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FIND施工管理部門トップが考える、リノベ業界の課題と施工管理の仕事。

少子高齢化に伴う空き家問題に向き合うリノベーション業界。
今回はFINDの施工管理部門を管掌している、専務取締役の上野に、
施工現場目線から、業界が抱える課題、中長期的な目標などを伺いました!

ープロフィール

上野 光弘 株式会社FIND 専務取締役
一級建築施工管理技士。施工管理部門であるビルディング部の統括を務める。1988年、大手ゼネコン入社。ビル、学校、商業施設、マンションなどの大規模施設の施工管理として従事。その後も建築業界にて幅広いジャンルの施工管理を経験。2004年にFINDの前身会社へ施工管理として就職し、2020年 専務取締役に就任。以降、それまでに培ってきた幅広い知識を駆使し、施工管理部門長として、会社が受け持つ工事の全体を把握、コントロールしている。



ー施工管理という立場から感じる、業界の課題をお聞かせください。

業界全体の課題として広く捉えると「空き家問題」に対する課題があげられると思いますが、施工管理、現場サイドの切り口で考えると、真っ先に浮かぶのは職人の高齢化です。市場でみても、50~60代、それ以上の職人さんがまだまだ活躍してくれていると感じます。日本の質の高い建築を支えてきた方々ですね。一方で、20~30代の若手の成長がそのクオリティに追いついているのかという懸念はあります。FINDとお付き合いのある職人さん達は、腕の良い、そしてFINDの設計施工を理解してくれている方が多いですが、やはり高齢化しつつあるのも現実です。こういった問題に対し大手ゼネコンであれば、10年程前から職人さんの学校を設立したりしていますよね。この問題に対しては、業界全体で解決していく必要があると感じています。

ーリノベーションの施工管理の楽しさと難しさをお聞かせください。

楽しさについては、仲間とものづくりができることじゃないでしょうか。一つの現場をスムーズに進行するのは、簡単なことではありません。営業、設計、そして職人と密にコミュニケーションをとり、様々な問題を解決しながら、一つの現場を作り上げる。一人ではなく、建築が好きな仲間と一緒に作り上げることが、この職種の楽しさにつながっていくと思います。また一つの工事には、大工、電気業者、内装業者など、複数の職人さんに依頼をしますが、FINDは職人同士の関係も良好で、より一体感を感じられると思いますよ。もう、15~20年くらいお付き合いしている職人さんも多いです。最近は職人さんたちとFINDのスタッフでキャンプに行ったりしてるみたいですね。そういった長いお付き合いをしている方々から、FINDの仕事はいいね!と言ってもらえるときは、とても嬉しく、そしてありがたく感じています。

一方で難しい部分としては、現場を調整しながら進行させることだと思います。リノベーション工事は新築よりも想定外のことが起こりやすいです。解体後に判明する不具合などもしょっちゅう。現地調査では確認できない部分に腐食などの問題が隠れていることが多いですね。こういった問題が起きたとき、すばやく軌道修正するためには、建築知識、現場での経験、職人の見極めなど、多くのスキルが必要なので、難易度の高い部分だと思います。



ークオリティ向上のために、施工管理スタッフへ伝えていることはありますか?

何よりも段取りです。準備をしっかりすること。これはずっと言い続けていますね。先ほど言ったようにリノベーションは想定外のことが多く起こるので、その状況でもクオリティを保つためには、しっかりとした計画とそれに沿った段取りをきちんと取っておくことが大切です。ここを疎かにすると現場、職人さんを困らせることになり、結果的にお客様にご迷惑をかけてしまいますから。きちんとした段取りをとるためには、各部署と綿密なコミュニケーションをとることも大切です。お客様のご要望・設計と現場指示のずれが生じないように。FINDでも数年前から施工管理システムを導入しており、無駄な工数を省いて、進捗の共有もしやすく便利になりましたが、システムやチャットを通した表面上のコミュニケーションだけでなく本質的な部分でもっと伝える、伝わるコミュニケーションをとるように意識することも大事な部分だと思います。


ー今後のリノベーション業界について考えていることをお聞かせください。

IT、DX化が進んで、現場サイドもより一層効率化することは、現段階でも明確に想像できます。もうしばらくしたらAIやロボットが工程の大部分を担ってくれるようになるかもしれません。時代の流れに合わせて、この業界でも有用なテクノロジーを取り入れ、業界全体の発展を考えていく必要があると思います。一方で、現場は人が動かし、創り上げているので、ITからのバトンを受け取ることはまだまだ難しいとも思っています。これは私の考えですが、どんな建築も感情が入ったものにしたいんですね。お客様のことを想い、考えた設計を、職人が気持ちを込めて作り上げる。そういったものを残していきたいと思っています。お客様にもそういった点で喜んでもらえるので、そういう仕事はやはり人にしかできないと思いますし、大切にしていきたいと思っています。



ー今後どんな会社、どんなチームにしていきたいですか?

空間創造企業として様々な建物にリノベーションで価値を生み出すという、中長期ビジョンはもちろんですが、まず会社として、工事品質の高さでも業界でトップクラスにしていきたいと思っています。FINDの工事を請け負っていただいてる職人は、腕の良い人揃いで自信がありますし、お客様からも「職人さんがきめ細やかに対応してくれた」というお声をよくいただきます。こういった作り手のクオリティも会社としてよりブラッシュアップしていけたらと考えています。
チームとしては、今自分が行っている工事全体を他の社員達もコントロールができるように、自分の知識、ノウハウをもっと伝えていきたいと思います。在籍している社員の基礎的な知識や経験値は蓄積されてきているので、もう一歩踏み込んだ、応用の部分ですね。チーム全体のレベルアップを図ろうと考えています。

ーどんな方に入社してもらいたいですか?

まずは明るく元気でコミュニケーション能力に自信がある方!明るいキャラクターは周りを明るくするので、施工管理に限らず、採用面で大事にしている部分です。この仕事はしっかりとコミュニケーションをとることも重要なので、オープンに相手と接することができる方がいいと思います。またベンチャー企業でもあるので、成長意欲の高い人ですね。知識、技術の取得に対して貪欲な人は大歓迎です。私を抜いてほしいです。あとはやはり建築、インテリア好きな人ですね!



ーありがとうございました!

今回は施工管理目線からみたリノベーション業界の課題、FINDの施工管理の仕事についてのインタビューをお送りしました。今回インタビューに答えてくれた上野は、建築業界に30年以上も携わっており、その知識量は会社一!私自身も、上野から建築や施工について多くのことを教えてもらっていた一人でもあります。「モノづくりのプロ」、リノベーションの施工管理に挑戦してみたい方はぜひご連絡くださいませ!!




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