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トヨタコネクティッドが農場運営?!「TC農園」潜入レポート

モビリティに関する様々なサービスを企画・開発しているトヨタコネクティッドですが、本業のモビリティに加え、農園を運営しているのをご存知でしょうか?

トヨタコネクティッドの社内でも知る人ぞ知る「TC農園」の実態についてレポートいたします!(取材当時2022年5月時点の内容です)。

スタッフ6名、農場長2名が農作業に従事

名古屋本社がある伏見から車で片道30分程度のところに、「TC農園」はあります。この農園では、障害者6名と農場長2名がトヨタコネクティッド社員として勤務しています。障害者雇用促進法に基づき、精神障害・発達障害のあるスタッフが働く場所として運営を行っています。

この農園では季節に合わせて、軽石を使った農法で様々な農作物を育成しています。2022年5月の時点ではニラがすくすく育っており、収穫を一緒にさせていただきました!

収穫したニラは丁寧に洗浄、餞別を行い、古くなった葉や腐った部分を取り除きます。

その後80gごとにパッケージ化を行い、成果物としてきちんと整頓するまで作業しました。収穫した農作物は各自が持ち帰って自宅で食べたり、トヨタコネクティッドの社員向けのアンケート景品として活用したりしています。


収穫以外にも、農場では多くの作業が行われています。手作業での水やり、軽石のメンテナンス、清掃など・・・

視覚情報のほうがわかりやすいスタッフもいるため、農場での各自の担当作業や状況については作業場のホワイトボードに記載してあります。このホワイトボードの内容をもとに、農場長からの細かい指示が無くても、各自の作業を責任もって進めることが出来ているそうです。

メインで育成する作物は農場長が中心になって決めていますが、各スタッフが好きな作物を植えることが出来る場所「マイベッド」も確保しています。ソラマメやメロン、大根など、各自が選んできた作物を大切に手入れし、愛着を持って育成している様子が印象的でした。

過去にはTC農園の取り組みを広報する「TC農園プロジェクト通信」も発行されていましたが、現在はコロナ禍ということもあり、残念ながら本社メンバーとの行き来・交流は限定されている状況です・・・

社会性を身に着けながら日々成長するスタッフの姿を見守る

メンバー3名につき、1名の農場長がリーダーとしてついています。その農場長として勤務する山本さん、福島さんに、農園の運営やスタッフの様子についてお話を伺いました。

――まずはお二人のことを教えてください!

山本さん)私はTC農園に入る前まで、建築設計士として勤務していました。次のキャリアを模索する中でTC農園の求人に出会い、2018年に参画しました。これまでのキャリアと親和性がある職務ではありませんが、実家では農業を営んでいたので、ある程度親しみを持って業務に当たっています。

福島さん)私はネット通販サイトの運営を行っており、PCに向かって行う作業をメインで対応していました。身体にも負荷があり、長く働ける環境に行きたいなと思っていたところ、2020年にTC農園の求人に出会いました。私も実家が農家なのですが、農業は未経験で始めました。

――TC農園は、農業×福祉という掛け算の領域だと思うのですが、福祉の領域はこれまで関わりはあったのでしょうか。

山本さん)福祉に関わることはこれまで全くありませんでした。日々スタッフとの関わりの中でより良い関わり方を模索しています。スタッフを紹介してくれた福祉専門の企業があるので、そちらの専門家に助言を求めたり、家族との情報交換をしたりする中で解決を図っています。

――普段農園の運営で苦労することはありますか?

山本さん)今はコロナ禍なので、密を避けた通勤になったり、休業になったりというイレギュラーがあり、障害のあるスタッフには負担になってしまうことがあります。小さな変化でも本人にとっては不安、不満につながってしまうことがあるので、アンテナをたてて感じ取るようにしています。

福島さん)ほか普段の生活では、スタッフ同士の相性が合わなかったり、障害の特性で気分の浮き沈みがあったりすることがあります。その時の状況に合わせて、相性の合わないスタッフは引き離して作業をするなど、細かな工夫を行っています。

――農園の業務を通して、スタッフの成長や変化はありますでしょうか?

山本さん)ここは給与が発生する職場なので、挨拶をしっかりする、依頼事項ははっきりとお願いする、ということを徹底しています。基本的な礼儀を身に着けてもらうことを目標にしておりますので、入社時に挨拶が出来なかったスタッフも、社会的スキルを身に着けることが出来ていると感じますね。

福島さん)昨日まで出来なかったことが急にできるようになったり、簡単な指示でも次の作業がわかったりという成長を見ることができ、喜びを感じますね。言葉が出ないスタッフもいるのですが、こちらの指示はちゃんと理解して動けるようになるなど、成長を感じます。

――今後本社の社員が増えると、TC農園のスタッフも増える可能性があると思います。今後のTC農園をどのようにしていきたいか、イメージはありますか?

山本さん)今のところ本音で本社側とお話しすることが出来ており、改善の要望など率直に意見交換しています。今後もこのような関係を継続していきたいですね。スタッフ第一で作業ができる環境を続けていけるように運営をしていきたいです。

福島さん)本社の社員がTC農園に来ることはスタッフにとっては嬉しい様子で、同じ会社で働いている社員が「見てくれている」と感じるようです。スタッフが嬉しい気持ちで働けるように、TC社員と共に見守っていきたいと思います。

トヨタコネクティッド本社メンバーとの交流も活発にしていきたい

TC農園は人事総務部、安全健康推進Gのもと運営されています。安全健康推進GでTC農園を管轄する若園さんにもコメントをもらいました。

普段目にすることがないTCの別の顔「TC農園」の様子、いかがでしたでしょうか?


スタッフの皆さん。残念ながら1名お休みでした・・・!

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