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若手社員に聞く、現場エンジニアのリアルな声 ~2022年TechMeetupパネルディスカッションより~

Photo by Marvin Meyer on Unsplash

2022年2月にトヨタコネクティッドが開催した、現場社員と出会えるイベント「TechMeetup」。そのうち、現場の若手社員を招いてパネルディスカッションした様子を特別公開いたします。現場ならではのやりがいや雰囲気はどのようなものであるか。社員のリアルな声を聞いてみました。

大内)ここからは若手社員の代表を招いて、パネルディスカッションを行います。パネリストとして人事の大内が進行します。本日は4名のパネラーを招きましたので、それぞれ簡単に自己紹介をします。


近藤)近藤です。2019年にトヨタコネクティッドにキャリア採用で入社しました。現在はビッグデータを扱った業務に従事しています。

河邊)河邊です。私はもともと請負の形でトヨタコネクティッドの業務に参画しており、そこから2019年に正社員となりました。スマートセンターというシステムの構築にPMとして関わっています。

亀井)亀井です。私は2016年に新卒入社しました。現在は河邊さんのチームで同じくスマートセンター構築にエンジニアとして関わっています。

稲垣)稲垣です。2021年にこのTechMeetupイベントに参加し、キャリア採用で入社しました。現在はアジャイル開発プロジェクトでスクラムマスターをしています。

大内)本日はこの4名に様々なお話しを伺っていきたいと思います。現場の生の声を、たっぷりとお届けできればと思います。さっそく質問に入っていきたいと思います。


成長しているモビリティ業界で、新しい挑戦ができる環境がある

――まずは入社した決め手からお伺いします。近藤さん、いかがでしょうか?

近藤)私は前職でビッグデータに関連した業務に携わっており、トヨタコネクティッドでもこれまでの経験を活かせると感じて入社を決めました。また自動車が生み出すモビリティ関連のビッグデータに非常に伸びしろを感じており、今後も伸びる業界、企業だと感じたのが大きいです。

大内)ありがとうございます。ご経験と親和性が高かったという点ですね。稲垣さんは本日のようなMeetupイベントをきっかけに選考に進みましたが、何が決め手になりましたか?

稲垣)イベントに参加する前にWebサイトを見て、Flutterなどの新しい開発技術を活用してサービスを作っていることを知っていました。イベントを通して、技術本部が様々な取り組みをしていることがわかり、自分自身も新しいことに挑戦できると期待して入社を決めました。

大内)そうなんですね。実際に新しいことには挑戦できていますか?

稲垣)はい、今はVUIという声でサービスを操作する新規プロダクトの開発に携わっているのですが、アジャイル開発手法を採用しており、自分にとっては技術面でも開発手法でも新しい挑戦ができています。

大規模プロジェクトに、超上流から関わっていく

――続いて次の質問に移りたいと思います。入社後に感じたギャップがあれば、いい意味でも悪い意味でも教えてください。

大内)亀井さんは新卒で入社されていますが、いかがでしょうか?

亀井)私は、公開されているWebページなどはそもそも広告だと理解しており、あまり期待しないようにしていたのが正直なところです。ただ、入社してみて感じたのは、思った以上に超上流の開発工程に携わる機会が多いという点ですね。プロジェクトや部門によって異なると思いますが、私の場合はクライアントとの折衝の機会を早い段階から持たせてもらっており、その点はイメージと違いました。

大内)なるほど、ありがとうございます。河邊さんは入社前に請負という形でトヨタコネクティッドのプロジェクトに関わっていらっしゃいましたが、実際に入社してみていかがでしたか?

河邊)そうですね、入る前は“トヨタコネクティッドのプロジェクトは大変そうだなー”と思っていたのですが、入ってみたらやっぱり大変でした(笑)。サービスの開発スケジュールがトヨタ自動車のクルマの開発スケジュールに合わせて組まれる点がその一因で、どうしてもこちらでコントロールできない部分が発生してしまいます。その点はやはりギャップがありましたね。

大内)なるほど。稲垣さんはアジャイル開発で動いている分、スケジュール調整など難しさもあると思いますがいかがでしょうか?

稲垣)そうですね、そこは逆に良いギャップを感じていて、入社前は自動車業界って堅くて遅いのかな、と思っていたのですが、結構柔軟に動いてくれるんだな、と感じています。承認プロセスや決裁のスピード感などは結構早いと感じています。

新しいことへの挑戦を通し、日々エンジニアとして成長する

――続いて、「エンジニアとして成長できたと思う点」について皆さんにお伺いしてみたいと思います。

河邊)今はグループマネージャーという役職をしていることもあり、段取りを意識して働けるようになったと感じています。開発管理の仕事が多く、プロジェクトやメンバーの管理能力が身についた点では成長を感じています。前職まではコードや設計書を書くことを中心に業務に携わってきましたが、マネジメント面で成長できたのは大きなキャリアアップだったと思います。

大内)「ダンドリ」はトヨタ自動車をはじめ、当社も大事にしている考え方ですよね。近藤さんも同じくグループマネージャーですが、いかがでしょうか?

近藤)河邊さんと同じで、私もマネジメント能力は伸ばせた点だと感じています。それに加えて、私の業務では開発の上流、超上流工程に主に携わっていますので、クライアントとの折衝や要件定義などをする中で日々成長を感じています。

また入社時に期待していた、クルマから上がってくるビッグデータが非常に膨大で、他社では経験出来ないサービス開発に携われている点は、エンジニアとして稀有な経験を積めているな、と感じています。

大内)日々成長を感じることが出来るのは素晴らしいですね。亀井さんはいかがでしょうか?

亀井)私は新卒で入社したこともあり、成長しか感じません。周囲では常にハイレベルな議論がなされており、日々新しい技術も積極的に取り入れています。自分から食らい付いていく必要があり、自然と成長がうながされていると感じます。

大内)業務の中で成長を実感できるのは大切ですね。稲垣さんは入社してから日が浅いですが、いかがでしょうか?

稲垣)私は先にお伝えしたVUIのサービスをスクラッチで開発しており、非常に大変ですがプロジェクトを通して毎日学びがあります。特に活用するフレームワークや技術選定をリードすることが出来ているのは、これまでにない経験で、自分の力になっていることを非常に感じます。

大内)新卒で入社しても、中途で入社して日が浅くても、それぞれ何かしら成長を感じることができているとのこと、嬉しく思います。

ユーザーの気持ちを常に意識しながら、円滑にプロジェクトを推進する

――では次の質問に移ります。プロジェクトを進める上で、皆さんが大切にしていることを教えてください。

稲垣)スクラム開発をしているので、日々のコミュニケーションの取り方には非常に気をつけています。心理的安全性をメンバーみんなに持ってもらいたいので、デイリースクラムで短くてもコミュニケーションを取ったり、無駄な作業を省いたり、質問をしやすくする環境を作ることを心がけています。

大内)スクラムに限らず、非常に重要なポイントですね。マネージャーとして活躍している河邊さんはいかがでしょうか?

河邊)必要最低限のことを決めてからプロジェクトを進めることを心がけています。プロジェクトを前進させることも非常に重要な役割りの一つですので、PMBOKで決めてあることを全部やるのではなく、最低限これが必要だ、というところを合意し、プロジェクトに取り組むことを重視しています。

大内)ありがとうございます。亀井さんはいかがでしょうか?

亀井)私はサービスを最終的にご利用いただくエンドユーザの目線で会話をすることを大切にしています。普段やり取りするのはクライアントであるトヨタ自動車が多いのですが、そこに引っ張られず、一般ユーザーの気持ちになって開発を考えることを心がけています。新卒研修の際にコールセンターでオペレータ研修をし、実際にエンドユーザの声を聴いたことが大きく影響しているかもしれません。

大内)それは新卒入社ならではの経験で、強みですね。

実際にエンドユーザの手にサービスを届けるまで

――では最後に、皆さんが関わっている具体的な成果物事例について伺ってみたいと思います。

大内)近藤さんは実際にローンチしているサービスに関わっていますがいかがでしょうか?

近藤)私はビッグデータを活用したマップサービスを開発しています。こちらは実際にBtoC向けに提供しているサービスで、蓄積されたビッグデータを活かし、災害時などに通れる道を表示することができるものです。今後も活用の幅は大きいと考えています。

大内)実際の車輛データがサービスに活用されている事例として興味深いですね。河邊さんはいかがでしょうか?

河邊)私が関わっているのは主にマネジメント業務なので、お見せできる具体的な成果物はないのですが、主にプロジェクト工程表や品質管理書などが成果物になります。

大内)ありがとうございます。稲垣さんはいかがでしょうか?

稲垣)私は新規サービスの開発に関わっており、まだプロジェクトが立ち上がって間もないため、現段階でお見せできるものはありません。ただ、将来的にはBtoCのサービスとして世の中にローンチされるものを作っていくので、その段階でぜひ皆さんに新しい体験を届けられるようにしたいと思います。


――以上でパネルディスカッションを終了いたします。少しでも皆様にご興味をお持ちいただけるお話しがありましたら幸いです。

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