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好奇心旺盛って、思ったより大変かもしれない

私は、単純である。昨日までは全く興味がなかったものが、誰かが好きだとか自分の身になるだとか、自分の中で納得するものがあると次の日から途端にそれが大好きになってしまったりする。こういう話をすると「行動力があるね」と言う人がいるけれど、全然違う。私はセンスとか才能とか、そういったものはないが好奇心が旺盛なのだ。そんな私の好奇心をもっとも刺激するものの一つが本だ。



私はもともと本が好きで、小学校の休み時間は図書館にこもりっぱなしだったし、何が欲しいかと聞かれたら5回に4回は本と答えていた。そんな私も中学、高校と成長していけば部活に熱を注ぐようになりだんだんと本も読まなくなってしまった。読書に再び目覚めたのは、片道2時間弱の通勤電車に乗るようになってからであった。最初こそ周りの9割の人と同じように意味もなくスマホを触ったり、寝ながら過ごしていたが半年も経つとこの時間を何かに活かせないだろうかと考えるようになった。高校生の頃だったら英語の単語を覚えたり、テストの勉強に通学電車の時間を使ったものだったが、将来自分が何になりたいのか分からなかったこの当時は今の自分に何が為になるのかが全く分からなかったのだ。

そこで私は「だったら好きなことをこの通学時間に使おう」と考えた。スマホを触るのはあくまで好きだからではなくて、暇を潰すためだったともこのときに気がついた。あれだけ多くの人が毎日スマホを触っているのに「趣味は携帯を触ることです」と言う人がなかなかいないのは、やはりどこかでこれは暇つぶしと分かっているからなんだろうか。

私は片道約2時間の自由時間を読書にあてたいと思った。この瞬間から私の本に対する熱が再燃し始めたんだろうと今では思う。私が読書に夢中になったのにはもう一つ理由がある。それは、働いている会社が神保町にあったからだ。駅から会社に行くまででも古本屋が5軒くらいあり、本が1冊50円で買えたので学生だった私も買い食いを我慢すれば買えるくらいには手が出しやすかった。古本屋での本との出会いは、今を逃したらもう二度と無いかもしれないと思うとついつい手が伸びてしまい、気がつけば今は家に読んでいない本が30冊ほどはある。「ごめんね、早く読んであげるからね」とは思いつつも、最近では図書館という素晴らしい場所にハマってしまい、また更に本が増えていく始末だ。

でも、私の性格を考えたら仕方がない。もし、絶対に美味しいと分かっている食べ物が目の前にあったとして、それを食べずに通り過ぎるなんてことが出来るだろうか。私は、それが本ならなおさら出来ない。ただ、流石にこれ以上本を買ったり借りたりしようものなら、今ある本が面白くないのかと言われてしまいそうなので、ここに断言しよう。

今家にある全ての本を読み終えるまでは、新しい本は買わない!

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