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【講師インタビュー】アートを保育に活用できる!?子ども達の表現力を引き出す仕事。守屋さんが実践する、「教えない」美術とは?

こんにちは!社会福祉法人みわの会、採用担当です!

本日は保育園に週一回、美術を教えてくださっているアート講師、守屋さんへのインタビューです!

「どうしてアートと保育が関係あるのか?」
「アートを通じて子ども達と接する守屋さんの想いとは?」

アートを用いた子ども達とのコミュニケーションは、
保育士を目指す方にも参考となるポイント満載です!
是非、ご一読ください!

ー守屋さん、本日はよろしくお願いします!早速ですが、現在のお仕事の内容を教えてください!

みわの会の保育園で、月一回、クラスごとに美術の時間を楽しんでいます。
尊敬する美術の先生がみわの会で美術を担当していたことをきっかけに、

9年ほど前から働き始めて、今では複数園を担当しています。
グループによっては、乳児、幼児から年長まで、幅広い年齢の子ども達がいるので、その中で美術を通して、子ども達と一緒に過ごすことは楽しいです!

「教える」のではなく、子ども達の「あるがまま」を受け入れる。子ども達それぞれが持っている表現の力を引き出したい。

ーどのような方法で子ども達にアートを教えているのでしょうか?

実は私自身は、美術を子ども達に”教えている”という意識を持ったことはないんです。

一般的に美術を教えるというと、「リンゴはこうすると上手に描けますよ」というような、うまく描くための手法とか技法を教えるというやり方がイメージされがちです。

でも、私が子ども達と一緒に美術を過ごす時間は、絵の上手い下手や技術があるないではなく、一人ひとりが素材や画材から感じた感覚(五感)を大事にしながら、子ども達がそれぞれに持っている表現の力をありのまま引き出したいと思っています。

ありのままの表現を認められることで、「僕/私はこのままでいいんだ!」という自己肯定感が子ども達に生まれてくれたら、とても嬉しいですね!

ーそもそも”教えている”という意識がないのには驚きました!ですが、子ども達にとって、認められる場所としてアートがあるというのは素敵ですね!

そうですね。それに子どもの柔軟な時期に、
自由に感じるままに表現をする経験は大切だと考えています。

表現に上手い下手はないですし、数学と違って一つの答えに定まらない。

だからこそ、表現を通して人それぞれの答えがあることを知ることができれば、他人を受け入れられる幅も広がるのではないかと考えています。

逆に言えば、人と違っても自分の中で答えを持っていられる、いわば自分のしっかりした心の根っこが育つことにつながると思っています!

その先に、子どもたちがしっかりと自分を持ちながらも、お互いに認め合うことができる場所ができればいいなと。

みわの会の子どもを尊重する姿勢に共感し、一歩踏み出せた。

ーアートと子供たちへの熱い想いをありがとうございました!次に守屋さんがみわの会で働かれようと思った決め手を教えてください。

美術を教えるものではなく、個を尊重するためのものとして導入するスタンスに共感したからです!

そして実際にみわの会を見て感じたのは、美術以外の場面も含めて「いつも子どもが中心にいる」ということです。

大人のいいなりではなくて、いつも子供が真ん中にいて、どうしたいかを真剣に考えている。
子どもからの発信力が高いから、周りの先生も、それを尊重して、対等な目線で子どもと向き合っている。

子どもの成長を信じて、待つ姿勢が浸透している。
このような子ども達に対する姿勢が、、自分にピッタリだと思いました!
みわの会は意識の高い先生方が多く、こんな環境で育つ子供たちは幸せだと思います。

自分の子育てで得られた気付き。大人も子どもも対等な表現者。

ー子ども達と目線を合わせるみわの会の考え方が、守屋さんにマッチしたんですね!そもそも守屋さんが、子ども達の”あるがままを受け止める美術”を始められたきっかけはなんだったのでしょうか?

一番のキッカケは15年前に第一子を出産したことです。

同時に、臨床美術士という資格を取得したことも一つのキッカケです。
臨床美術士の考え方の核になるのは、難しい言葉を使うと「存在論的人間観」。

分かりやすく言うと、「いてくれてありがとう」なんです。
私はこの考え方に強く共感し、子育てや保育にも通じる部分があると感じました。

実際に自分の子どもを見ていても、保育園でアートをしていても、
育てるという考えはおこがましいなと実感します。

大人は固定観念の塊なので子どもに教えられることがたくさんある。
凝り固まっている自分の考え方をほぐされることもたくさんあって、刺激をうけます!

そんな経験を通して、子どもの表現をありのままで受け止め、表現者として対等でありたい!
そのように強く思うようになったことがきっかけです!

―今後、チャレンジしたいことがあれば教えてください。

大人が作りだす展覧会ではなく、子どもと一緒に作品発表できる展覧会を作りたいですね!

保育園で子ども達にアートを伝える中で、ここ数年で子ども達が発する言葉も変わってきました。

お互いに認め合いながら、作品に対して感じたことを語り合うギャラリートークが自然と生まれているのです。

子ども達の作品を通して、子ども達と見にきてくださった方とでギャラリートークをできたら幸せだなと思います!

―守屋さん、素敵なお話を本当にありがとうございました!

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