こんにちは、FLUX人事責任者の鷲田(わっしー)です。
今回は、開発本部 プロダクトエンジニアリング部 Engineering Manager(以下、EM) の小池さんへインタビューしました!FLUX創業当初のカオスなタイミングからAutoStream、siteflow双方のプロダクト開発を、そして開発組織を拡大されてきた小池さんにこれまでのキャリアからFLUXの開発組織の課題や魅力など、じっくりお話をお伺いしました。
【Profile】
開発本部 プロダクトエンジニアリング部 Engineering Manager
小池 晋太郎
エンジニアとして受託会社にてインフラとバックエンド、モバイルアプリケーションと幅広く開発を担当。その後フリーランスとして独立。2019年にFLUXに業務委託としてジョイン。2020年に正社員として正式にジョインし、siteflow立ち上げメンバーとして現在は開発本部にてエンジニア組織のマネジメントとプロダクト開発の双方を兼任。
ーー本日はよろしくお願いします!まずは、これまでのキャリアやエンジニアになった背景を教えてください。
初めて「ものづくりって、エンジニアリングって楽しい」と感じたのは中学生のときでした。当時、僕は任天堂のランドネットDDというオンラインサービスに大ハマりしました。しかし、1年足らずでサービスが終了。熱中していた自分は行き場を無くしました。どうすればいいか考えたところ、同じものを作ればいいと閃いたんです。そして、右も左も分からないままプログラミングの勉強を始めました。学びながら開発していくうちに徐々に形になり、ある日ランドネット仲間へ披露したところ喜んでくれました。自分が作ったものが「動く」だけではなく誰かに使ってもらい喜んでもらえること、想像以上に嬉しかったですね。
日々エンジニアリングの楽しさに触れて、開発を少しずつ学ぶようになりました。
そのような環境で日々プログラミングをしたり色々作っていく中でこれを仕事にしたいと決めて今に至ります。
1社目はレンタルサーバー事業を手がける会社に就職。当時はクラウドではなく共用サーバーかroot権限を渡す専用サーバーが主流でした。データセンターでネットワークの設定やサーバーの準備をしたり、バックエンドの開発をしたりなどの業務を担当しました。
次に受託会社に転職。Webサイトやモバイルアプリケーションをつくるフロントエンドを担当。様々な案件に関わる中で、インフラ、バックエンド、フロント、アプリケーションまで、開発者が携わる領域を一通り身に付けることができました。
フルスタックになったのを期に、フリーランスへ転身。フリーランスとしては、基本的にtoCサービスを展開する企業でモバイルアプリの開発を担当しました。フリーランス転身は僕自身成り行きの挑戦ではありましたが、今振り返るとFLUXと出会えたのでよかったのかなと思います。(笑)
ーー FLUXと出会ったのはフリーランス時代だったのですね!当時のFLUXの印象を覚えていますか?
フリーランスになり1年ほど月日が経過した頃。
「FLUXという会社でとあるフレームワークを触れるエンジニアを探しているんだけど、どう?」
と知り合いから相談を受けました。
僕はフレームワークも担当できるので、とりあえず話を聞いてみようと会いに行ったのがきっかけです。当時FLUXが創業して1年目くらいのタイミングでしょうか。青山のマンションの一角にあって。「THE ベンチャーだな」と感じましたね。(笑) それが第一印象です。
CEOの永井さん、CBDOの平田さんよりサービスの概要を聞き、特にCEOの永井さんは情熱に溢れていて、頭がキレキレな人だなという印象でしたね。
CTOのEdwinさんとは、初対面ではあまり話していなくて。おっとりしていて熱いタイプではなさそうだなと感じていたのですが、その後Edwinさんの経歴を聞いて驚きました。(笑)
その場で口頭で仕事を依頼され、後に正式に業務委託として仕事を受けることになりました。
ーーFLUXに正社員としてジョインした決め手は何だったのでしょうか?
業務委託としてジョインした時期は、CTO Edwinさん、SVPoE中川さんのほかの社員は数名ほどだったと思います。まだsiteflowの構想すらなく、主軸事業であったAutoStreamの立ち上げに関わりました。
ちょうど業務委託をスタートし1年くらいが経過した2020年春。「小池さん、そろそろ社員になってくれない?」とCBDO平田さんから打診をいただきました。しかし、当時の僕はフリーランスとして十分に生活できているし、正直言って正社員になるメリットは感じてなかったのでお断りしました。(笑)
そして、その後も有難いことに声はかけ続けていただきました。
最終的には、
①「エンジニア組織がほぼゼロの状態」から「チームを組成する」ことにチャレンジ出来る会社だった
②「この小さいベンチャーが今後どうなっていくのかを見てみたい」が面白そうだと思った
この2つを決め手に正社員としてジョインすることにしました。フリーランスになった当初も成り行きの挑戦をしていましたし、自分の選択を「正解」にしていけば良いと考えていたのでジョインにあたり不安は全くありませんでしたね。
ーー 正式にジョインされてからsiteflowがリリースされましたよね。0→1の立ち上げフェーズのsiteflowはいかがでしたか?
2020年の秋頃にsiteflow事業がスタートしました。格式張った辞令もなく、「小池さんやってください」と言われ、AutoStreamから異動することとなりました。siteflowはゼロスタートなので、新しい物をつくるワクワク感はすごかったですね。
当初は僕と業務委託1名体制でのスタートでした。スタートアップは、小さく作って修正してを繰り返すケースがほとんどですが、siteflowの場合は、ファーストリリースの段階でほぼ当時想定したすべての機能がないとサービスとして成り立たなくて、何度も「無理だ!」と感じましたね。笑
要求される機能要件を1週間のスプリントを組んで作っていきました。徐々に開発体制の規模も大きくしながら、半年くらいかけて、リリースまでなんとかこぎつけました。
リリース後、siteflowの安定稼働と共に開発チームの規模も大きくなったということで、社内的にもマネージャーの立ち位置が必要ではという意見が出ました。僕は別に、管理の仕事には興味はなかったんです。とはいえ、会社としては必要な要素。やるしかないし、肩書きはなかったにしろ、これまでも同等な仕事をしていたため、EMに就任することとなりました。
EMはプロダクト、エンジニアの状況を常に把握することも仕事の一つと考えています。例えば、営業や企画側から出てきたアイデアに対して、エンジニアのリソース配分を決めたりしています。
仮に差し込みのタスクが発生してしまったとしてもエンジニアの手を止めさせたくないと判断したら、自分自身がプレイヤーとして作業することもありますね。
ーー たしかに小池さんはエンジニアメンバーが自身の仕事に集中できるよう、率先して他の業務などをフォローアップされている印象があります!ちなみに小池さんから見たFLUXの魅力を教えてください。
まずは、新技術導入のハードルの低さです。仕様の相談が出たときや、現在の開発体制では手が回らなくなったとき、使っているフレームワークに新しい機能が出たときは、開発経験年数や年齢などに関わらず、提案が上がります。その後は、本当に使えるかどうかの検証を進め、問題がなさそうであればどんどん使っていきます。もちろん、新しい技術の導入は、サービスのロックインなど離脱リスクにもつながるので、簡単にはできません。将来的な技術的負債を生まないかどうかも踏まえきちんと見極めた上で、新技術を積極的に導入します。
また、エンジニアに限らずではありますが、社員のポテンシャルが発揮される環境づくりや教育体制も整っていますね。例えばエンジニアに対しては月10000円の書籍購入補助があります。実はこれ、当初は3000円だったのです。3000円だと購入できる書籍が限られてしまうと進言したところ、すぐに改訂されました。プロダクトと関係ない部分でも意思決定のスピード感があるのは素晴らしいなと思います。
何かの問題に直面し、新しいツールを使いたいときも使用できることがほとんどです。解決するために、人の手を介するよりも、新しいテクノロジーにお金をかける文化があります。
ーー EMとして大切にしていることを教えてください。
SVPoEの中川さんともよく話すのですが、みんながゲームに没頭するように仕事をしていた方が楽しいと思いますね。リモート環境下で、ずっと1人で画面を真面目に見ているより、肩の力を抜いて楽しく仕事をしている方がパフォーマンスも上がるはずです。コロナ禍以前は、普通にあったコミュニケーションをリモートでも実現したいと考えています。
具体的には、皆自分の作業をメインにしているため、つなぎっぱなしということはしていません。しかし、仕様に悩んだりする場面があれば、すぐにミーティングする雰囲気が根付いています。そのミーティングも雑談を欠かさなかったり、「困ったらすぐに連絡してください」と逐一伝え、小さな相談事でも僕の時間を奪ってもらえるようにしていますね。また、僕と中川さんはよく「ガヤ芸人」と言われているんですよ。(笑) なれ合いにならないくらいに和気藹々とした雰囲気を作るのが、僕の使命だと思います。
ーー 心理的安全性が高い組織になっているのが伝わってきます!実際にエンジニア組織のミーティングや勉強会はいつも盛り上がっていますよね。
業務委託の方々も、居心地がいいとよくおっしゃってくれるんですよ。(笑) 採用のときにもカルチャーマッチングをしっかり見ているのも大きいかもしれません。よく、会社の人間関係で悩んでいる話を聞きますが、FLUXは全然聞かないんですよね。お互いを尊重し合える人たちが集まっているからこそだと思います。
ーー 今後のFLUX開発チームの展望や小池さんのありたい姿を教えてください。
開発チームとしては、まだまだ未熟なところが大きいと思います。自分の仕事に集中しすぎて、自発的に誰かのタスクを助けたり、レビューをしたりすることがまだできていません。誰かがマネジメントしなくても、マネジメントができているようなチームが理想だと思います。そのためのカルチャーづくりに注力していきたいですね。
僕個人としても、現場感を忘れずに居続けたいと思います。マネジメントばかりしていると、コードを書くことが減って、最新のトレンドを追っかける意識も忘れがちになります。1人のエンジニアとして、たとえマネジメント職から離れたとしても、最前線で活躍できるだけのエンジニアリング力を今後も磨き続けていきたいと思います。
ーー最後に候補者の方へのメッセージをお願いします。
自走できる方に向いている環境だと思います。自分で問題提起をして、それに応じて自分で解決して、PDCAを回していく。マネージャーの判断が必要なところはもちろん手助けしますが、自分自身でどんどん動ける人を求めています。
また新しい技術にどんどん挑戦していきたい人にもぴったりです。使いたい技術があれば、自分が提案すれば良いんです。もちろん、合う合わないがあるので100%採用することはしませんが、しっかりと検討し、積極的に試していきます。自分自身を高めていきたい人、ぜひお待ちしています!