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【インタビューVol.2】インターン生に日常生活で感じるジェンダーの問題を聞いてみた!

今回は前回【インタビューVol.1】中国からのインターン生に日本で感じるジェンダーの問題を聞いてみた!に引き続き、インターン生のご紹介です!

Z世代の彼らがどのような想いでジェンダー問題を捉えているか、どのような想いで協会の活動をしているか、聞いてみました!

倫理学を専攻しているインターン生です!

慶應義塾大学文学部在学の徳山奨馬です。倫理学を専攻しております。現在、一般社団法人パートナーシップ協会のインターンとして活動をしています。

”権利”を考える時、抽象的な概念とリアルで起こっていることが両方の視点が重要です。概念だけ議論をしても前へ進まず、リアルで起きていることの両方を知った上で初めて概念が成立します。学んでいて非常に面白いのです。

特に日本では、権利を根底に持つ議論を表面上の実際の行動だけですることが多いです。ジェンダーなどについて議論をする時も同じことが言えます。

権利思想の知識を持つ人が増えれば、もっとジェンダー問題についても理解がしやすいと思います。ジェンダーについて理解を深めたい人におすすめです。

▼一番好きな哲学はウィトゲンシュタインを中心とした言語哲学。最近ウィトゲンシュタイン特集が現代思想から出版されました。見開きがめっちゃ手触り良い感じで印刷されていて面白かったです。

一般社団法人パートナーシップ協会でやりたいこと

協会で扱っているテーマ『ジェンダー』に興味があり、ジェンダーライターのエントリーをしました。

ジェンダーについて調べていく中で興味深い具体的な事例や、各国各世代の自分とは違った属性のジェンダー観について触れることができるのが大変学びになります。なかなかジェンダーについて掘り下げて考える機会は日常で多くはないので、仕事はとても楽しいです。

一般社団法人パートナーシップ協会の活動が少しでも多くの人々に認知されるために、ライターとして貢献していきたいです。ジェンダーの記事を通して協会が携わるテーマや議論について、少しでも興味を持ってもらえると嬉しいです!

個人的には、現在日本社会で権力を持っている、年長者の男性がジェンダー平等に対して協力をしてくれると、とてもいいなと思います。時代が動く時、すでに地位がある人は不安や焦りを起こしやすい(※参照 メンズクライシス)ですが、できるだけ焦りや反発を起こさないような形で、社会が前に進んでほしいと思います。


日常生活で気になるジェンダーのこと

家族や友人がジェンダーバイアスのかかった判断や行動をしていることを見かけることは多々あります。でも、あまり気にしないことにしています。

「男だから」「趙なんだから」とジェンダーバイアスのかかった発言をされたり、行動を求められたりすると「うげ」っと嫌気がさしますね(笑)

ジェンダーバイアスも本人が嫌がってなければ、本来はそこまで問題はないと思います。人の考えを変えるのは難しいし、お互い分かり合えないのはストレスです。それでも、嫌がる人がいたり、問題が起きたりするのであれば、やはり対応が必要でしょう。

将来について

ジェンダーの問題に対して声を挙げるのはとても大変なことだと思うので、協会の活動をリスペクトしています。私は今年就職します。自分の敬意を払える面白い社会活動に対して、多少なりとも様々な形で参加して過ごしていきたいと思っています。


まとめ

最後に、専攻の視点から、ジェンダー問題に対して思うことをお伝えします。

20世紀最大の哲学者の一人であるフーコーは現代における複雑な権力構造について、こう言っています。

『日本における権力者とは誰でしょうか?総理大臣それとも属している会社の社長でしょうか。流行の陰謀論によるとどっかのデカい社長?』

答えはどれも違います。隣の人間がマスクを着けていないことを気にしているかもしれないことを気にして、道徳は罰が曖昧になっていることで大きな価値を持っている側面があります。

つまり権力は社会全体になんとなくかかる圧力のような側面があります。内容も罪に対する罰もすべてが『曖昧』です。

そしてこの全体のルールというものは各社会によって変更のされやすさや、され方が違います。ヨーロッパなどはラディカルな論理が社会全体を変革しうるパワーを持っているように思います。

ただし、日本の文化は極端に他人の目を気にする傾向があり、うまくコントロールできれば論理を要せずとも社会的な価値も普通に変化していきます。

例えばジェンダーについてもわざわざ「なぜこれが必要なのか」という根本的な議論はあまり存在しないままです。それでも、緩やかではありますが確かに改善されてきてはいます。

よく世界の中で日本はジェンダー問題の対応が遅れていると言います。それは表層的な権力層に年齢層の高い保守的な人間が集まっていることを考えると、当然かもしれません。

権力とは何か、社会構造とは何か、どのような視点で捉えれば、より社会課題は解決するのか。様々な視点から社会問題の解決に向けることで理解は進むと思います。様々な視点で活動をしている一般社団法人パートナーシップ協会をこれからも応援したいと思っています。

最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。

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