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【インタビューvol.3】「女の子は大学に行かなくていい」と言われて1年。大学生になって思うこと~インターン上甲さん

こんにちは。一般社団法人パートナーシップ協会です。

今回はインターン生として活躍する上甲さんにお話を伺いました!高校生の時、ワークショップを立ち上げた上甲さんは朝日新聞に取り上げられるなど、ジェンダー問題に前向きです。今の想いやこれからやりたいことについてお伺いしました。どうぞ最後までお読みいただけますと嬉しいです!

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昭和女子大学に通う上甲と申します。一般社団法人パートナーシップ協会ではインターン生として営業などの仕事をしています。よろしくお願い致します!

協会にエントリーした理由

高校生の時に、起業家の育成のためのワークショップを開催しました。ジェンダーの社会問題への解決に興味があり、エントリーしました。


ジェンダー問題を気にしたきっかけ

高校3年生の時、電車に乗っていたら見知らぬ年配の女性から、「将来何をしたいの」と聞かれたことがありました。「大学に進学したい」と答えると「女の子は大学に行かず、高校を卒業したら働いた方がいい」と言われました。そこでジェンダー教育の格差を感じ、自分にできることは何かと考え、「誰もが自立をするための起業家向けワークショップ」を開催することにしました。

ワークショップ開催について朝日新聞社にて取り上げていただきました。

年配女性の一言にモヤモヤ 学生がジェンダー考える企画:朝日新聞デジタル (asahi.com)


※高校生の時の上甲さん

これから一般社団法人パートナーシップ協会でやりたいこと

ジェンダー問題については多くの課題があり、積極的に取り組んでいきたいと考えています。気になっていることは下記の3つです。

・性に因らず、出産や育児などライフイベントにより離職してしまった人が復帰しやすい環境を作ること

働く意欲があり、能力も適してる人が活躍することは本来、企業側にもメリットがあることです。しかし、現状は出産や育児など、ライフイベントにより離職をしてしまったり、復職をしてしまったりすることが多くあります。そのためには誰もが働きやすい環境を作ることだと思います。

企業側が環境を整えることはもちろん、サポートできるパートナーの理解が大切だと思います。今までの社会はどうしても女性が男性を支えるイメージを世間に押し付けてきたようですが、これからは男性も女性を支え、女性も男性を支える社会が来ることを期待しています。



・ワークショップの開催

高校生の時にワークショップを開催したように、一般社団法人パートナーシップ協会でも社会課題の解決に向けたワークショップを開催したいと考えております。テーマは「SDGs」や「家庭のジェンダー平等と仕事」などを企画していきたいです。開催する際には告知を致します。ぜひその際はご参加ください!!

学生目線で気になるジェンダー問題

・ジェンダー教育のジェンダーギャップ

ジェンダー教育は学校であまり積極的に習うものではなく、理解できている人がいるのだろうかと思う時があります。例えば生理の教育はわかりやすい事例です。生理痛といっても、痛すぎて立ち上げれない程の人もいれば、いつもと変わらずに働ける人もいて、個人差があります。生理はわかりやすく生物学的な性差を受けますが、個人により事情はあるのでひとり一人に見合った働き方を考えるための教育が学生時代から必要だと考えています。



・働き方の基準の性とは

メディアで出まわるいわゆる「普通の恋愛」は男女のもので、LGBTの恋愛が当てはまっていないように、「普通の働き方」も男性を基準とし、男性の働き方に近づけようとするのが「今の働き方」なのではと思います。ものさしは、基本的に男性を基準や等身大にしていて、働くことや生活の基準まで同じにしているのではないのでしょうか。LGBTの方の恋愛の価値観がクローズップできる世の中、メディアや企業が男性の働き方を普通として扱ってきたことに対しても着目する必要があるのではないでしょうか。

高校生の時に様々な職業についてる女性の方々にインタビューをしました。なぜその方たちが今の地位や仕事についているのかを問うと、「男性がする以上の量をこなしてきたからだと」言っていて、私はそれに言い表せない疑問が湧いてきました。働き方は、それぞれの性が尊重されて良いはずなのに、男性を基準に仕事の量や仕事のやり方を決めているから、女性が働きやすい働き方で働けない、育児などとの両立が難しい社会になるのではと疑問に思いました。

女性には生理など生物学的な差もあり、そもそも違った個体です。男性が決めた働き方に合わせる概念そのものが疑問で、女性やLGBTの方の働きやすさに近づける認識を男性側がもっと持ってもよいと思います。


人それぞれの働き方が尊重される世の中へ

もちろん、今の男性社会が築き上げてきた働き方で良い面もあると思います。しかし女性が社会進出をする社会へ移行する時、生物学的に異なる個体が共に仕事をするのであれば、同じ働き方を推奨されるのは違和感です。LGBTの方も、まだまだLGBTらしさを求められることなど、問題が挙がっています。男性の働きやすさ、女性の働きやすさ、LGBTの働きやすさ、それぞれの働き方が尊重される世の中になってほしい、そんな思いでこれから頑張って働いていきます。


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「大学に入らなくていい」と言われてから1年。今、進学することを選んでよかった、と彼女は言います。もちろん家庭の事情などもあり、誰もが進学できるものではありませんが、あの時思いとどまらずによかったと輝く彼女を見るととても応援したくなります。時に社会のバイアスや声に負けてしまうこと、めげてしまうこともありますが、自分が進みたい道に進むことの大切さを教えてくれました。

ちなみに大学では、ジェンダー問題について学ぶ機会が多いとのこと。学んだ知識を活かして、頑張りたい!という彼女のキラキラした笑顔にこたえたい、仲間っていいなあ・・・と思うこの頃です。

今後共、一般社団法人パートナーシップ協会をよろしくお願い致します。


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