、NINAEで働くことに少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。